「大地震の前兆か」イルカの集団座礁
千葉一宮町付近の海岸にイルカ約30頭が打ち上げられた。東日本大震災の7日前にも同様の事態が起きて、不安に感じている人もいる。イルカの集団座礁と大地震の発生に相関関係はあるのか。
茨城県鹿嶋市沖で約10年間の状況を調査したところ、イルカを含む鯨類の集団座礁は6回確認されたという。
「6回は2~5月に集中しており、この時期の海流が影響したと推察される。鹿島灘は遠浅で一度迷い込むと脱出しにくいこともあり、いろいろな要因が考えられ、地震と結びつけるのは早計ではないか」災害予測情報研究所の代表
鹿嶋市の海岸では11年3月4日、イルカの一種「カズハゴンドウ」54頭が集団座礁し、同11日に東日本大震災が起きた。15年4月にも鹿島灘の沿岸約10キロにイルカ156頭が打ち上げられたが、その後に大きな地震はなく「(東日本大震災の時は)偶然と考えた方が自然」とみる。今回の件は「詳しいことがまだ分からない。集団座礁を防災情報として役立てるのは現段階では難しく、地震との相関関係は見いだせない」という。
【毎日新聞】より
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https://news.yahoo.co.jp/articles/7de9b80de332a3195ac2bdd92cd71e7d43ec933c
海の哺乳類の生態に詳しい国立科学博物館の田島木綿子研究主幹は「イルカはカズハゴンドウという種類で、日本周辺にいて春先にはこのあたりによく訪れます。カズハゴンドウは数十頭から数百頭の群れを作って生活しているので、打ち上げられたイルカたちは群れだった可能性があります。過去には、温かい海域を好む生物が冷たい海域に入って低体温症のようになり体が弱ってしまい、海岸に打ち上げられてしまうケースがありました。いまのこの状況だけでは打ち上げられた理由ははっきり分かりませんが、死んでしまったイルカを解剖するなどして原因を把握していきます」と話していました。【NHKニュース】
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