ノーベル文学賞はフランス作家アニー・エルノーさんに授与
【ロンドン時事】スウェーデン・アカデミーは6日、今年のノーベル文学賞をフランスの作家アニー・エルノーさん(82)に授与すると発表した。「個人的な記憶の根源や束縛を明らかにする勇気と洞察力」などが授賞理由。フランスからの文学賞受賞は、14年のパトリック・モディアノさん以来となる。
1940年、フランス北部ノルマンディー地方のリルボンヌで生まれた。同地方の大学を卒業後、高校や大学でフランス現代文学を教え、74年に作家デビュー。著書の大半が「オートフィクション」と呼ばれる自伝的小説で、幼少期の思い出から恋愛、結婚、出産、離婚、晩年の両親との関係までを描く。
亡父の生と死を語った83年の「場所」でフランスのルノードー賞を受賞し、文学的飛躍を遂げた。自らの性愛体験を描いた「シンプルな情熱」はベストセラーとなり、2020年に映画化もされた。08年にフランス語賞、17年にマルグリット・ユルスナール賞を受賞。
授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金1000万スウェーデンクローナ(約1億3000万円)が贈られる。
(時事通信2022/10/06-21:21)
« バイデン米大統領、「大麻の単純所持」に恩赦 連邦法で有罪の6500人が対象 | トップページ | ノーベル賞平和賞旧ソビエトの人権活動家と、ロシアとウクライナ人権団体 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント