« 夜明けの景色 | トップページ | NHKドラマ『岸部露伴は動かない』 『ホットサマー・マーサ』と『ジャンケン小僧』2夜連続放送 »

2022年11月20日 (日)

石ノ森章太郎『佐武と市捕物控』ちくま文庫

編者の中野晴行が選んだエピソードを3巻連続刊行。

舞台になっているのは江戸後期。本書に収録した「菊人形」の記述から類推して文化文政期(一八〇四〜一八三〇年)あたりと考えられる。文化文政期は「化政文化」と呼ばれる江戸の町人文化が咲き誇った時代でもある。(中略)『佐武と市捕物控』にはそうした江戸の人々の暮らしぶりが丹念に描かれている。この本では、春から年の瀬、正月へと江戸の暮らしを絵巻物として並べてみた(編者解説より)
第一巻

「生首雛人形」「菖蒲」「蛇の目」「狂い犬」「菊人形」「年の関」「めでたさも中位なり江戸の春」

石ノ森は『佐武と市捕物帖』で、様々な表現技術への挑戦をした。


人を斬る虚しさを描いた作品をシリーズより選んだ傑作集。佐武の相棒・市が、盲目の身を守るため学んだ居合斬り。だが強い者は狙われる皮肉な運命に。次々と現れる剣豪や腕自慢の無頼者。蝦夷地ではエゾオオカミとの戦いが

第二巻

「熱い風」「忍び」「群狼」「斬る」「海鳴り」「冥土の土産になにもろた」「凍った血」「シャマイクル」の全8編。


男女の情と欲が妄執となって殺意となるとき、江戸の町に事件が起きる。お馴染み佐武と市の名コンビだが、今回は自分たちの心の闇にも気づかされることに―。マンガ史にその名を刻む最高傑作シリーズからテーマ別に選んだ文庫オリジナル・アンソロジー全3巻完結。

第三巻

「闇の片脚」「血と雪」「芒」「巾着きり」「燈籠流し」「神隠し」「端午の節句」

E381284547f44757b5bf5dc3a97ded93

当初連載は少年サンデーだったのが、途中からビッグコミックに変わった。少年漫画では描ききれない、男女の機微や異常な性癖を描けるようになり、『佐武と市捕物帖』も円熟味を増し、奥の深いものになっていった。

« 夜明けの景色 | トップページ | NHKドラマ『岸部露伴は動かない』 『ホットサマー・マーサ』と『ジャンケン小僧』2夜連続放送 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2022年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

燐寸図案

  • 実用燐寸
    実用燐寸レッテルには様々な図案があります。 ここにはコレクション300種類以上の中から、抜粋して100種類ほど公開する予定。 主に明治、大正、昭和初期時代の燐寸レッテルの図案。

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。

最近のトラックバック

フォト