森村誠一サスペンス「街」BS TBS放送
森村誠一サスペンス・一文字タイトルシリーズ第4弾。森村誠一の代表作「街(まち)」は、1997年に他局でドラマ化されたが、本作は2004年版。
街―人々は、夢を求め、生きるためにやってくるのだろうか…。それとも…。人間の野心をかきたて、挑発し、さまざまな夢と悲劇を生む『街』―。大都会を舞台に、サスペンスフルなドラマが繰り広げられるヒューマン・ミステリー。
【ストーリー】
女子大生が殺され、なぜかネックレスだけが奪われた。その捜査の最中、世田谷西署の川合(三浦友和)は、立科由里(石橋奈美)という若い女性から、相談したい事があるとの電話を受ける。川合は1年前のある事件がきっかけで、北海道から歌手を目指して上京した由里と知り合ったのだった。
だが彼女は、電話してきた翌日、絞殺死体となって発見される。川合は彼女の遺留品のネックレスに注目する。地道な捜査で、ネックレスを売ったという人物を突き止める。ネックレスは露天商のカトマンズ(六平直政)の手作りで、女子大生が買おうとしたとき、横から若い女を連れた中年男が割り込んできたという。
カトマンズは何十倍でも金を出すからと食い下がる男を断って、そのネックレスを女子大生に売った。二つの殺人事件はネックレスで繋がっていた。川合は由里が働いていたクラブで、彼女が経営者の中岡(京晋佑)の愛人になっていたことを知る。
ネックレスを買いに来たのは中岡と由里ではないかと推測するが、中岡にはアリバイがあった。川合が第3の男を洗い出すと、中岡の秘書・堀口(川崎麻世)が、中岡の命令で女子大生を殺し、ネックレスを奪ったことが分かる。しかし、その堀口もまた、巧妙な手口で殺されてしまった…。
〈つづきあり〉
【出演】三浦友和、野際陽子、原日出子、須藤温子、河相我聞、中山 忍、石橋奈美、川崎麻世、京晋佑、六平直政、松尾貴史 ほか
2004年制作
スイートベイジル/TBS
プロデューサー 吉田由二
ディレクター・監督 小澤啓一
原作 森村誠一
脚本 林誠人
《以下ネタバレあります》
真美子と由里の事件の真相はわかったが、川合は堀口の自殺だけが腑に落ちない。
堀口は窓から飛び降りた時に、荷物を持っていたのだ。これから自殺をする人間が、わざわざ旅行鞄を持って飛び降りるだろうか。
それにホテルのフロントによれば、堀口には連れの女性がいたという。チェックインしたのはその女性だが、宿泊者カードに記入された住所と名前はすべてでたらめだった。
上司の小暮警部(野際陽子)に「捜査はこれからよ」と励まされて、堀口の死の真相を突き止めるべく動き始める。
堀口の連れの女性は、堀口が飛び降りた5階の部屋以外にも、1階に部屋を取っていたことがわかった。
(堀口は、我々が来て、咄嗟に逃げだそうとしたんじゃないだろうか」
部屋の窓から外を見て、何かを思いつく。
「この窓からだったら、簡単に逃げられる」
堀口が飛び降りた部屋とこの1階の部屋は全く同じ間取りである。
「堀口はこの111号室にいると錯覚して、511号室の窓から飛び降りたんだとしたら?」
連れの女性が1階の部屋へ案内する。その後睡眠薬を飲ませて、眠ったところを車椅子で5階の部屋に運び込む。踏み込まれた堀口は、1階にいると思い込んで、窓から飛び出した。
そう考えると連れの女性がわざわざ同じタイプの部屋を2つ取ったのも、旅行鞄を持ったまま飛び降りたのもわかる。
問題は連れの女性が誰で、何のためにを殺したかである。
妹が殺されたのに、名乗り出てこない姉が気になって、もしや由里の姉が復讐のために堀口を殺したのではないかと考える。
由里の死体発見された現場に行くと、尚美が花を供えて手を合わせていた。
「あなただったんですか」
尚美の本名は立科由美、由里の5歳年上の姉だった。
「話していただけますか、すべてを」
全てを告白した由美は、警察に自首して逮捕される。妹を失って復讐に駆られた姉・由美の心中を思い知る。川合の仕事は一段落した。元妻・美恵と娘・白井美希(須藤温子)と、久々に再会して外食に出掛けるのだった。(終わり)
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