あらましの意味
あらましの意味
【一】[名]
1 事柄のだいたいのところ。概略。「事件の―を話す」
2 前もって先のことをあれこれ考えること。予想。予定。
「かねての―みな違(たが)ひゆくかと思ふに」〈徒然・一八九〉
【二】[副]
1 おおかた。おおよそ。「普請は―出来上がった」
2 前もって。かねてから。
「心の限り仕うまつらむと、―おぼされつるに」〈増鏡・春の別れ〉
[デジタル辞典より]
出典徒然草 一八九
「かねてのあらまし、みな違(たが)ひゆくかと思ふに、おのづから違はぬこともあれば」
[訳] かねてからの予想がすべて食い違っていくかと思うと、たまには違わないこともあるので。
②だいたいの内容やようす。あらすじ。一部始終。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「ちかぢか尋ねて無事のあらましを聞かせ申すべし」
[訳] 近々訪ねて、(あなたの)無事なようすをお伝え申し上げよう。
[二]副詞〔多く「に」を伴って〕だいたい。おおよそ。
出典世間胸算用 浮世・西鶴
「既にその年の大晦日(おほつごもり)に、あらましに正月の用意をして」
[訳] すでにその年の大晦日に、だいたい正月の用意をして。
注意 現代語にない「願望」「期待」などの意味がある。
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