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2022年3月12日 (土)

NHK「蒼ざめた馬」アガサ・クリスティー、魔女の呪いは本物か?原作とは異なる驚愕の展開

NHK総合にて2022年3月13日(日)午後11時に放送される「蒼ざめた馬」(全2話)は、アガサ・クリスティーの原作を斬新なアレンジで知られるサラ・フェルプス脚本のダークでスリリングなドラマ!

「蒼ざめた馬」は2015年からスタートしたBBCクリスティー生誕125年記念特集ドラマの第5弾で、これまで同シリーズの脚本を掛けてきたサラ・フェルプスによる人気シリーズの最新作

舞台は60年代のロンドン。ある日、街角で病死らしき女性の遺体が発見され、靴の中から謎の人名リストが見つかる。そこには、主人公で古美術商のマークの名前もあった。リストの人物が次々と亡くなっていくなか、身の危険を感じたマークは、その謎を調べにマッチ・ディーピングという村にたどりつく。村で占いをしている風変りな3人の女性は、人を呪い殺すことができる魔女だというウワサがあり…。 

原作『蒼ざめた馬The Pale Horse』には、“エルキュール・ポアロ”シリーズに何度も登場する推理小説家のオリバー夫人と、ミス・マープルの友人である田舎の牧師夫人デーン・キャルスロップが登場しており、2人の探偵が同じ世界に存在することを証明するクロスオーバー作品としても有名だ。しかし、残念ながら本作には、有名な探偵もその友人も登場しないし、登場人物名は同じでも、その役どころが全く違うものになっていたりと、まったく予想もできない、驚愕の展開が待ち受けている。 

事件から一歩引いて探偵役をつとめるはずの主人公マークが、“学者から“裕福なアンティークディーラー”に変身して、事件の渦中の人となり《魔女の呪い》に巻き込まれていく。“原作を知っているから…”と悠長に構えていると、危険な香りのするハンサムな主人公と、夢と現実がごちゃまぜの世界に惑わされる。

「蒼ざめた馬」とは、『ヨハネの黙示録』に登場する四騎士の最後の1人“死”を乗せた馬。疫病や野獣をもちいて、地上の人間を死に至らしめる役目を担っているとされる“死”が迫る中、果たしてマークは魔女がかけた“髪が抜けて死に至る呪い”を解くことができるのだろうか? 

■前編 

1961年のイギリス。古美術商のマーク・イースターブルックは料理上手で美しい、完璧な妻ハーミアと再婚しロンドンの邸宅で暮らしいてる。しかし、マークは1年前に浴室の事故で亡くなった前妻デルフィーヌのことが忘れられずにいた。今でもふいに、入浴中にラジオを聴いていて感電死したデルフィーヌの姿を思い出してしまうのだ。 

ある日、マークのもとに警察から連絡が入る。ロンドンの街角でジェシー・デイヴィスという女性の病死体が発見され、彼女の靴の中から、9人の名前が書かれたリストが見つかり、その中にマークの名前があったというのだ。ところが、マークにはまったく覚えがなかった。

マークにはトマシーナ・タッカートンという愛人がいる。彼女は裕福な家の娘だが、金遣いの荒い継母・イヴォンヌがいるため夜の町で働いている。マークがトマシーナと一夜を過ごした翌朝、自分の隣で彼女が死んでいることに気づく。恐れおののいたマークは、そのままトマシーナを置き去りにして逃げ帰る。 

ハーミアに様子がおかしいと気づかれたマークは「猫を轢いた」と嘘をつく。マークが嘘をついていることにハーミヤは気が付くが、彼を追及しない。一見すると完璧なハーミヤだが、実は精神を患って薬を服用している。マークの浮気には気づいているが、証拠を掴もうとしていた。 

ジェシー・デイヴィス事件を担当することになったルジューン警部は、ジェシーのリストに載っていたマークとザカライア・オズボーンを呼び出す。オズボーンは、ジェシーの雇い主で金物店の店主だ。2人に面識はなく、リストの意味も皆目解からなかったが、マークはリストの中に、“アーディングリー”と、“タッカートン”という良く知った苗字を発見する。 

リストに名前のあった人物が一人また一人と死んでいき、マークは自分の身にも危険が迫っていると感じ、独自に調査を始める。ジェシーの家を調べると、彼女がマッチ・ディーピング村を訪れていたことがわかる。亡くなった妻・デルフィーヌもその村を訪れていた事も知り、今回の事件とのつながりを感じる。 

マークがマッチ・ディーピング村を訪ねると、〈蒼ざめた馬〉という看板の館を見つける。そこには風変りな3人の女性がおり、占いを生業にする彼女たちは魔女とよばれていた。同じく身の危険を感じて怯えるオズボーンは〈蒼ざめた馬〉の3人の魔女が、“髪が抜けて死に至る呪い”をかけているのではないかとマークに話す。リストに残るのはマークとオズボーン、アーディングリーの3人のみ。 

そんな中、マークの友人で遊び人のデイヴィッド・アーディングリーの叔母・クレメンシー・アーディングリーが心臓発作で亡くなる。愛人のトマシーナに続き、懇意にしていたクレメンシーも亡くなった。そして、ジェシーとリストに記されていた人たちが亡くなる前そうであったように、マークの髪の毛も抜け始める…。 

いよいよリストの順番が近づいたと追い詰められたマークは、真相を確かめるため、再びマッチ・ディーピング村を訪れる。そこで、デルフィーヌと面識のあったオスカー・ヴェナブルズに出会い、1年前、デルフィーヌが〈蒼ざめた馬〉で占いにしてもらい、その結果に動揺していたと告げられる。 

■キャスト 

マーク・イースターブルック(ルーファス・シーウェル :根本泰彦) 

ハーミア・イースターブルック(カヤ・スコデラーリオ:庄司宇芽香) 

デルフィーヌ・イースターブルック(ジョージナ・キャンベル :うえだ星子) 

スタンリー・ルジューン警部(ショーン・パートウィー:中博史) 

ザカライア・オズボーン(バーティ・カーヴェル :多田野曜平) 

サーザ(シーラ・アティム:きそひろこ) 

シビル(キャシー・キエラ・クラーク:小宮和枝) 

ベラ(リタ・トゥシンハム :野村須磨子 ) 

デイビッド・アーディングリー(ヘンリー・ロイド・ヒューズ:五十嵐明) 

イボンヌ・タッカートン(クレア・スキナー :日野由利加) 

オスカー・ベナブルズ(ジェームズ・フリート:関輝雄) 

ポピー(エレン・ロバートソン:志田有彩 ) 

ほか 

原題:The Pale Horse 

制作:2020年 イギリス 

【放送予定】総合 2022年3月13日(日)、20日(日)午後11時00分 全2話 

[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り] 

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