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2023年8月31日 (木)

内田康夫『軽井沢の霧の中で』

父親の死をきっかけに、絵里は老舗の呉服店を畳み、軽井沢でペンションを始めた。幼い頃からの夢を散りばめた、「アリスの館」の経営は、画家である夫の力を借りなくても順風満帆だった。二年目の春。絵里は頼りない夫を後目に、地元の経理士と恋仲になった。ところが、逢瀬を終えた夜、経理士が殺害され、その日を境に気弱な夫の態度が豹変していく―。(アリスの騎士)


軽井沢に窯を築いた初老の陶芸家と美貌の妻。ひっそりと暮らす夫婦に近づいできた謎の青年。不吉な暗号のように登場する白い犬をきっかけに、三人の関係は大きく揺れ動き、ついに事件が。(埋もれ火)


白樺の梢が見た殺意、別荘のテラスが聞いた憎悪、四人の女性が避暑地の四季を彩るロマネスク・ミステリー。アリスの騎士/乗せなかった乗客/見知らぬ鍵/埋もれ火。「別冊婦人公論」に企画連載された四篇の小説。

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「アリスの騎士」

小諸城址で税理士・萩原春男の変死体が発見された。遺留品などから、捜査線上にペンション「アリスの館」のオーナー・根岸絵里が浮上する。絵里は相続した軽井沢の風致地区にある別荘を、3年前に萩原の助力でペンションに改築していた。そして夫のいない時に不倫を絵里としていたのだった。彼女は預言者めいた「殺す殺す」と、夢うつつで呟いていたらしい。ペンション経営をめぐる利害、そして第2の被害者が


「乗せなかった乗客」

軽井沢の別荘で地元タクシー会社の社長・遠山の妻・峰子が殺された。長野県警の竹村らが捜査を開始する。前日に遠山の会社の運転手・愛子が、別荘前から犯人らしき黒づくめの男を乗せていた。

峰子が会社売却に動いていたことが判明して、買収がらみの殺人説が浮上する。一方で愛子によれば、遠山は苦学生らに援助を惜しまず、愛子や夫・智幸も恩があるらしい。


「見知らぬ鍵」

大手銀行に勤める峰岸雄司が、白樺湖湖畔で死体で発見された。峰岸と同じ支店に勤める立原恭子と心中死体となっていた。真面目な銀行員同士の信じ難い出来事に、マスコミも騒いで取り上げる。しかし遺留品からは妻の小夜子も知らない電子ロック鍵が見つかり、死を選ぶような原因が見当たらないことから、偽造殺人であるまいかと考えるのだった。どうやら鍵は軽井沢で使われたものではないかと、小夜子は単身で捜査を始める。想いも依らないことを突き止めると、軽井沢警察署から尋問を受けるのであったが、予期せぬ結末が待っていた。


「埋もれ火」

軽井沢の別荘地の山道で、女子大生・吉岡由利が飼い犬リリィの散歩中に失踪する。現場近くに住む陶芸家・河島孝之は、犬嫌いという芸術家タイプだった。アトリエから由利とともに失踪した犬の毛が見つかり、謎の男・波多野も現れる。妻の真砂子に巧妙に近づいて、夫の疑わしいことを伝えて、心身をもて遊ぶ。そして河島夫妻は何かと互いに不信を抱いて、ぎくしゃくしてゆくのであった。

アトリエの窯から大きい煙が立ち込めて、動物を焼くような匂いを周辺に広げる。軽井沢庁の刑事が、警察犬を連れて庭を散策にやってくる。犬嫌いの河島は嫌悪と違和感から、倒れてしまい病院へ運ばれた。

波多野の母が失踪したことが、河島夫妻が結婚したことと大きく関わっていたらしい。そして登り窯が、アトリエに建設させたのだったことを、波多野に抱かれながら聴く。やがて窯の中から、骨灰が出てくる。後半物語は追い詰めるように疾走していく。


定価600円+税 199510月刊行

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プロット作成しない作者の書き方だと、長編小説とは違って導入部から中盤が計画性がなく冗漫になりがちで、後半が唐突に終了する傾向にある。一編が7080ページなので、贅肉を削ぎ落とすバランスが要ると感じた。

どれもテレビドラマ化された軽井沢を舞台にした原作小説で、斜め読みすると想い出すストーリーかもしれない。ドラマではそれぞれ以下の女優さんが演じているようだ。

根岸絵里/喜多嶋舞・宮下愛子/椋木美羽・峰岸小夜子/遊井亮子・河島真砂子/川上麻衣子

軽井沢別荘に関わるセレブな女性に相応しい配役だろうと思われるキャスティングです。

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内田康夫 1934年、東京都北区生まれ。

コピーライターなどを経て、1980年、自費出版で『死者の木霊』を発表。「朝日新聞」の読書欄に取り上げられて、自費出版としては異例の注目を浴びて鮮烈なデビューを飾る。その後『後鳥羽伝説殺人事件』で、国民的名探偵となる浅見光彦をうみだして人気推理作家となる。浅見光彦シリーズは『棄霊島』で100事件目を迎えた。同シリーズはドラマ化もされお茶の間でも人気の存在になる。

2023年8月30日 (水)

内田康夫・推理傑作選『死線上のアリア』

ヴァイオリニストが名器・ストラディバリウスで「G線上のアリア」を弾いた瞬間ダーンという大音響が響き、ステージのすぐ前の紳士が倒れた。凶器は被害者の胸ポケットにあったピストル。自殺か、それとも?

ユーモラスなキャラクターも登場する、短編集に以下の7編収録されている。 

長編小説の浅見光彦シリーズを読み慣れている人には、短編集は物足りないかもしれない。けど冗漫に感じてしまう人には、ソリッドな展開も味わえる。

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「優しい殺人者」 

スナックを三箇所も経営する傍ら、もぐりの金融業を営んでいた女性が殺された。遺体の状況は着衣の乱れもなく、うたた寝でもしているかのようだった。犯人は借金をしていた男なのか、それとも秘書の女なのだろうか。警視庁の福原警部に捜査依頼をしたが、現場の小野刑事はこの人で良いのかと疑問を抱く上り詰めるだった。福原警部は外見とは違って、頭の回転が優れて良く、小野警部が集めた情報から、事件を解決していく。


「死あわせな殺人」

福原太一警部の登場が続く。ドラマでは石塚英彦が演じているようである。

車の中で男女遺体が発見された。二人は共に毒物を飲んでいたので、心中事件だと思われた。しかし福原警部は殺人事件だと睨んだ。

ダブル不倫をしていた心中らしいが、お互いの配偶者は美男美女で、不倫をするとは思えない不細工ぶりなのだが?


「交歓殺人」

軽井沢で殺人事件が起きる。1人が1人を刺し殺した後に、首を吊って自殺したという。姉の夫から「妻が君の夫と浮気している」と証拠を見せられて、義兄と関係を持ってしまった妹。その現場を姉と夫に見られてしまい、夫はお互い様だというが妹は許せない。そして義兄弟同士が「姉を殺して妹を自殺に見せかけて殺せば、遺産は俺たちのものだ」と計画していた。そんなところへ殺人事件が起きたのだ。


「飼う女」

平凡たる主婦に、料理上手な母が家族の食卓を握って飼い慣らされていた。

ペットショップの若い男性店員と知り合い、不倫関係になる。それが家族にばれそうになり、不倫相手を殺そうかと思い悩んでいると、テレビニュースで彼が死んだのを知る。


「願望の連環」

会社で金貸しを副業としてる独身主義者の女が、社内の男に殺され心中した。

女の恋人だった沢田と、女から金を借りていた課長が、協力して女を殺す計画だった。課長は沢田のアリバイ作りをしていた。しかし沢田は殺人遂行せず、無理心中と判断されるのだ。


「死線上のアリア」

バイオリンの警備を頼まれて、リサイタルに行くと、会場で発砲事件が起きる。男性客が1人死亡、犯罪捜査用スーパーパソコン『ゼニガタ』に推理してもらうと、犯人はバイオリニストだという。鴨田英作が正確な情報を与えられず、ゼニガタの推理が二転三転するお笑い展開。


「碓氷峠殺人事件」

デブキャラの福原警部がまたまた登場する。峠の釜飯を食べ損ねた福原警部は、名画盗難の捜査に軽井沢へ来たはずだった。途中で出会った男性に誘われて、音楽を聴きながら鱒料理を食べれるレストランへ行く。だが肝心のピアニストは到着せず、彼女は遺体で発見される。通称『展望台』というパーキングエリアの片隅で、車の助手席に死んでいた。はたして犯人は誰なのか。料理を食べ損ねた福原警部が「あいつが怪しい」と順繰りに捜査するのだった。

疑惑の矛先は音楽演奏で、恨みを持つ演奏家たちへ向けられた。驚いたことに軽井沢へやってきた、演奏家の連中すべてに殺害の動機があったのだ。

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元々はカッパノベルス刊行なので、松本清張など既存の推理作家と比べてられがちだけど、どれもテレビドラマに脚色すれば、コミカルな配役になりそうな話となっている。軽妙な展開は手軽に楽しめるエンタメとして、この短編集は組まれたようだ。

トキワ荘のマンガ家さんたちが描いた、線の省略されたポンチ画風を連想してしてしまう。情景描写が長編の文体になる場合もあり、テンポが引き伸ばされることが時々あるようだ。


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内田康夫 1934年、東京都北区生まれ。コピーライターなどを経て、1980年、自費出版で『死者の木霊』を発表。この作品が、「朝日新聞」の読書欄に取り上げら れ、自費出版としては異例の注目を浴び、鮮烈なデビューを飾る。その後、『後鳥羽伝説殺人事件』で、後に国民的名探偵となる浅見光彦をうみだし、押しも押 されもせぬ人気推理作家となる。浅見光彦シリーズは『棄霊島』で光彦100事件目を迎えた。また、同シリーズはドラマ化もされお茶の間でも人気の存在に。

2023年8月29日 (火)

カッパ・ノベルス(KAPPA NOVELS)

株式会社光文社が1959年から発行している新書(ノベルズ)レーベル。


195912月、光文社の神吉晴夫が創刊した新書版「カッパ・ブックス」の姉妹編として誕生した。第1回配本は、松本清張『ゼロの焦点』と南條範夫『からみあい』の2冊であった。


