バイデン米大統領、「大麻の単純所持」に恩赦 連邦法で有罪の6500人が対象
バイデン大統領は「大麻の単純所持」で連邦法に違反して、有罪判決を受けた人全員に恩赦を与えると6日に発表した。
大統領選で公約として掲げていた大麻使用の完全な非犯罪化には及ばない措置。
「大麻の所持を理由に人々を刑務所に送ることで、あまりにも多くの人生を一変させてきた。多くの州でもはや禁止されていない行為のために人々を投獄してきた」
「大麻所持の犯罪歴は雇用や住宅、教育の機会にも無用な障害をもたらしている」
とバイデンは統計的に人種的マイノリティが大麻で投獄される確率がはるかに高いという。
米当局は「大麻の単純所持で連邦法で有罪となった人」は推定6500人いるしてる。
大麻に絡んで有罪判決を受けるのは、州法に違反した人がほとんどだ。そのため、今回の連邦レベルの救済措置で恩恵を受ける人は比較的少ない。
バイデンは「我々は大麻をヘロインと同程度に、そしてフェンタニルより深刻なものとして分類している」「合理的ではない」と述べた。
2020年当時バイデンが起草した1994年の犯罪法により薬物犯罪の罰則が強化され、人種的マイノリティの投獄増加につながったと批判を受けた。
非暴力的な大麻犯罪者の釈放を求めているウェブサイト「ライフ・フォー・ポット」は、今回の措置で恩恵を受ける連邦刑務所の受刑者はいない「うわべだけよく見せかけたものだ」という。
株式市場では大麻関連企業の株価が約20%上昇した。
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