鴨川四季の歌碑
京都鴨川に沿って川端通をくだって、疏水が鴨川に合流する所に歌碑はある。景勝としての鴨川を詠んだ四首を並べて、鴨川四季の歌碑がある。
桜花ちりかひかすむ春の夜の
おぼろ月夜のかもの川風
実朝
ちはやぶるかもの川べの藤波は
かけてわするゝ時のなきかな
兵衛
心すむためしなりけり
ちはやぶるかものかはらの秋の夕ぐれ
後鳥羽院
霜うづむかものかはらになく千鳥
氷にやどる月やさむけき
良経
歌の作者は新古今前後の人々。後鳥羽院は新古今奏上の勅命を発した帝で、藤原良経は時の摂政で編纂にも影響ある人物。
新古今集成立は詔勅の発せられた建仁元年(1201年)を基準にしている。
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