1960年代は、松本清張がミリオンセラーとなった『砂の器』などヒット作を連発、看板作家となったが、高木彬光、水上勉、城山三郎らの人気作家も次々に作品を出版し、大岡昇平や柴田錬三郎、石原慎太郎らの作品も刊行された。当時は月2冊のペースで刊行されていた。新聞への大型広告掲載による大宣伝を特徴とし、戦後のエンタテイメント小説史を代表する傑作を多く生み出した。


1970年代には、森村誠一や夏樹静子らミステリー作家の新人をラインナップに加え、刊行ジャンルはエンタテイメント全般に広がった。小松左京のSF『日本沈没』は上下巻計380万部以上を記録、最大のヒット作品となった。 1978年には赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズが刊行を開始、また西村京太郎の十津川警部シリーズが『寝台特急殺人事件』を契機にベストセラー化、看板シリーズとなった。


1980年代に入り、カドカワノベルズや講談社ノベルスなど、他社のノベルス参入が相次いだが、檜山良昭などの架空戦記小説や菊池秀行などの伝奇バイオレンス小説が人気を博し、刊行点数が大幅に増加、多彩さを増した。1990年代の代表的なベストセラーとして、大沢在昌の新宿鮫シリーズがある。


創刊以来、表紙下部に作品タイトルと作品ジャンルを付す特徴的なカバーを持っていたが、2000年以降はリニューアルを重ねている。


2009年、創刊50周年を記念して人気作家によるアンソロジー『Anniversary50』を刊行した。2018年現在、光文社の出版物中「カッパ」の名称を保持する唯一のレーベルとなっており、刊行ペースは年に数点前後となっている。

Wikipedia

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2023年8月28日 (月)

内田康夫・短編集『盲目のピアニスト』

長編旅情ミステリー作家の数少ない短編集。名探偵とか登場しませんから、普通の小説のように読めてしまいます。

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「盲目のピアニスト」

全盲になった輝美は落ち込んだが、ピアノを支えに生きていこうと決めた。ピアノ講師・奥野女史から、厳しいレッスンをする日々となる。演奏を聴いた奥野の甥から、コンサートの企画を相談された。

ある日そのレッスン宅の隣家で、殺人事件が起きてしまう。その帰り道に自転車にぶつかって、輝美は杖を落としてしまう。通りがかりの男性がひろってくれて、喫茶店に誘われる。そこにはピアノがあり、輝美が演奏すると喝采を浴びる。やがて店主にアルバイトでピアノ演奏を勧められる。

次のレッスンの日に訪ねると、玄関先で奥野が殺されていた。奥野の遺産相続人である甥が、コンサート資金集めをしてた為に警察に疑われる。奥野女史は全盲であったのを知り、輝美には厳しかったのは情熱を傾けていたからだという。そして全盲だと知らずに、犯行に及んだ者が誰なのか分かってきた。


「愛するあまり」

義兄の海外赴任中に、失踪した姉の遺体が富士の樹海で発見された。遺体は腐敗して、持物と歯の治療跡で断定され、自殺扱いとなった。そして姉を治療した歯科医師が殺される。巨額の保険金に姉は入っていて、義兄が保険金詐欺容疑となり、歯科医殺しで主人公の早知子は疑われる。しかしどちらも無実で捜査は難航した。義兄は会社を辞めて、農業を営むため宮崎へと引越す。様々に疑問を持った早知子が農場へ行くと、そこには死んだはずの姉がいるのであった。


「陰画の構図」

テレビ局のカメラマンが殺されて、続いてDJやキャスターの立花カオルが上司と心中する。カメラマンの手帳に残された数字が、他人に奢られたカレーライスの金額らしく、女性テレビキャスターの謎解きが開始される。

亡きカメラマンが「どこで食べてもカレーライスは美味しいので、奢っててもらうときはどんな店でもカレーライスを頼む」という人だった。奢って貰っただけ貯金していたのだった。2400円のカレーライスは一体何処で、誰に奢って貰ったのか?

どうやら何かを隠蔽するために、殺人が犯されたらしい。


「想像殺人」

精神科医の八田へ友人の原がやってくる。「どうやら殺人を犯したようだ」

警察が八田を訪れて、やはり友人の友永が殺されたことを告げる。

「酒に酔っていたのでどうやって殺したのかは覚えていないが、自分が誰かを殺したという記憶がある」と友永殺害の自首をして、五年の刑期となった。

そして出所した原がやってくる。離婚した妻が八田と再婚したのを知り、驚愕するのだった。


「濡れていた紐」

プロデューサー里見が首を吊って死んでいた。密室で自殺かとされたが、女優の江里子は殺人事件ではないかという。それなら疑われるのは私だが、自分は殺していない。この謎を解いてと依頼された作家先生だった。

この密室殺人事件の謎は解けるか?

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【目次】

盲目のピアニスト

愛するあまり

陰画の構図

想像殺人

濡れていた紐

あとがき――はじめての短篇集

(平成5710日初版発行)


内田康夫の短編集はKindle Unlimitedで読めます。

『盲目のピアニスト』

『軽井沢の霧の中で』

『パソコン探偵の名推理』

『死線上のアリア』

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2023年8月27日 (日)

今野敏サスペンス「呪縛 警視庁強行犯係・樋口顕」BSテレ東

BSテレ東202382712時〜14時放送


【あらすじ】
東京・赤羽のマンションで住人の前原功(土屋佑壱)が刺殺体で発見され、捜査一課・強行犯係・樋口顕(内藤剛志)は現場に急行する。
部屋には凶器、ゴミくず、そして「77」に見える血文字のダイイングメッセージが残されていた。前原は元々モデル事務所を経営していたが、実際は女性を騙して稼ぐインチキ事務所。
訴えを起こされたのを機に半年前に倒産した。第一発見者の東洋新聞社会部記者・遠藤貴子(矢田亜希子)は、実情を知るため前原を取材しようとしていたとして、私的な関係を否定する。
また犯行時刻に「若い女性がマンションから出てくるのを見た」との目撃証言もあり、被害女性の恨みによる犯行の線が浮上。天童隆一管理官(榎木孝明)は、女性の割り出しとダイイングメッセージの解読を急ぐよう署員に指示する。
そんな折、樋口は少年事件課・氏家譲(佐野史郎)から、1カ月前に前原と意外な場所で遭遇した話を聞く。

【出演】 
樋口顕内藤剛志
  〇
遠藤貴子矢田亜希子
仲村秋生高橋光臣
  〇
仲村史恵黒川芽以
樋口照美逢沢りな
  〇
菊池和馬佐野岳
藤本由美片山萌美
中田裕之小松利昌
吉崎衛斉藤暁
  〇
天童隆一榎木孝明
  〇
仲村和之尾関伸次
平沼惣助山田明郷
川野弘至伊藤正之
川野梨花喜多乃愛
  〇
川野夏子田中美奈子
樋口恵子川上麻衣子
  〇
仲村美佐子かたせ梨乃
  〇
氏家譲佐野史郎


【原作】今野敏『呪縛』
【脚本】坂上かつえ
【監督】児玉宜久
【チーフプロデューサー】 中川順平(テレビ東京)
【プロデューサー】 山鹿達也(テレビ東京)元信克則(ユニオン映画)岡本慶章(ユニオン映画)
【製作】テレビ東京 BSテレ東 ユニオン映画

20201019日初放送

【撮影協力】町田市、さいたま市中央区役所、パリー食堂、JET、華飾スタジオ、株式会社野口鉄工、星亀木工所、東取手病院、西武鉄道株式会社、株式会社レントシーバー。協力:ビデオフォーカス、京映アーツ、アスカロケリース、幻冬舎、松竹衣裳、マービイ(マービィ)、ワンダーフォーゲル。

上を向いて歩こう

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涙がこぼれないように〜

2023年8月26日 (土)

日本アニメーションの父『政岡憲三とアニメーションの現在』企画展。

 帝京大学総合博物館(東京都八王子市)は、1015日まで企画展「『日本アニメーションの父』政岡憲三とアニメーションの現在」を開催している。入場無料。

 政岡憲三(18981988)は、30歳の時にアニメーション業界に入り、音の付いた作品の制作や細かい表現ができるセル画を取り入れるなど新しい技術の発展に貢献した。50年代に児童向けの雑誌や絵本の挿絵画家に転身し、アニメの制作から一度退いたが、60年代にアニメがテレビで盛んに制作されるようになるとアニメスタジオからの依頼で、新人アニメーターの人材育成に尽力した。こうした功績から政岡は「日本アニメーションの父」と呼ばれている。

 企画展は、アニメの起源から現在までの歴史を資料や映像を通して紹介している。

 イベントとして、講演会と上映会を開催する。

 講演会は第1回が99日午後2時からアニメーション文化論「映像の起源から現代日本のアニメ」、第2回が930日午後1時から「戦前アニメーションの世界-政岡憲三の活躍-」を行う。

 上映会は第1回が826日午前11時から「くもとちゅうりっぷ」(43年)と「すて猫トラちゃん」(47年)、第2回が930日午後230分から「桜(春の幻想)」(46年)、「かぐや姫」(35年)を行う。

 講演会、上映会ともに、会場は帝京大八王子キャンパス ソラティオスクエア小ホールで、各回の定員は150人。事前申し込みが必要(先着順)。定員になり次第、締め切る。

https://b.kyodo.co.jp/business/2023-8-25_8080548/


政岡憲三とその時代 : 「日本アニメーションの父」の戦前と戦後 / 萩原由加里著

Masaoka kenzō to sono jidai : Nihon animēshon no chichi no senzen to sengo / Hagihara yukari cho

https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787273741/


政岡憲三 ~日本のアニメーションの父~ -動画「開運!なんでも鑑定団」 

https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11941086208.html

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2023年8月25日 (金)

「『日本アニメーションの父』政岡憲三とアニメーションの現在」

-政岡憲三の足跡を軸に、アニメーションの歴史をたどる-



帝京大学総合博物館では、企画展「『日本アニメーションの父』政岡憲三とアニメーションの現在」を2023年7月29日から開催しています。本学文学部日本文化学科はアニメーションを専門とする教員が在籍し、その研究を行うとともに、成果を生かした教育活動を行っています。本展覧会は、その研究や教育活動の成果を通して、アニメーションの歴史の奥深さや、広がりを紹介するものです。

「日本アニメーションの父」政岡憲三とアニメーションの現在について
日本では1912年にアニメーション映画が欧米から伝わり、人々から絶大な人気を得ます。そして、それに魅せられた人々がアニメーションを制作するようになり、日本国内でも次々と作品が生み出されます。その制作者の1人に政岡憲三(1898~1988)がいます。政岡は、「阪神間モダニズム」が花開いた大阪に生まれ、画学生時代に学んだことや、劇映画製作の経験を生かし、30歳にして、アニメーションの世界に飛び込みます。そして、国内のアニメーションではいち早く、音の付いた作品の制作や、細かい表現が可能なセル画を取り入れるなど、新しい技術の発展に尽力します。そして、それらの集大成として、1943年にオペレッタ形式の『くもとちゅうりっぷ』を作り上げます。戦後の1950年代には、児童向けの雑誌や絵本の挿絵画家に転身し、アニメーションの制作から退きました。1960年代に入ると、アニメーションの舞台は急激に映画館からテレビに移行します。そしてテレビアニメが盛んに制作されるようになると、それらの制作を担う人材の育成が急務になり、政岡はアニメーションスタジオから依頼を受けて、新人アニメータ―の教育を担当し、人材の養成に尽力します。第一線から退いてもなおテレビアニメを陰から支えていました。これらの功績から政岡憲三は「日本アニメーションの父」と称され、日本のアニメーションの発展と共に、その生涯を歩んだのです。

本展覧会は、アニメーションの起源から現在までの歴史を貴重な資料や映像を通して紹介するとともに、政岡憲三の足跡を軸にして、日本アニメーションの始まりからその発展までの歴史を紐解きます。

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開催概要
・会期:2023年7月29日(土)~10月15日(日)
・会場:帝京大学総合博物館
(東京都八王子市大塚359 帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア地下1階)
・アクセス:京王線高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅、京王線・小田急線多摩センター駅から「帝京大学構内」行きに乗車し終点下車(所要時間15~20分)
・閉館日:日曜日・祝日および10月7日(土)
・臨時開館日:9月17日(日)、10月15日(日)
・入館料:無料
・主催:帝京大学総合博物館
・協力:帝京大学文学部日本文化学科
・展示資料等特別協力(五十音順・敬称略):
 神戸映画資料館
 国立映画アーカイブ
 ㈱手塚プロダクション
 東映アニメーション㈱
 ㈱東宝ステラ
 ㈱松竹
 日本アニメーション㈱ 他
・対象者:どなたでもご覧になれます。
・その他:
 -大学構内には駐車場がありません。公共交通機関をご利用ください。
 - 高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。
  (所要時間15~20分)
 - 車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください。

展示構成
第1章 アニメーションの起源-アニメーションの創世記-
アニメーション(animation)の語源となる「anima」「animus」とは、ラテン語で「魂」「生命」を意味します。静止しているものに動きを与える芸術として生まれたアニメーションは、産業としても発展していきます。

第2章 政岡憲三とその時代-「日本アニメーションの父」と称される理由-
政岡憲三は、当時の最新技術を導入し、時代の先端を行くアニメーションを制作します。それらの業績から、「日本アニメーションの父」と称されます。

第3章 政岡憲三の後継者たちと新世代-日本のアニメーションの飛躍-
アニメーション制作の一線から退いた政岡憲三は、後進の育成に尽力しました。そしてその教えを受けた人々が、戦後の日本のアニメーションを担う人材として活躍します。

第4章 アニメーションの現在-アニメーションの拡大-
2000年代に入ると、アニメーションは更なる発展を遂げます。現在では、深夜枠での放映や、ネット配信など日々、数多くの作品が制作され人々に楽しまれています。

【チラシはこちら】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202308158091-O8-1qmk6HT6】

イベント情報
1.講演会 アニメーションの世界を知る ※事前申込制
第1回 アニメーション文化論「映像の起源から現代日本のアニメ」
 日 時 9月9日(土) 14:00~15:15
 講 師 康村諒(帝京大学 非常勤講師・元帝京大学文学部日本文化学科 准教授)
 会 場 帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア小ホール
 定 員 150名(先着順)

第2回 戦前アニメーションの世界-政岡憲三の活躍-
 日 時 9月30日(土) 13:00~14:00
 講 師 萩原由加里(帝京大学文学部日本文化学科 講師)
 会 場 帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア小ホール
 定 員 150名(先着順)

2.上映会 政岡憲三作品を楽しむ ※事前申込制
第1回 『くもとちゅうりっぷ』
    (16分・白黒)1943年(松竹動画研究所)監督:政岡憲三
    『すて猫トラちゃん』
    (21分・白黒)1947年(東宝教育映画)監督:政岡憲三
 日 時 8月26日(土) 11:00~12:00
 会 場 帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア小ホール
 定 員 150名(先着順)

第2回 『桜(春の幻想)』
    (8分・白黒)1946年(日本漫画映画社)監督:政岡憲三
    『かぐや姫』
    (33分・白黒・再編集短縮版)1935年(J.O.スタヂオ)監督:田中喜次、撮影:円谷英二、ミニチュア制作/撮影:政岡憲三
 日 時 9月30日(土) 14:30~15:30
 会 場 帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア小ホール
 定 員 150名(先着順)

講演会・上映会共通(事前申込制となります)
 申込方法 博物館窓口、電話またはホームページにてお申込みください。
 締切日  各講座の当日まで受付(定員になり次第締切)
 【イベント申込はこちら】
  https://www.kokuchpro.com/event/5452efe2b237ee4f2eac3dbc4de39f9b/


浅見光彦シリーズ「壺霊」BSTBS本日午後放送

内田康夫の原作をドラマ化した旅情ミステリー「浅見光彦シリーズ」の34作目となるのは、2007年から2008年に京都新聞で連載され、今作が初のテレビドラマ化となる「壺霊(これい)」。

シリーズ32作目から3代目浅見光彦を演じている速水もこみちは、「天河伝説殺人事件」「蜃気楼」に続いて3作目の主演。


「壺霊」その壺の名は「紫式部」といい、源氏物語に登場する六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の怨霊が詰まっているといわれ、持つ人を次々と不幸にしてきたという。六条御息所は架空の人物ではあるが、源氏物語では強い嫉妬のあまり、生霊となり、その女性を呪い殺してしまうという筋書きが、後に多くの作家たちに影響を与え能曲、戯曲、小説、映画などの題材として扱われている。

舞台となる京都は風光明媚な土地であるとともに「応仁の乱」や「戊辰戦争」といった戦いの歴史がある。その裏側で多くの女性たちが悲劇に見舞われ、愛する人を失ってしまった悔しさが渦巻き、その影を今に残した場所ともいえる。そんな京都の裏側を舞台に、ミステリーはもちろんのこと、壺にかかわる女たちが抱える愛と憎しみ、そして逆らいようの無い現実の空しさを旅情感たっぷりに描き、光彦が人の心の奥深くへと旅する人間ドラマ。


浅見光彦シリーズ34「壺霊」TBS

◆キャスト

浅見光彦:速水もこみち

浅見雪江:佐久間良子

浅見陽一郎:風間杜夫

  

奥宮泰三:鶴見辰吾

平山刑事:金田明夫

大勝 都:根岸季衣

伊丹千寿:岡本あずさ

大勝涼矢:小木茂光

野川警部:肥後克広(ダチョウ倶楽部)

  

諸橋琴絵:賀来千香子

◆スタッフ

原作:内田康夫「壺霊」(角川文庫版) 

脚本:石原武龍

演出:村上牧人


【あらすじ】

ルポライターの浅見光彦(速水もこみち)は「京都の伝統を旅する」という企画の取材で京焼の大家・大勝涼矢(小木茂光)の窯場を訪ねたが、火入れと重なり全くとりあってもらえない。そこへ大勝の面倒を見ている女性・諸橋琴絵(賀来千香子)が現れ光彦は大勝の作品を展示しているという正雲堂へ案内される。そこは琴絵の姉・伊丹佳奈(福井裕子)の嫁ぎ先でもあった。

正雲堂には大勝の作品も多く展示されていたが、その大勝が作品作りに迷うと眺めに来る高麗青磁の壺「紫式部」があった。八百年前に作られたといわれ、作者は不明だが、この壺の中に怨霊が詰められていると言われており、持つ人に次々と不幸が訪れるという。そんな曰くつきの壺だが、どんな陶芸家にもその色合いは出せないというほどの美しい壺でもある。

そもそも「紫式部」は諸橋家の所有物で、現在は佳奈のもとに置いていたが「人を狂わす壺」を佳奈の家に置くことを忌み嫌った琴絵が取り戻そうとしていた。

たまたま正雲堂の店主・伊丹勝男(鶴田忍)も大勝も光彦の母・雪江(佐久間良子)の知り合いだったことから歓迎を受け、正雲堂の持ち家の町屋に泊まることになった光彦。しかし世話を買って出た琴絵と勝男の娘・千寿(岡本あずさ)の間に挟まれちょっとだけばつが悪い。

そのころ、酒に酔い弟子の上田京子(吉田久美)に連れられて帰った大勝が持病の心臓発作で命を落としていた。

翌日、事情を知らない光彦が大勝の家を訪ね、大勝の妻・都(根岸季衣)と上鴨署の刑事・平山(金田明夫)から大勝が亡くなった経緯を聞く。大勝は弟子ではなく実は愛人であった京子の家で発作を起こし都に助けを求める電話を入れたが間に合わず亡くなり、そのとき京子は友人の家に泊まっていて不在だったというのだ。

一方、悪縁を切って良縁を結ぶという安井金比羅宮にある「縁切り縁結びの碑(いし)」に「正雲堂の主人・勝男と妻・佳奈を別れさせて下さい。出来れば佳奈が死ねばいい阿久津好子」と書かれた形代(かたしろ)が見つかり、その人物の住所らしき所番地が記された形代を頼りにそこへ向かう光彦と琴絵だが、そこは紫式部の墓がある住所だった。さらに、正雲堂に置かれていた壺「紫式部」が消え、佳奈の行方もわからなくなっていた。紫式部が放つ怨霊の仕業なのか・・・?

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原作は内田康夫『壺霊 上下巻』(角川書店刊)

・上巻

代々伝わる高価な壺を手に、老舗骨董品店の女将が姿を消した。秋の京都を訪れていた浅見光彦は行方探しを頼まれる。その頃、清水寺の裏手で女性の他殺体が発見され――。錦秋の京都をめぐる謎に名探偵が挑む。


・下巻

〈紫式部〉と名付けられた壺を持つ者に襲いかかる災厄。〈紫式部〉と共に消えた女性の行方を追う浅見光彦もいつしか古都・京都の底知れぬ深みにはまっていく……絢爛豪華な文芸ミステリ!

(角川書店公式HPより)


京都新聞に10ヶ月に渡って連載された小説だけに、古都の雅や京女たちがふんだんに描かれている。それらの想いが二時間ドラマで、どのように撮影され演じられるのか。本日午後に、再放送されるらしい。


BS TBS 8/25金13:55〜16:00

ミステリー・セレクション・浅見光彦シリーズ34 壺霊

〜華やかな京都に渦巻く悲劇…伝説の不幸の壺が呼ぶ恐怖の連続殺人!京女たちの怨念か?光彦の旅

2023年8月24日 (木)

窓の外に入道雲が、

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もくもくと湧いている。

2023年8月23日 (水)

『科捜研の女』水曜日午後9時

「そもそもテレ朝が木曜ミステリーを打ち切ったのは、シニア世代ではなく若者を視聴ターゲットにするためでした。その一方でテレ朝は、シニア層も若年層も獲りに行く“オールターゲット戦略”を打ち出し、『科捜研』を火曜21時に移したのです」

「ところが、新設された火曜21時のドラマ枠では、第2弾に吉高由里子が主演の『星降る夜に』、続いて高畑光希が主演の『unknown』、現在は伊藤沙莉が主演の『シッコウ!!~犬と私と執行官~』が放送され、10月からは松岡昌宏が主演の『家政夫のミタゾノ(第6シリーズ)』の放送が発表済みです。『星降る夜に』以降、そこそこの数字を上げているので、完全に若者向けにシフトしました。結局、テレ朝もシニアより若者で数字を取りたかったわけで、今さら『科捜研』に戻せなくなったということでしょう」

東映ドラマ枠の製作なので、いろいろと番組は簡単ではない状況らしい。

暑中の省エネモード

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ペットボトルに入れた水が、太陽光から熱をもらって熱くなります。

2023年8月22日 (火)

みちのく祭り殺人行 ~死んだ妻からの電話~ BS松竹東急8月23日(水)18時再放送

高橋克彦「愛の記憶」短編

六年前に亡くなった妻・秋子に対して屈折した思いを抱えていた。仕事が忙しいことにかまけて、秋子の淋しさを知りながら時間を割くこともしなかった。秋子はもしかして自殺したのでは、と考えていた。

かつて一緒に住んだ盛岡へ出かける。お互いに伝えたいのを伝えきれずに、離れてしまった夫婦、残された夫は後悔に苛まれる。

死期がわかって見送っても、後悔は残るものなのに、突然の事故で逝ってしまった人への思いは行き場を失ってしまう。


聞こえるはずのない声、見られるはずのない光景が、愛の真実を伝えてくれる。それは妻からの最後の贈り物だった。

(高橋克彦『蒼い記憶』​​より)


テレビドラマ

みちのく祭り殺人行 ~死んだ妻からの電話~

 BS松竹東急823日(水)18時再放送

 長崎俊一郎古谷一行
 中瀬綾宮崎美子
 長崎秋子伊藤蘭
 成田浩介大杉漣
 三上啓吾田村亮
 成田純子あめくみちこ
 田中祐介織本順吉
 永見政一阿藤海
 倉持正浩斉藤洋介


織本順吉 阿藤海 松井紀美江 梅沢昌代 増田由紀夫 谷本一 竹下恭司 城尚輝 中野玄也 山本ふじ子 樋口浩二 重水直人 浜田大介 鎌田善仁 野沢由香里 近藤徹禅 大志田千鶴子 佐々木百合子 白肌真理 ほか


【原作】高橋克彦 『蒼い記憶』から「愛の記憶」

脚本 石川雅也

監督 吉本潤

音楽 都留教博(選曲・合田豊)(効果・橋本正二)(音楽協力・テレビ東京ミュージック)


【あらすじ】

 元エリート銀行マンの長崎俊一郎は、6年前妻に自殺した過去を背負っていた。それを振り払うため生まれ故郷の盛岡を離れて、単身東京で警備員をしている。

長崎は深夜商社のオフィスビルを巡回中に盛岡の大学時代の友人で商社マンの倉持を見かける。転勤してきて間もない彼に声を掛けるが、態度はそっけなく表情は暗かった。

 翌朝、会社に出た長崎の目前で、ビルの屋上から男が落下した。顔を見た長崎は慄然となる、前夜に会った倉持だった。

 警察の見解はノイローゼからの自殺。事情聴取を受けた長崎は故郷盛岡のことを尋ねられ、亡くなった妻・秋子を思い出す。秋子は6年前の誕生日にベランダから墜死、自殺とされてきた。

 その日に長崎へ、なんと死んだはずの秋子を名乗る電話が来る。彼女は自分は自殺ではなく、殺されたのだと訴える。真相をもう一度調べて欲しいと

 部屋で一人愕然としている長崎へ、出版社に勤務している秋子の妹・中瀬綾が食事を作りにやって来る。長崎が秋子だと名乗る電話があったのを伝えると、綾は悪戯だと怒る。しかし秋子の死に責任を感じている長崎は、軽く受け流せないでいた。そして秋子の死にもう一度向かい合うために、盛岡へ向かうことを決意する。

 秋子の死以来、初めて盛岡へ戻った長崎は、盛岡の街並みを眺めながら6年の歳月を噛み締めていた。その頃綾も雑誌の取材地を、東北に変更して盛岡に向かった。

 秋子の流産をきっかけに2人の間にできた溝を思いながら、長崎は以前秋子と住んでいたマンションに向かう。秋子へ送った誕生日プレゼントも包装紙に包まれたまま、部屋に置き去りにされていた。長崎は中を見ることなく死んでいった秋子を思い、部屋でピアノを弾いている彼女の幻影を見る。しかし幻はすぐに消えてしまうのだった。

 部屋を出ようとすると、玄関には盛岡署刑事・永見政一が立っていた。秋子、そして倉持と、長崎の周辺で二人も亡くなっていることで、永見は長崎に疑いの目を向けていた。そして秋子を殺したのが長崎でなければ、秋子の愛人という可能性もあると挑発する。

 長崎が町を歩いていると、昔なじみの酒屋の店主・田中と偶然会う。そして秋子が死ぬ前日に酒屋へ寄って「さっきとっても素敵なことがあった」と嬉しそうに話していたことを聞く。「素敵なこと」とは何だったのか?長崎の心にはそれが引っ掛かる。

 その夜、ホテルにいる長崎に再び秋子だと名乗る電話が入る。しかし「私を殺したのはあの人よ」と、謎めいた言葉を残して電話は切れてしまう。

 倉持の告別式で、長崎は大学時代の友人で今は銀行の支店長をしている三上啓吾や、事業家として成功している成田浩介と再会する。成田の妻・純子は秋子と仲の良い友人だったが、今は子供を連れて家を出ていた。長崎は純子ならば、秋子の死の真相を知っているかもしれないと、純子の居場所を尋ねるが解らなかった。そして秋子のことはもう忘れた方がいいと言うのだった。

 再びマンションへ来た長崎と綾は、秋子へのプレゼントを開けてみることにした。すると、包装に一度剥がしたような痕があることに気付く。この6年間、誰も入るはずのないこの部屋に侵入者が?と一瞬疑問を抱く2人だったが、すぐにそんな訳はないと思い直す。その時に長崎の視界へ、路上にいる秋子そっくりの姿をした女の姿が目に入る。弾かれたように外へ飛び出す長崎だったが、長崎が路上へ出た時には女の姿はもうなかった。

 綾は成田の妻・純子を探す為、町で聞き込みをし、純子が働いていたバーをつきとめる。そしてバーへ入っていく、三上の姿を目にして訝しがる。

 その夜、ホテルから外出しようとフロントを通りかかった綾は、フロント係が長崎への伝言を受けているのを偶然耳にする。それは純子の住所を知らせる伝言だった。綾は急いで誰からの電話なのかを聞くが、フロント係は名乗らない男だったと言う。一体誰が何のために?綾は純子の住所を書いたメモをフロント係から奪い取り、外へ飛び出していく。そしてまた次の殺人が起こるのだった。 

【撮影協力】バル・エンタープライズ、ザ・チューブ、ヨコシネディーアイエー、盛岡市産業観光課、ホテルロイヤル盛岡、アスカロケリース。

地上波ではTX系にて2001/08/15、水曜20:5422:48「水曜女と愛とミステリー」枠で放送。

ドラマの中では既に生存してない役柄とは、演じる側からすると中々と複雑な要素が想像される。そういう意味では伊藤蘭さんの配役は適切だったと感じられたドラマだった。番組のために演奏されているピアノの響きは格別に良い。たぶん中村由利子さんの演奏だろう。

ドラマ「25時13分の首縊り 小樽・記憶喪失の女」 BS松竹東急にて今夜放送

和久峻三 2513分の首縊り』

京都駅で保護された女の子は記憶を喪っていた彼女は毎晩、2513分に殺されるという悪夢にうなされていた。事件は意外な方向へ―。旧家の首吊り死体から盗まれた懐中時計が見つかった。48時間を計れる珍しいその時計、2513分で止まっていた!記憶喪失の娘と何か関係が…!?ご存じ音川警部補が青柳奈穂子刑事と組んで挑む殺人事件。


和久峻三 

大阪生まれ。京都大学法学部卒。記者生活を経て司法試験に合格後、弁護士登録。京都で弁護士事務所を開く傍ら、作家活動を開始する。1972年『仮面法 廷』で第18回江戸川乱歩賞を受賞。’89年には『雨月荘殺人事件』で、第42回日本推理作家協会賞を受賞、法廷ミステリーの第一人者として不動の地位を 確立した。赤かぶ検事シリーズを始め、数多くの作品を発表し続けている(BOOK著者紹介情報」より:本データは『 光源氏「隠れ遊びの里」殺人事件―赤かぶ検事シリーズ。



ドラマ「2513分の首縊り 小樽・記憶喪失の女」
原作:和久峻三 2513分の首縊り」(光文社文庫)
脚本:峯尾基三
監督:齋藤光正

【出演者】古谷一行、遊井亮子、国生さゆり、田中実、かとうかずこ、平泉成、日野陽仁、ケーシー高峰 ほか


【あらすじ】
小樽中央署の刑事・熊沢(古谷一行)と僚子(遊井亮子)は、記憶喪失の女性(国生さゆり)を保護。彼女は「2513分、人が死んだ」と繰り返すばかり。一方、元道議の二男でレストランバーを経営する直也(菊池隆則)の首つり死体が見つかり、現場には48時間表示の懐中時計が2513分を指して落ちていた。道警の谷垣(田中実)も駆けつけ、自殺との見方が強まる中、記憶喪失の女性が直也の店で働く香苗だと判明する。


