「聴く・話す・読む・書く」言葉を失う
脳内出血などの脳血管障害や転倒などによる脳外傷によって、大脳の言語をつかさどる部分が損傷されて起こる言葉の障害。
症状は損傷を受けた脳の場所や大きさによって異なり、多かれ少なかれ「聴く」「話す」「読む」「書く」という言葉の働き全てに何らかの影響が出る。
相手が何を言っているか分からない、思った言葉が出てこない。言葉を言い間違う、上手く発音できない。
文字や文が読めない、字を書こうと思っても字が思い出せない。書き間違うなどする。
頭の中には「言葉の辞書」も「物の意味の辞書」も残っているが、うまく結びつかず、断線状態や混線状態になっている。
物の意味は分かるし言葉も知っているのにうまく繋がらないという事態は「話す」時にも生じる。
それは覚えていないのではなく、どこに行ったか地名が出てこないのが多い。そんな時は地図で探してもらうと指差して答えてくれる。
(「失語症について」より)
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