「シャーロック・ホームズの冒険」TVドラマ
「シャーロック・ホームズの冒険」
原作:サー・アーサー・コナン・ドイル
製作:マイケル・コックス/ジューン・ウィンダム・デービス
脚本:ジョン・ホークスワース/ジェレミー・ポール/デレク・マーロウ/アラン・プレーター/リチャード・ハリス/トレバー・ボウエン他多数
演出:ポール・アネット/ピーター・ハモンド他多数
音楽:パトリック・ゴワーズ
制作:英グラナダ・テレビジョン
【NHK日本語版】
翻訳:額田やえ子(「サセックスの吸血鬼」のみ宇津木道子)
演出:蕨南勝之
制作:テレシス
「シャーロック・ホームズの冒険」放送話数
第1シリーズ/The Adventures of Sherlock Holmes
第1話 ボヘミアの醜聞/A Scandal In Bohemia
初短編集第一話の映像化。王族にも態度を変えないホームズの頑なさ、変装の妙技、そして全編を通じてホームズを驚嘆させた唯一の「あの女性」エレーナ・アドラー(原作訳本ではアイリーン・アドラー)の登場とバラエティに富んでいる。
第2話 踊る人形/The Dancing Men
暗号解読のシーンはNHK版では放映時間の都合でカットされた。
第3話 海軍条約事件/The Naval Treaty
第4話 美しき自転車乗り/The Solitary Cyclist
第5話 まがった男/The Crooked Man
第6話 まだらの紐/The Speckled Band
NHK再放送分より、一部語句が不適切な表現として変更されている。
第7話 青い紅玉/The Blue Carbuncle
第2シリーズ/The Adventures of Sherlock Holmes
第8話 ぶなの木屋敷の怪/The Copper Beeches
第9話 ギリシャ語通訳/The Greek Interpreter
マイクロフト初登場。
第10話 ノーウッドの建築業者/The Norwood Builder
レストレード警部初登場。原作中の焼死体をめぐる無理のある設定が若干変更されている。
なお、吹き替え版ではレキシントン夫人役で南田洋子が登板し、ワトソン役の長門裕之と夫婦共演となっている。
第11話 入院患者/The Resident Patient
第12話 赤髪連盟/The Red-Headed League
本作では次回の伏線としてモリアーティ教授が登場。
第13話 最後の事件/The Final Problem
ホームズ死亡による最終回。
第3シリーズ/The Return of Sherlock Holmes
第14話 空き家の怪事件/The Empty House
死亡したはずのホームズの帰還を描く。ワトスン役がエドワード・ハードウィックに交代。
第15(18)話 修道院屋敷/The Abbey Grange
第16(17)話 マスグレーブ家の儀式書/The Musgrave Ritual
原作では昔話として語られるのみだが、本作ではワトスンを伴っての訪問中の突発事に変更されている。
第17(16)話 第二の血痕/The Second Stain
第18(19)話 もう一つの顔/The Man with the Twisted Lip
邦訳題は「唇のねじれた男」が一般的(原題通り)である。
第19(15)話 プライオリ・スクール/The Priory School
第20話 六つのナポレオン/The Six Napoleons
レストレード警部が合流する機会の多いエピソード。テーブルクロス引きをホームズがさりげなく行うシーンがある。
第4シリーズ/The Return of Sherlock Holmes
第21(23)話 悪魔の足/The Devil's Foot
この時期ジェレミーは降板を考えており、短髪なのはそのためである。
第22話 銀星号事件/Silver Blaze
第23(24)話 ウィステリア荘/Wisteria Lodge
原作は中篇。怪奇趣味を演出するあるシチュエーションは時代にそぐわないため削除されている。
第24(25)話 ブルース・パーティントン設計書/The Bruce-Partington Plans
第25(21)話 四人の署名/The Sign of Four(2時間スペシャル:日本初回放送時は放映枠の都合で前後編)
第26話 バスカビル家の犬/The Hound of the Baskervilles(2時間スペシャル:日本初回放映時は放映枠の都合で前後編)
第5シリーズ/The Casebook of Sherlock Holmes
第27話 レディ・フランシスの失踪/The Disappearance of Lady Frances Carfax
第28(29)話 ソア橋のなぞ/The Problem of Thor Bridge
馬車が主流だった時代に、シリーズ初の自動車(1901年型メルセデス)が登場する。
第29(28)話 ボスコム渓谷の惨劇/The Boscombe Valley Mystery
第30(31)話 高名の依頼人/The Illustrious Client
第31(30)話 ショスコム荘/Shoscombe Old Place
当時19歳のジュード・ロウが出演している。ジュード・ロウはその後ガイ・リッチー版シャーロック・ホームズでワトスンを演じた。
第32話 這う人/The Creeping Man
原作での無茶な設定を怪奇趣味を施すことで映像化している。
2時間スペシャルシリーズ
第33(34)話 犯人は二人/The Master Blackmailer
原題は直訳すれば「恐喝王」であり、原作題も「The Adventure of Charles Augustus Milverton」である。「犯人は二人」とする邦訳題もあるが、それを示唆する原作シーンが本ドラマでは採用されていないため、ややわかりにくい邦題となっている。シリーズ唯一のホームズのキスシーンが見られる。
第34(33)話 サセックスの吸血鬼/The Last Vampyre
同名原作を元にしてはいるが脚色が多い。
第35話 未婚の貴族/The Eligible Bachelor
原作「独身の貴族(別題:『花嫁失踪事件』)」を元にした一作。
第6シリーズ/The Memoirs of Sherlock Holmes
第36話 三破風館/The Three Gables
原作においてホームズが黒人をののしるシーンがあるが(初期の原作では見られなかった差別意識である)、台詞態度とも真摯なものに変更。
第37話 瀕死の探偵/The Dying Detective
第38(40)話 金縁の鼻眼鏡/The Golden Pince-Nez
ワトスン役のハードウィックのスケジュールの都合でマイクロフトが三度登場。
第39(38)話 赤い輪/The Red Circle
第40(41)話 マザランの宝石/The Mazarin Stone (with The Three Garridebs)
戯曲を書き直した原作に、「三人ガリデブ」を組み合わせて映像化されたもの。ブレットが発作を起こし撮影直前に入院したため、登場シーンはマイクロフトに変更され、冒頭と終盤のブレットの出演は別撮りである。なお日本ではこのエピソードが最終話となった。
第41(39)話 ボール箱/The Cardboard Box
復帰したジェレミーの遺作となった。
[英国放映版、日本で放映順に変化のあった場合は()内。]
〈Wikipedia〉より
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