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2022年12月21日 (水)

フィリス・ドロシー・ジェイムズ代表作

『女には向かない職業』PD・ジェイムズ

探偵稼業は女には向かない。ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、コーデリアの決意はかたかった。自殺した共同経営者の不幸だった魂のために、一人で探偵事務所を続けるのだ。最初の依頼は、突然大学を中退しみずから命を断った青年の自殺の理由を調べてほしいというものだった。コーデリアはさっそく調査にかかったが、やがて自殺の状況に不審な事実が浮かび上がってきた可憐な女探偵コーデリア・グレイ登場。イギリス女流本格派の第一人者が、ケンブリッジ郊外の田舎町を舞台に新米探偵のひたむきな活躍を描く。〈図書紹介〉


『死の味』PD・ジェイムズ

教会の聖具室で血溜まりの中に横たわっていた二つの死体。殺されていたのは、浮浪者ハリーと元国務大臣のポール・ベロウン卿だった。一見何の関係もないような二人がなぜ同じ場所で死んでいたのか。そして、死の直前のポール卿の不可解な行動は事件にどうつながるのか? 繊細な感性と鋭敏な知性で難事件を解決してきたダルグリッシュ警視長がベロウン家の秘密を解き明かす。著者の代表作にして英国推理作家協会賞受賞作。〈図書紹介〉


『高慢と偏見、そして殺人』

【ロマンス小説の古典『高慢と偏見』の続篇に、ミステリの巨匠PD・ジェイムズが挑む 紆余曲折の末にエリザベスとダーシーが結婚してから六年。二人が住むペンバリー館では平和な日々が続いていた。だが嵐の夜、一台の馬車が森から屋敷へ向けて暴走してきた。馬車に乗っていたエリザベスの妹リディアは、半狂乱で助けを求める。家人が森へ駆けつけるとそこには無惨な死体と、そのかたわらで放心状態のリディアの夫ウィッカムが……殺人容疑で逮捕されるウィッカム。そして、事件は一族の人々を巻き込んで法廷へ!

〈図書紹介〉

サマセット・モームが『世界の十大小説』に選び、夏目漱石も『文学論』で絶賛した名作『高慢と偏見』の続篇で、また同時にスリリングな歴史ミステリでもあります。


フィリス・ドロシー・ジェイムズ

ホランド・パークのジェイムズ女男爵、イギリスの女流推理作家。国民保健サービスや内務省など公共機関で勤務経験から、沈鬱な場面設定と緻密な描写、病院や官僚制に舞台を取る込み入った人間関係を描く。

1920年英国オックスフォード生まれ。

62年アダム・ダルグリッシュ警視シリーズ第1作『女の顔を覆え』を発表してデビュー。71年『ナイチンゲールの屍衣』、75年『黒い塔』、86年『死の味』(本書)で三度英国推理作家協会(CWA)賞シルヴァー・ダガー賞を受賞。87年には同賞のダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)99年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞巨匠賞など、権威ある賞を多数受賞している。ほかに『神学校の死』『殺人展示室』『灯台』『秘密』『高慢と偏見、そして殺人』(以上ハヤカワ・ミステリ)などを発表し高い評価を受けた。2014年没。


【作品】

〈アダム・ダルグリッシュ警視シリーズ〉

女の顔を覆え(Cover Her Face1962年) 山室まりや訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

ある殺意(A Mind to Murder1963年) 山室まりや訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)(青木久恵訳でハヤカワ・ミステリ文庫)

不自然な死体(Unnatural Causes1967年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

ナイチンゲールの屍衣(Shroud for a Nightingale1971年) 隅田たけ子訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

黒い塔(The Black Tower1975年) 小泉喜美子訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

わが職業は死(Death of an Expert Witness1977年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

死の味(A Taste for Death1986年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

策謀と欲望(Devices and Desires1989年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

原罪(Original Sin1994年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

正義(A Certain Justice1997年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

神学校の死(Death in Holy Orders2001年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

殺人展示室(The Murder Room2003年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

灯台(The Lighthouse2005年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

秘密(The Private Patient2008年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)


〈コーデリア・グレイシリーズ〉

女には向かない職業(An Unsuitable Job for a Woman1972年) 小泉喜美子訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

皮膚の下の頭蓋骨(The Skull Beneath the Skin1982年) 小泉喜美子訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)


〈ノン・シリーズ〉

ラトクリフ街道の殺人(The Maul and the Pear Tree: the Ratcliffe Highway Murders 18111971年、TA・クリッチリーとの共著) 森広雅子訳、国書刊行会(クライムブックス)

罪なき血(Innocent Blood1980年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

トゥモロー・ワールド (人類の子供たち) (The Children of Men1992年) 青木久恵訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ(のちハヤカワ・ミステリ文庫)

高慢と偏見、そして殺人(Death Comes to Pemberley2011年) 羽田詩津子訳、早川書房(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)


【映像化作品】

トゥモロー・ワールド(Children of Men2006年、アメリカ・イギリス、アルフォンソ・キュアロン監督)

火曜サスペンス劇場「白衣の天使殺人事件」(1982年、原作は「ナイチンゲールの屍衣」、脚本:鎌田敏夫)

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