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2022年9月12日 (月)

『名画感応術―神の贈り物を歓ぶ』横尾忠則(光文社文庫)

芸術の本源はこの現象界にあるのではなく、もともとは天上界に存在するものである。それが芸術家の直感によって地上に降ろされて初めて芸術作品と呼ばれるのだ。その意味でも芸術家は神の媒介者である。神の意志を伝達する道具でなければならない。

芸術を前にして鑑賞者が快楽的あるいは官能的になることは、感情が魂と共振した証でもある。芸術を知的に認識することだけが芸術ではない。まず芸術は感応するものだとぼくは思う。また感応は官能に通じる。


神は特別の人にしか理解できないような難解な観念など送信してくるはずがない。

(本書より)


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【目次】

ゴッホの模写
ヴァトーの魔術的表現力
レンブラントの天才的描写
マネの下絵が語ること
ムンクの黒い影
モネの歓喜の光
肖像画家ダヴィッドの霊感
モディリアーニの曲線美
スーチンの夢と直観

胸騒ぎのアンリ・ルソー〔ほか〕

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