国生さゆり記憶喪失のセリフは「2513分に殺される」くらいである前半台本。これって役者として楽な仕事なんだろうか。

後半は双子役の姉妹二人を演じる多重労働は、出演料一人分だとすると割りに合わないだろう。


2004/07/14TX系「女と愛とミステリー」枠(水曜20:5422:48)にて初放送。

撮影協力:小樽フィルムコミッション、小樽 朝里クラッセホテル、北海道中央バス、北海道旅客鉄道、小樽海上保安部、小樽市消防本部、小樽天狗山ロープウェイ、南小樽病院、長昌寺、海猫屋、ホテルノルド小樽、イーアールエー ソロールホーム、竹下建材店、ワークスロケーションクルー、北海道ロケーションサービス、さっフィルムコミッション、札幌市前田森公園、後志広域フィルムコミッション連絡協議会、ニセコ町、松本市ロケ支援隊、エービーシー、福應寺、がんばれスナック、川崎市役所、川崎病院、東京ロケーションボックス。

「坂本龍一×福岡伸一」スイッチインタビュー特別編集版

20176月にNHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」で放送された、坂本龍一生物学者・福岡伸一氏の対談が、818日と25日に2週にわたって同局の「スイッチインタビュー」で特別編集版として再放送される。


放送当時、8年ぶりのオリジナルアルバム「async」を発表した坂本は、動的平衡という概念をキーワードに生命の不思議を伝え続けている福岡氏との対談を熱望。互いにアメリカ・ニューヨークを拠点に活動していた2人が、深い思索を繰り広げた。


18日に放送では、坂本のコンサート会場となったホールで対談を実施。演奏に使われた、金属を加工した独特の楽器に触れながら、坂本の音楽観に迫る。街の騒音などのノイズをあえて取り込み、既製の秩序立った音楽とは異なるアルバム「async」を生み出した境地が明かされる。

25日の放送では、福岡氏が研究を行うニューヨークのロックフェラー大学を坂本が訪問。人間の論理にとらわれない、ありのままの自然の力を認識することの重要性、音楽と生物学の共通点について語り合う。


語り:六角精児、吉田羊

Eテレ 
毎週金曜 午後930 

再放送Eテレ 
毎週水曜 午前025分(火曜深夜)

前半は今夜再放送となります。

2023年8月21日 (月)

ドラマ「20時18分の死神 小樽発 殺意の旅路」BS松竹東急

821() 18:06 - 20:00再放送


小樽中央署の熊沢は、自殺しようとする会社員・鈴木を確保する。妻・美江によれば、半年ほど前から「死神」が取りつき、2018分に自殺を図るというのだが・・・。


【キャスト】
古谷一行、川上麻衣子、原千晶、かとうかずこ、甲本雅裕、平泉成、中島ひろ子 ほか

【スタッフ】
原作:和久峻三「2018分の死神」(光文社文庫)
脚本:中野顕彰
監督:齋藤光正

2003年制作 


小樽中央署の通称「クマさん」こと熊沢真琴刑事(古谷一行)は、上司や部下からの信頼も厚いベテラン刑事。私生活では男やもめの一人暮らしで、結婚して青森に住む娘・石川香(上良早紀)が時折、子供を連れて遊びに来る。スナック「雪ん子」をよく訪れては、旧知の仲であるスナックのママ・雪子(かとうかずこ)の前で得意の「石狩挽歌」を歌うのが些細な楽しみだ。しかし翌日が早番の時は、必ず夜の8時に店を出る律儀な面もあった。ある日、いつものように店を出た熊沢は、踏切を越えて線路内に入ろうとしていた男(甲本雅裕)を間一髪取り押さえ、命を救う。男は、オリエント事務機・小樽支社の営業マンで鈴木道生といい、連絡を受けて駆けつけた道生の妻・美江(川上麻衣子)の話では、今月に入って3度目という自殺の常習者だった。一年前に道生の両親が飛行機事故で亡くなって以来、毎晩、両親が亡くなった時刻である2018分に死にたくなるという。「主人は、死神に取り憑かれてしまった」と美江は力無く呟いた。数日後、その「死神」が東京のホテルで投身自殺を遂げる。時刻はまさに2018分、道生の両親の命日だった。熊沢は警察からの要請で、美江と部下の青柳奈穂子(原千晶)と共に東京へ向かい遺体と対面する。遺体は頭部から落下したため、顔は判明できないほどに砕けていたが、遺体の左手の薬指にはめられた結婚指輪から、美江は道生と確信し泣き崩れる。

【テレビ東京2003/10/22、水曜20:5422:48に放送】

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撮影協力:小樽フィルムコミッション、小樽朝里クラッセホテル、北海道中央バス、小樽交通記念館、小樽市鰊御殿、北海道旅客鉄道、コミュニティストアまきた、巴板倉商店、小樽天狗山ロープウェイ、おたる水族館、ホテルノルド小樽、板谷スポーツクラブ・ウェルビー、さっぽろフィルムコミッション、USEN BMB ENTERTAINMENT、関西ペイント。

陽はまた昇る

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キラキラと輝いている。

2023年8月20日 (日)

偉人の年収 How much? 植物学者 牧野富太郎 [Eテレ] 8月21日(月) 午後7:30 ~ 8:00

連続テレビ小説「らんまん」。神木隆之介さん演じる主人公のモデルが「日本の植物分類学の父」牧野富太郎です。命名した植物は1500種類以上! 「世の中に雑草という草はない」という名言を残す一方、「私は草木の精かもしれん」とも。どんな人? 小学校中退で東京大学助手となったころの年収と、77歳で辞めた時の年収を比較すると。「らんまん」使用のある物も登場。谷原章介さん、山崎怜奈さんの鋭いツッコミにも注目!


【司会】谷原章介,山崎怜奈

【出演】今野浩喜


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偉人の年収 How much?

https://www.nhk.jp/p/ts/9R81KLVMWP/

放送

[Eテレ] 第1・2・3月曜 7:30

ミステリー・セレクション・はぐれ署長の殺人急行3 伊豆・修善寺迷宮ダイヤ

BSTBS 820日午後2時放送


恵俊彰演じる警察署長・北斗鉄太郎が活躍する人気サスペンスの第3弾。鉄道オタクの北斗が、趣味を活かした鉄道の知識で殺人事件を紐解いていく。今回は、第2弾で登場した勝村政信演じる大和刑事と中山忍演じる市毛刑事が、鉄太郎とともに修善寺と秩父にまたがった事件を追う。さらに高島礼子が共演するなど、多彩なゲストが勢ぞろい。約3時間にわたる拡大スペシャルを盛り上げる。2018年作品。

【ストーリー】

伊豆修善寺署の署長に赴任した北斗鉄太郎( 俊彰)は、警察庁の超エリートでありながら地方の警察署長を転々とするはぐれ署長。ある日、管内で殺人事件が起こる。殺されたのは定年退職したばかりの元刑事・桜木慎一郎(山田明郷)。刑事課長の本村(小野寺丈)や鑑識課の課長・香山(田山涼成)に邪魔にされながらも、鉄太郎は事件現場に赴く。桜木の部屋には人気のイラストレーター・カナエ( 千晶)が描いた独鈷(とっこ)の湯の絵葉書が残されていた。

犯人に繋がる証拠がない中、鉄太郎の前の赴任先である秩父東署の刑事・大和(勝村政信)と市毛(中山)が追っている被疑者・相沢正之(金山一彦)が桜木に恨みを抱いていたことがわかる。相沢もかつて刑事で桜木の部下だったが、不正が原因で免職されていた。その後東京で探偵をしていたがトラブルが多く、ある男(河相我聞)に殴られ別の暴力事件の被害者にもなっていた。鉄太郎が静岡県警管理官の瀬野(高島礼子)に進言し、大和と市毛も桜木の事件の捜査に 協力することに。調べていくうちに、桜木と相沢は それぞれ“25年前の事件を追っていたことがわかる。25年前の事件とはなんなのか鉄太郎は静岡 地検検察官・徳田(山田純大)から25年前に未解決の幼児誘拐事件があったと聞かされる。

一方、大和は相沢を殴った男を修善寺で見かける。その男は修善寺出身の下山浩介。彼は高校生のときにある凶悪事件を起こした少年A”だった


【出演】

北斗鉄太郎:恵 俊彰

大和公三:勝村政信

市毛明日香:中山 

下山浩介:河相我聞

カナエ:原 千晶

徳田直樹:山田純大

相沢正之:金山一彦

奥村圭吾:山中 

香山利文:田山涼成

赤城あずさ:藤真利子

瀬野久美子:高島礼子

◆スタッフ

脚本:谷口純一郎

監督:児玉宜久

プロデューサー:渡辺良介・北川俊樹

TBS制作


鉄道オタクという署長が面白い番組。中山忍さんが演じる勝気でボーイッシュな役柄が、今回は良い味を出していた。三時間の構成もバランスある展開でした。

2023年8月18日 (金)

常懐悲感 心遂醒悟

じょうえひかん しんすいしょうご

(いつも悲感をいだいて、心からついに醒悟す)


【意味】どんな悲感があろうとも、それを外へこぼさず流さない。胸の奥深くに抱いていてなさい。その悲感がやがて心を醒ましてくれ、悟するだらう。


悲観を知れば、そのような心境にある人も理解することができる。人には大切なことだと識る。

2023年8月17日 (木)

『紙の月』角田光代(ハルキ文庫)

ただ好きで、ただ会いたいだけだった―――わかば銀行の支店から一億円が横領された。容疑者は、梅澤梨花四十一歳。二十五歳で結婚し専業主婦になったが、子どもには恵まれず、銀行でパート勤めを始めた。真面目な働きぶりで契約社員になった梨花。そんなある日、顧客の孫である大学生の光太に出会うのだった・・・・・・。

あまりにもスリリングで、狂おしいまでに切実な、傑作長篇小説。各紙誌でも大絶賛された、第二十五回柴田錬三郎賞受賞作。


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『かつて非日常だったものが、すっかり日常になってしまう』 


梅澤梨花、41歳。パート社員としてわかば銀行の渉外係をして、誠実な仕事ぶりで徐々に顧客の信頼を得ていく。

担当する資産家の老人平林孝三には、殊の外気に入られていた。その孝三の孫光太と知り合って、不正の芽は息吹きはじめる。

客から預かった現金を銀行へ入金せず、偽造した定期預金証書を返却する。

銀行の金を着服する感覚よりも、一時的に借りるつもりで始めた証書の偽造が、次の偽造へと続いて破綻するまで、梨花は偽造証書を作り続ける。

着服した現金の大半は光太との逢瀬に費やされ、その額は日増しに膨らんでいく。41歳女が現役大学生の男からの愉悦と恍惚へのささやかな代償だろうか。

裕福な大人の女性を演じるために、惜しげもなく散財して、高価なプレゼントを繰り返す。

証書さえ作り続ければ永遠に続く、決して発覚などしない、預金者は証書を渡すときに疑って確かめないだろう。

 

