トルストイの解脱
トルストイの家出、死は突発的なものではなく、生涯を貫く思想の必然の帰結であり、正しく 「解脱」 であった、と説いている。 著者はロシア人として初めてノーベル文学賞を受賞した詩人、作家で、トルストイを終生敬愛し、亡命後パリでその実像アピールに努めて論争を展開、 生と死の人間の普遍の根本問題にも肉薄した本書を著した。
イワン・アレクセーヴィチ・ブーニン1870年中部ロシアのヴォロネジ生まれの詩人、作家。19120年フランスへ亡命。1933年ノーベル賞受賞。1953年パリにて歿。代表作――詩集「落葉」(1900年プーシキン賞受賞)、小説「村」、「サンフランシスコから来た紳士」、「アルセーニエフの青春」、「暗い並木道」など。訳高山 旭1959年早稲田大学露文科卒業。早稲田大学教授。訳書――コロンタイ「働き蜂の恋」(現代思潮社刊)、ブーニン「アルセーニエフの青春」(河出書房新社刊)その他。
« 〈トルストイの言葉〉 | トップページ | ウィークエンドサンシャイン・サマースペシャル2022 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント