『火垂るの墓』『戦争童話集』NHK-FM「朗読の世界」
野坂昭如さんの戦地を舞台にした、市民視線のドラマが放送される。この戦争が止まらない時世に、コロナ禍で制作された意義は大きいと感じる。
7/17〜8/25. 月から金21:15~21:30放送。
☆「火垂るの墓」全6回
7/17(月)〜7/21(金)、7/24(月)
21:15~21:30 朗読:松尾貴史
アニメ映画『火垂るの墓』の原作を朗読する。太平洋戦争末期、兵庫県神戸市〜西宮市近郊を舞台に、戦火の下で親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が終戦前後の混乱の中を必死に生きようとするが、その思いも叶わず栄養失調で悲劇的な死を迎える。愛情と無情が交錯する中、蛍のように儚く消えた2つの命の悲しみと鎮魂を描く。1967年直木賞受賞作。
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☆『戦争童話集』(中公文庫)は、どの作品も「昭和二十年、八月十五日」から始まっています。童話というファンタジーをまとっているため、その残虐性は緩和されていますが、その実、戦争の悲壮感は強く心に残ります。
鯨、オウム、象、狼、あぶら虫・・・。動物たちと人間のふれあいの中から戦争の悲劇、悲惨さ、虚しさ、愚かさが描かれているこの物語を、ウクライナ戦争未だ止まない七月後半から八月十五日の「終戦の日」に向けて放送します。(24回)
テキスト:「戦争童話集」中公文庫(2018年改版)
朗読:宮澤エマ 松尾貴史
月から金21:15~21:30放送。
◎戦争童話集
『小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話』7/27(木)、7/28(金)
『干からびた象と象使いの話』8/2(水)
『年老いた雌狼と女の子の話』8/8(火)、8/9(水)
『ぼくの防空壕』8/14(月)、8/15(火)
『馬と兵士』8/18(金)、8/21(月)
『焼跡の、お菓子の木』8/24(木)、8/25(金)
『戦争童話集』は以前に吉永小百合さんの朗読があった。吉永小百合さんが企画した作家・野坂昭如氏の戦争童話集 沖縄篇「ウミガメと少年」。
【公式サイト】
https://www.nhk.jp/p/roudokusekai/rs/YR96XR51MZ/
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