しかし偽造を平気で繰り返すようになった、そんな自分がもう二度と以前のようには戻れない。と梨花は気付いてもいる。

不正の期間は2年に及び、総額は1億円に上っていた。

偽造した証書の詳細を忘れぬように整理していたノートも、いつからか開けることもせず穴埋め用の証書を作る日々。

しかし永遠に続くと思われた逢瀬も、光太の拒絶で終焉を迎える。銀行では不正防止の内部監査が告知されて、梨花が当事者として指名された。


銀行不正に着服する大胆なことが、最初から梨花にあったわけではない。そして光太との情交など夢想だにしなかった。すべては事の成り行きであった。

それは予期せぬ偶然や夫婦関係に生じていた澱や歪み、それらが光太と出会って沸き立つ漠とした高揚した。

今ならまだ別の何者かになれるかも知れない。それらが重なり合い反応した結果起こった事実は、梅澤梨花にとっては抜き差しならぬ情動だった。

 

彼女はタイへ逃亡して、いまチェンマイの街をひとり歩いているのだった。


「ようやく自分の身に起きた全てのことがら、つまり進学や結婚は言うに及ばず日常のささいなできごとの積み重ねが今の自分を作り上げている」


【関連記事】

宮沢えり主演映画「紙の月』がテレビ東京で放送されていた。話題になった映画なので、原作も読んでみたくなった。

http://koinu2005.seesaa.net/article/500396293.html


角田光代

1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。

90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。

朝ドラ《すえちゃん、カッコいい》評判に

ネット上では《すえちゃん、カッコいい》という書き込みも多く、《すえちゃん》は話題ワード入りも果たした。

放送中のNHK朝ドラ「らんまん」の主人公・槙野万太郎(神木隆之介=30)の妻、寿恵子を演じる浜辺美波(22)さん。


今週放送回では自宅にやってきた借金取り(六平直政)と対峙して、驚きの交渉力を発揮する寿恵子。交渉の結果、借金取りから追加で200円を借りて、図譜まで買わせた。この流れを見た視聴者から《軍師すえこ》《プロデュース能力の高さよ》なんて称賛の言葉が浴びせられた。


「朝ドラも佳境に入りましたが、回を重ねるごとに寿恵子の人気がうなぎ上り。演じる浜辺さんはまだ22歳ですから、母親役は難しいかもしれないなと思っていましたが、完全なる見込み違い。うれしい誤算ですね。子役に接する際の表情や口ぶりも《強く優しい母》そのもので、むしろ母親になってからの方が演技に深みが出でより目が離せなくなったぐらい」(テレビ誌ライター)


強くたくましく可憐なすえちゃんで、一躍、時代もので主役を張れる俳優のひとりに踊り出た浜辺さん。今後、朝ドラヒロインを演じる日が来るのか、大河ドラマか、ともかく来月末までのすえちゃんの活躍と生き様が楽しみです。

「京都五山送り火」夏の夜空照らす 台風で開催懸念も予定通り実施 「大文字」など古都に浮かび上がる

「大文字」が浮かんだ古都の山。

「五山の送り火」は、お盆に迎えた先祖の霊を送り人々の健康を祈る、京都の夏の伝統行事。
16日午後8時、東山の如意ヶ嶽で家内安全や無病息災などの願いが書かれた護摩木に火が灯されると、夜空に大きな「大」の字が浮かび上がった。
続いて「妙法」「船形」など5つの文字に次々と点火され、幻想的な風景が京都の夜空を静かに照らされる。

台風の影響で開催の可否が検討されたが、予定通りの実施がされた。


https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_21411.html

「科捜研の女」新シリーズはまたガラリと変わった

新シリーズは天橋立が舞台になっていたので、「科捜研の女」2023秋シリーズのスペシャルを観た。


昨年度から、がらりとハイテクとハードな作風になった「科捜研の女」だった。ミステリーには興味ない自分には見易い画面になっていた。

往年の番組ファンからは不評だったようで、視聴率は上がらなかったようだ。ずいぶんと丸い感じになって、ユーモラスな作風に刷新された。

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「昨年の『season22』は枠移動に伴い、スタッフが同じままなのが信じられないレベルで演出が大幅に変更されたことが話題になっていました。具体的には、引っ越しの名目で従来シリーズで使われていた研究所のセットが変更になったうえ、照明の演出が暗くなり、ラボがかなりクールな雰囲気に。

まるでロボットアニメのような存在感抜群の緊迫感ある川井憲次氏のBGMや、パソコン操作時に流れるピロピロピロ……ピー!といった効果音なども控えめになって、全体的にシリアスなテイストのドラマへと様変わりしていた。


しかし新シリーズでは「マリコくんは予算という言葉知らないの?」という日野和正所長のボヤキに「知ってます。ビタミンBの一種でプテロイルグルタミン酸のことです」と、予算葉酸にちなんだダジャレをしたり、コミカルな姿をみせている。

2023年8月16日 (水)

トマトを冷やして食べる。

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【トマト効能】

低カロリーでさまざまな栄養成分が豊富なトマト。美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、老化を抑制するビタミンE、塩分の排出を助けるカリウム、腸内環境を整える食物繊維などをバランス良く含んでいる。

更にカロテノイドの仲間であるリコピンやβ-カロテンが注目される。

「川越の民話と伝説」新井博(有峰書店新社)

江戸の面影を残す古い城下町川越には、たくさんの伝説が語りつがれてきた。本書は、名刹喜多院の七不思議、川越城の七不思議をはじめ、市内はもちろん郊外にまで範囲を広げて収録した。

【目次】

喜多院の伝説(喜多院の七不思議;その他の喜多院伝説)
川越城と川越藩のはなし(川越城の七不思議;城と川越藩をめぐって)
町に伝わる民話と伝説(市外北部;市外南部;市内北部;市内中・南部)

2023年8月15日 (火)

【まんが川越妖怪伝説】

川越には古くから数多くの民話や伝説があります。その民話をもとに漫画家伊賀太郎によって描きおこされた川越妖怪伝説。

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〈民話をもとに作られた6冊〉

第一弾 川越妖怪伝説
第二弾 川越妖怪伝説弐
第三弾 川越にナニか妖怪(伊賀太郎オリジナル)
第四弾 喜多院七不思議
第五弾 川越城七不思議
第六弾 川越と狐 
第七弾 川越のお地蔵様

500
ミニサイズ 各300


まんが川越妖怪伝説 - 水上製本所

https://www.mizukamiseihon.com/四つ目綴帖/まんが川越妖怪伝説/

350-0043

埼玉県川越市新富町  1−4−4


川越の民話・伝説

http://www.maroon.dti.ne.jp/kwg1840/minwa.html

『エムエム三太』小沢さとる

主人公の牧村三太は生後三日にして、大人のように発達した優れた頭脳を持ちますが、その他の機能が追いつかないため、あと一週間の命と宣告されます。

そこをモハメッド博士という人に助けられ、天才的な頭脳、念力、銃弾を受けてもすぐに再生してしまう特殊な身体を持つようになりました。

そしてエムエム三太となずけらた、少年の冒険に満ちた話です。

(1968年8月5日1巻、同年9月20日2巻秋田書店発行)

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少年サンデーや少年マガジンで連載された漫画。

電子書籍Kindle版では、アンロックマシン(1巻)ムウムウ教団の巻(2巻)が収録。

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小沢さとる

193623日生まれ、埼玉県川口市出身。1963年少年サンデー連載「サブマリン707」、1967年「青の6号」など、海洋を舞台として少年が活躍する作品で知られている。サブマリン707とジュニアの自動浮沈プラモ(今井科学)が大ヒット。

死の町、ルリ子、風は七いろ、ばらの合唱など)でデビュー。はやて竜之助、疾風影太郎、忍者決闘記、忍者風丸、二つ伊賀、甲賀しぐれ、伊賀あらし、一匹伊賀、丹下左膳なども多数。その後、海洋冒険漫画というジャンルを切り開く。

『小沢さとる未収録短編集 トランキッド』 小沢さとる

SF・サスペンス・戦記・カーレース

稀代のストーリーテラーが放つ珠玉の9作品、すべてが単行本初収録。

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【収録作品】

「トランキッド 」週刊少年サンデー増刊 1969(昭和44)お正月強弾まんが号

「エムエム三太 」冒険王 1968(昭和43)夏休み大増刊号

「月光の目 」週刊少年キング 1966(昭和41)39

「キャプテンレッド」少年画報 1965(昭和40)7月号

「雷陣」 冒険王 1967(昭和42)お正月大増刊号

「少年マーチ」 別冊冒険王 1966(昭和41)1月号

「神風に飛ぶ前編」まんが王 1969(昭和44)3月号

「神風に飛ぶ後編」まんが王 1969(昭和44)3月号

「ああコブラ8 」週刊少年サンデー増刊 1969(昭和44)春休みギャグと大巨編まんが号

「ブラックラップ」デラックス少年サンデー 1969(昭和44)6月号


《解説》

1963年、不朽の海洋コミック『サブマリン707』を発表し、往時の少年たちの心に夢と情熱の種を植えつけた小沢さとる――。 本書は、小沢にとって文字通り右腕であった増田眞吾を失い707 の連載にひとまずの区切りをつけ、漫画家としての活動を一時休止するまでの5年間に発表された作品の中から、これまで単行本に収録されることのなかった読切作を厳選した短編集である。 

SF、サスペンス、戦記、カーレースと収録の全9作はバラエティに富んでいるが、全ての物語の背景に共通して漂う、哀愁と叙情性は 707では少年たちに伝え切れなかった要素であるような気がしてならない。

2023年8月13日 (日)

「ファミリーヒストリー 草刈正雄 ~初めて知る米兵の父 97歳伯母が語る真実とは~」

NHK総合814日午後730842


生まれた時から母と二人だった草刈正雄。父は日本に駐留したアメリカ兵だが顔も知らなかった。母は「朝鮮戦争で死んだ、写真は焼いた」と多くを語らず死去。

制作班は正雄の記憶にあった「ロバートトーラ」という人物を全米で探すが調査は難航を極める。半年後ようやく親族が判明。

なんと父は朝鮮戦争から生還していた。父の容姿や性格、母との出会いも明らかに。「なぜ父は母のもとを去ったのか」父の姉が70年ごしの秘密を告白。


【番組公式サイト】

https://www.nhk.jp/p/famihis/ts/57RY735RG4/episode/te/2J43WG1VGY/

2023年8月12日 (土)

牡蠣の養殖

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京丹後の久美浜にて

2023年8月11日 (金)

久美浜の夜明け

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今日は海の日らしい。

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2023年8月10日 (木)

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』

『最高の教師 1年後、私は生徒にされた』2023715日から日本テレビ系「土曜ドラマ」枠で放送中。

主演は日本テレビ系連続ドラマ初主演となる松岡茉優。


卒業式の日、「担任生徒の誰か」に突き落とされた。

「なんで?嫌だ。どうして?

 死にたくない!」

そう願った瞬間、彼女は1年前の始業式の教室に戻っていた。

自分を殺害する「30人の容疑者」である生徒たちが目の前にいる。真相を突き止めるために、向き合って再教育する物語。

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地上波の放送では入りきらなかったシーンをふんだんに使用した第1話の「ディレクターズカット版」をTVerHuluで配信中!
TVer : https://bit.ly/saikyo_ntv    

Huluhttps://bit.ly/saikyo_hulu


毎週土曜よる1000 放送

出演: 松岡茉優  芦田愛菜
奥平大兼 加藤清史郎 當真あみ 茅島みずき 山時聡真 本田仁美(AKB48) 窪塚愛流
福崎那由他 田牧そら 山下幸輝 寺本莉緒 萩原護 詩羽 田中美久(HKT48) 浅野竣哉
丈太郎 柿原りんか 橘優輝 莉子 田鍋梨々花 夏生大湖 藤嶋花音 岩瀬洋志 阪本颯希
岡井みおん 藤﨑ゆみあ のせりん 川本光貴 白倉碧空
細田善彦 長井短 サーヤ(ラランド)   犬飼貴丈 荒川良々  松下洸平

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演出: 鈴木勇馬
プロデューサー: 福井雄太 鈴木努 秋元孝之
チーフプロデューサー: 田中宏史
制作協力: オフィスクレッシェンド
製作著作: 日本テレビ

番組公式Twitter @saikyo_ntv
番組公式Instagram @saikyo_ntv
番組公式TikTok: @saikyo_ntv
番組公式ハッシュタグ: #最高の教師

番組公式HPhttps://www.ntv.co.jp/saikyo/

2023年8月 9日 (水)

水曜ミステリー9「警察大学校 日丸教授の事件ノート 水曜ミステリー9「警察大学校 日丸教授の事件ノート 

“よそ者”教授が挑む闇に葬られた完全犯罪!10年前の3つの過ち……飛騨春慶塗に隠された哀しき真実!」(BSテレ東8月9日放送)

犯罪とは無縁の一色温泉で若い白人女性が殺された。死因は打撲による内臓破裂。首には太さ3ミリの針金が五重にも巻きつけられていた。さらにその数カ月後、今度は鋭利な刃物で刺された黒人女性の死体を発見。無残にも十本の指先の肉が削ぎ落とされていた...。田舎町の温泉街で起きた外国人連続殺人事件を警察大学校・日の丸教授が推理する異色のリアルポリス・ミステリーの傑作。

<あらすじ>上級幹部を目指す警察官に、幹部たる技術、知識、心得を身に付ける、東京の警察大学校。日丸慶蔵(小林稔侍)は、教授として日々指導にあたっている。その頃、岐阜県・長良川の近くで男性の遺体が見つかり、岐阜城南署・刑事課長の犬飼繁(梨本謙次郎)、新米の寺西杏子(平愛梨)ら立会いのもと鑑識作業が進んでいた。バッグから免許証と200万円を発見。被害者は土地転がし専門の不動産屋・滝川護(斉藤陽一郎)で、金は金融屋・安原憲吾(和泉宗兵)から借りたものだった。その日の夜、旅館を営む護の母・千鶴(仁科亜季子)は、息子の遺体と対面し泣き崩れる。そこへ県警捜査一課管理官・平岡直(佐戸井けん太)らが現れ、この件を引き継ぐと一方的に言い放つ。 

翌日、杏子は駅で、論文の取材旅行で岐阜へ来る日丸の到着を待っていた。日丸は元教え子の犬飼に旅のアレンジを依頼。同行を頼まれた杏子は観光地を案内するが、日丸はなぜか護の件が気になっている様子。不審に思う杏子だったが、日丸がかつて名誉の傷を負いながら、新宿署で活躍していたことを知り、尊敬のまなざしを向ける。しかし県警本部長の三木徹(中原丈雄)と平岡は、日丸の行動を怪しんでいた。 

杏子を連れて高山に来た日丸は、千鶴の旅館を宿泊場所に選び、そのまま護の通夜にも参列。そこへ安原、香田陽平(小林健)、尾崎修司(姜暢雄)が現れる。3人は護と高校の同級生。修司は受付の守口薫(青山倫子)と親しげだ。捜査の結果、修司と薫は飛騨春慶の職人で、薫は千鶴の里子であることがわかる。また千鶴の話では、1週間前に護から1千万円を貸して欲しいとの連絡があったと言い、杏子は暴力団絡みを疑う。さらに修司の母・礼子(毛利まこ)は、10年前オレオレ詐欺に巻き込まれ、刺殺されていた。飛騨春慶の職人の父を継ぎ、帰省していればと悔やんだ修司は、事件を機に父と同じ道へ。捕まらぬ犯人への恨みも、邪念と共に捨てたと話す。 

一方、安原は事務所で動揺していた。礼子の事件などの新聞記事が入った封書が届いたのだ。そこへ日丸と杏子が現れる。護に金を貸した経緯を追求され、落ち着きがなくなる安原。その後、外出した安原を2人は尾行、県議会議員でもある香田の事務所に入るのを目にする。ところがその日、杏子の携帯に安原が殺されたとの連絡が入り…! (水曜ミステリー9公式HPより)

佐竹一彦 昭和24年、栃木県生まれ。明大卒。元警視庁警部補。平成2年「わが羊に草を与えよ」で、第29回オール読物推理小説新人賞を受賞。著書に『刑事部屋』『新任警部補』『よそ者』(角川文庫)。『ショカツ』(単行本)は連続テレビドラマ化され話題となる

『幽体離脱殺人事件』とドラマ化

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『幽体離脱殺人事件』島田荘司

警視庁捜査一課・吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届いた。それは、三重県の観光名所・二見浦の夫婦岩で、二つの岩を結ぶ注連縄に、首吊り状態でぶら下がった中年男の死体が写っていた。しかも、死体の所持品の中から、吉敷が数日前、酒場で知り合った京都在住の小瀬川杜夫の名刺が

本格推理の鬼才が圧倒的筆力で描く、トリック&サスペンス。

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【あらすじ】

三重県二見浦の夫婦岩で2つの岩を結ぶ注連縄に、首吊りされた中年男の死体が映った事件現場の写真が警視庁の吉敷刑事に届いた。

死体の所持品には京都在住の小瀬川杜夫の名刺があり、吉敷が酒場で知り合ってた偶然に驚く。

それは吉敷は一人飲み屋で、カウンターに酷く憂鬱そうに会社員が一人呑んでいた。隣に腰掛けた吉敷は、自然酒を酌み交わす事になった。会社員は酷く酔っていて、顔色も悪く暗い雰囲気の人物だが、一つ一つの仕種に対し恐縮するほど他人に謝ってしまったり、態度が非常に礼儀正しい男だった。


京都にいる彼の妻・小瀬川陽子はひどい躁うつ病に悩ませている様子で、中学から大学までの親友森岡輝子に度々電話をかけていた。輝子は医者に嫁ぎ、現在は東京在住する。子供はいないが金銭的に不自由のない生活をしていた。

いつも陽子から輝子へ日常の愚痴ばかりを聞かされている。そして陽子は輝子に「布団の中から一歩も動けぬ」とのメッセージを受けて、輝子は陽子の自宅のある京都に向かうことになる。

自分との思い出を振り返りながら故郷へ戻ってきた輝子に、次々と奇妙な出来事が起こる。その裏には恐るべき殺人計画が潜んでいた。

現実と虚構、過去と未来がない交ぜになった描写を、幻想味のある謎について、幽体離脱する本人の視点で描いてみせている。

吉敷の解決の後にあるエピソードが、社会派的なところから人間の内面の暗部が晒される。果たして二人の女にある内部とは?

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警視庁三係・吉敷竹史シリーズ4「幽体離脱殺人事件」 BSTBS

2023811日(金曜日)再放送


鹿賀丈史主演「吉敷竹史シリーズ」第4弾。三重県のとある海岸で発見された身元不明死体。容疑者と目された女の過去に見え隠れするもう一人の女。東京から駆けつけた吉敷の推理が驚くべき方向へ向かった時、女の心に棲む闇が解き放たれる。まるで幽体離脱したかのような二人の女の存在果たしてその真相は?


【ストーリー】

三重県・伊勢の海岸で、一人の男の他殺死体が発見された。警視庁捜査一課三係の刑事・吉敷(鹿賀丈史)は警視庁とは管轄外のこの事件の捜査のため、三重へと向かう。事の発端は一カ月前、都内にある総合病院で発生した立てこもり事件にあった。その時、犯人に人質に取られていたのが森岡輝子(相田翔子)で、彼女が伊勢の海岸に溺死寸前の状態で倒れていたというのだ。しかも現場付近からは輝子が書いたと思われる、自身の犯行を臭わせる文面の遺書まで見つかり、輝子は地元警察から事件の容疑者と見なされていた。

「もう一人の私が、人を殺したんです。」という輝子からの電話連絡を受けた吉敷。地元警察で捜査の指揮を執る旗田(金田明夫)は、吉敷の訪問に露骨に不快感を表しつつも吉敷を輝子と面会させる。


【出演】鹿賀丈史、田畑智子、賀集利樹、伊吹吾郎、中村綾、岡本光太郎、相田翔子、大鶴義丹、金田明夫、夏八木勲 ほか

◆スタッフ

原作:島田荘司「幽体離脱殺人事件」(光文社文庫)

脚本:高田純

監督:千葉行利

2008 TBS制作


「そして私は、ようやく事件の本質を理解した。 連通管だ。二つの魂という水は、地下のパイプでつながっている。水位にあまりの差がつくと、一方の水は他方を向かい、強力な力で流れ込もうとする。装置を破壊しまうほどに凶暴な力を発揮するのだ。」

メタフィクション展開する小説を、映像化するには相当の脚色が必要とされると思われる。吉敷竹史シリーズにはドラマにしやすい原作が、もっと数あるはずなのに『幽体離脱殺人事件』という難関な素材を選んだのか?

