『素浪人月影兵庫』(1965 ~ 68 制作・東映京都テレビプロ = NET)
第1シリーズ 1965年10月19日から1966年4月12日 (全26話) 火曜夜8時~
『素浪人花山大吉』
第2シリーズ 1967年1月7日から1968年12月28日 (全104話) 土曜夜8時~
夕方再放送で、どうやら『素浪人花山大吉』を観ていた記憶がある。
素性不明だが気まま旅を楽しむ凄腕の素浪人・月影兵庫 (近衛十四郎) と、おっちょこちょいだが曲がった事が大嫌いな気のいい渡世人・焼津の半次 (品川隆二) の弥次喜多コンビが、毎回事件に巻き込まれるユーモア痛快編である。
【公式サイト】第一話
https://youtu.be/7Elus275KWc
兵庫が悪に向ける剣は情け容赦ない。障子越しに斬ったり、弓矢を使ったりした。手に胡桃を二粒持って鳴らす。血液の流れを健全化する効能があるようだ。2人とも無類の酒好き、いたるところに徳利が散乱するシーンが見受けられる。
ナレーションが独特の語り、第1シリーズでは玉川良一、第2シリーズでは牟田悌三がしている。
南條範夫が書いた原作は、松平伊豆守の命をおびた侍が京都に向かう道中記。しかし制作局NETのプロデューサーが「近衛のおっさんと女中のデレデレは面白くない」として、腰元を渡世人・焼津の半次に置き換えた。
人気は主婦層から出たようで、兵庫と半次のかけ合いは子供にも人気があり、朝日ソノラマからソノシートまで発売された。
主題歌「浪人まかり通る」歌・北島三郎
要らぬお世話さ、どっちへ行こうと
天下ごめんの浪人ひとり
でっかい青空、背中にしよって
曲がり道でも待ったはかけぬ
まかり通るぞ、まかり通るぞ
真っ直ぐに~♪
https://youtu.be/resnmHsZjq4
NET = テレビ朝日の最高視聴率番組 1968年に35.8パーセントを記録した。
南條範夫の原作から逸脱してコメディ色が強まって、作者がクレームをつけたて打ち切りとなった。そこで東映のオリジナルキャラ焼津の半次に、月影兵庫に似た花山大吉を登場させて放送した。松方弘樹の父親たる近衛十四郎の剣客が人気絶頂期であった。
第2シリーズから兵庫には猫が、半次には蜘蛛が嫌いと加味されて、2人が驚いたりオーバーに逃げ出すギャグが加味された。決闘中に猫が現れて、兵庫が急に弱くなる場面も楽しい。
【花山大吉・第一話】公式サイト
https://youtu.be/OB-gAyUPcDU
エンディング曲「風来坊笠」歌・品川隆二
向こう意気なら焼津の半次
ひきは取らねえ、風来坊
それがどうした、男に惚れた
腕も気風も、腕も気風も俺の上手をいく旦那♪
https://youtu.be/Jkx-dX0fLFg
子供のこころに品川隆二といえば、焼津の半次であった。品川隆二さんは現在89歳でご存命。職業は俳優、作詞家、ナレーター。
自身は焼津の半次のキャラは大嫌いで、役作りについても全くしていなかったらしい。侍や飛脚などの正統派な二枚目が好きだという。
「ボクが演じた焼津の半次はコミカルな役だっただろ。シリアス路線を目指してた自分としては嫌で仕方なかった。かといって、演じるからには中途半端なマネはできない。おっちょこちょいな雰囲気を出すために回を重ねるたびにオーバーアクションになっちまって、引き続き焼津の半次役で出た『素浪人 花山大吉』の時は声が大き過ぎ、録音部が苦労してたよ」
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