意欲的な企画と観るべきか?


テレビドラマの脚色は原作からミステリー要素がある場面を選出して、並べ変えて繋げるというものだった。原作では吉敷警部がくたびれたサラリーマンと居酒屋で、隣り席になって会うトップシーンが事件に関わる動機となっていた。

重要な関わりを持つ人物なのであったが、ドラマでは登場しなかった。若い人妻の妄想劇となって、ドラマが進行して、心理ミステリーが省かれてしまった。

この解体作業で原作の流れが全く改変されて、島田荘司さんが描いた〈二人の女の中にいる鬼のような存在と、優しい少女と、成長した女性〉は犯罪ドラマから退けられた。

原作が表現として冒険的作品だったので、とても残念な脚色構成であった。美人の若い人妻を信じてしまう、吉敷警部がなんだかなと。これは原作にはないキャラクターである。くたびれだった男の中に、人間の本来あるべき姿を観た吉敷警部とはえらい乖離がある。

「寝台特急『はやぶさ』1/60秒の壁」「灰の迷宮」「北の夕鶴2/3の殺人」のドラマ化は、良い感じだったけれど、「幽体離脱殺人事件」ではつまづいたと考えられる。

この4本だけしかドラマ化されてないのは、『幽体離脱殺人事件』のドラマが芳しくない成果だろうか。島田荘司ドラマ化にはもったいないことである。

2023年8月 8日 (火)

軍港の子〜よこすかクリーニング1946〜


戦後の神奈川県横須賀。自分たちの力だけで生き抜くしかない戦争孤児たちは、米兵の靴磨きやたばこ拾い、時に犯罪に手を染めていた。が、あるきっかけで「クリーニング」の仕事に出会う。犯罪ではなく汗を流して働き、人に感謝されてお金を稼ぐ。自分たちが生きていても良いと思える経験によって、孤児たちは笑顔を取り戻し始める。自分たちの稼ぎで「家を借りて暮らす」というささやかな夢を抱くようになった子供たちだったが、さらに過酷な現実に襲われることになり

【放送予定】2023810(よる10:0011:13[総合]

【原作】西田彩夏【脚本】大森寿美男【音楽】渡邊崇

【出演】小林優仁 髙橋來 村山輝星 原田琥之佑 岡橋亮汰 阿久津慶人 阿部紗英(語り)三浦誠己 岡部たかし 仲野太賀 松岡茉優 田中麗奈 ほか

【制作統括】桑野智宏【演出】田島彰洋

 

戦争が終わった後、横須賀に生きる人々と少年たちのドラマ。実際にありえるスチエーションから、アメリカ軍のいる舞台で戦争に傷ついた人々が、ぶつかり会う出来事が痛いいたしい。

2023年8月 7日 (月)

次の総理にふさわしい人 石破氏が16%でトップ 5位岸田総理5%

JNNの世論調査で、岸田文雄総理大臣の次の総理にふさわしい自民党議員は誰かを聞いたところ、石破茂元幹事長が16%でトップとなりました。岸田総理は5%5位でした。

【順位】1:石破茂・元幹事長 16%2:河野太郎・デジタル大臣 16%3:小泉進次郎・元環境大臣 14%4:高市早苗・経済安全保障担当大臣 6%5:岸田文雄・総理大臣 5%6:茂木敏充・幹事長 2%7:野田聖子・前少子化対策担当大臣 2%8:林芳正・外務大臣2%、ー:そのほかの議員 3%

また、岸田総理にいつまで総理大臣を続けて欲しいかについては、できるだけ長く14%来年9月の自民党総裁任期まで57%すぐに交代して欲しい23%でした。

【調査方法】固定・携帯電話による聞き取り(RDD方式)

全国18歳以上の男女2517人〔固定1055,携帯1462人〕

有効回答1206人(47.9%)〔固定603,携帯603人〕(57.2%)(41.2%

ハヌマンラングールの「子殺し」

「ハヌマン」はインドの叙事詩「ラーマーヤナ」に登場する、英雄「ハヌマーン」に由来する。

ハヌマーンに似てハヌマーン神の眷属とされて、インドなど生息地の ヒンドゥー教寺院には手厚く保護されている。

インド神話やラーマーヤナの物語は中国にも伝わり、「西遊記」の登場人物「孫悟空」のモデルになっている。


ハヌマンラングールはオスが、数頭のメスやその子どもの群れを作って暮らしている。

その群れの中の若いオスは成長するにつれて、群れを出て若いオス同士も群れを作る。

ハーレムを出たオスは、違うハーレムに攻撃を仕掛ける。乗っ取ることができると、そのハーレムの中の子どもを全員殺してしまう。

ただ気まぐれで殺しているわけではなく、子供がいる間はメスが発情がなく自分の子どもを作るのができないから「子殺し」を行う。


その後にライオンやチンパンジーやイルカなどでも、同じような行為が確認されて、ハヌマンラングールの「子殺し」も一般的に認められる。

2023年8月 6日 (日)

「メニエル病」と目眩

 体の平衡感覚をつかさどる耳の奥の内耳に、リンパ液がたまると生じる病気。

メニエル病は中高年齢層で発症するのが多く、回転性めまい・耳鳴り・難聴などの症状が出て、耳が詰まったような違和感や軽度の聴力低下が引き起こされる。

通常片方の耳に生じるが、もう片方の耳に発症することもあり、一度症状が治まっても再発を繰り返していく過程で聴力が徐々に低下する特徴がある。

急な吐き気や冷汗、動悸を伴うことも多く、目眩の持続時間は30分から数時間、頻度も連日から年に1回の場合がある。

めまいが起こる前に、耳鳴りや難聴、耳が詰まった感じなどの症状が現れるのが多く、ほとんどは片方の耳に起こるが、その後2030%の人がもう片方の耳にも起こる。


 原因不明の特発性疾患で、メニエル病を特異的に診断する確定診断法はいまだ確立していない。

これまでの研究では耳のいちばん奥にある「内耳」の病気で、メニエル病の原因は内耳にある三半規管と蝸牛を満たす内リンパ液が増加しすぎるのが関係していると考えられる。

発症原因は明確に分かっていないが、日々の過労やストレスがきっかけとなって起こると考えられていて、自分や周囲がぐるぐる回るような激しい目眩症状が出現する。

4060代が発症しやすく、女性に多く発症する。傾向として責任感が強く、几帳面で完璧主義な性格の人が罹患しやすく、慢性的な日々の疲労などストレスがかかると症状が増悪する。


 メニエル病は治療をしっかり行えば完治するので、発症リスクを回避するのが前提となる。基本的な治療は薬物療法だが、治療が難しいの少なくなく、メニエル病はストレスや疲れがたまったときに再発しやすいため、生活習慣を改善して症状の再燃を予防していく必要がある。

また鼓膜に穴をあけて、鼓膜の内部にゲンタマイシンなどの抗菌薬剤を直接注入する鼓室内注入術を実施することもある。

自律神経障害や精神的なストレスが発症原因に強く影響している場合は、医療機関の受診も必要だが、ストレスにならないような環境づくりも大切である。

メニエル症状が顕著に出ている時は無理せず、日常生活に支障が出ている場合は早めに医師へ相談したい。


【関連サイト】

メニエール病の症状チェック、原因や治療法は   NHK健康チャンネル

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_633.html

2023年8月 5日 (土)

『ら抜き言葉殺人事件』と関西方言について

『ら抜き言葉殺人事件』島田荘司

ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。部屋には、ある作家に誤りを指摘した手紙に対する返信が残されていた。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、現場に不審を抱き、殺人説を唱える。そんな時、またもや自殺者が。しかも、恭子に来ていたのと同じ作家からの葉書が。本格推理の鬼才が、現代の世相を鋭く抉った異色の長編力作。

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〈あらすじ〉

女性がマンションで自殺をして、彼女と文通があったと思われる作家が同じ日に刺殺されていた。女性は作家に脅迫めいた手紙を送って、彼女による逆恨みによる犯行として事件は片付けられようとしていた。だが吉敷刑事は事件を追い続けて、その裏に潜み意外な事実を掘り起こしていくのだった。


「ら抜き言葉」に異常な反発を持つ笹森恭子に、ら抜き言葉を使った異様な嫌がらせを受けている作家の因幡沼耕作、その大ファンであると目される妊婦の鯨岡里美の三人が相次いで亡くなった。

因幡沼は他殺、他の二人は自殺と思われたが、吉敷はその捜査により、因幡沼は笹森に脅迫電話や投石などの嫌がらせをしていたことがわかり、鯨岡は因幡沼の愛人であった。

因幡沼は笹森恭子に殺されて、笹森は自殺し、鯨岡は因幡沼の死をラジオなどで知ったあと、後追い自殺をしたと考えられる。だか真相はそうではなかった。

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〈以下ネタバレ有り〉

神戸に行って聞き取りをするのだが、会話に関西言葉がひとつも出てこない。

神戸周辺に住んでる人が、全部標準語を話している。中央区での場面でも、関西弁はなくて、神戸に知人がたくさんいる身には、セリフはあまりに不自然なものである。

(笹森がなぜ、ら抜き言葉にこだわるのかを調査するために、吉敷刑事は神戸まで行っているのに意味がなかったようである。)


後半ある女性が語る「たちまち今夜の二人の食事をどうなさるおつもりなんです?」というセリフで、「たちまち」って広島弁。

「たちまち」は、とりあえずという意味である。居酒屋では「たちまちビールください」というらしい。作者の島田荘司さんが広島県福山市生まれなんですね。笑 


大阪弁はもともと「ら」抜き言葉。 

「見られない」は「見れへん」、「寝られない」を「寝れへん」、「食べられない」「食べれへん」という(「へん」は「ない」という意味)。 

大阪は商人の街。コミュニケーションを大切にする。たくさん話したいから、「助詞を省略したれ!」助詞がなくなるとわかりにくい、ほんだら動詞自体を変えたらええねん。ら抜き言葉が生まれたのだろうか。

確かに巻き舌発声の「ら行」は、話し言葉として燃費がよろしくない。

島田荘司『ら抜き言葉殺人事件』は1991年刊行で、その少し前から「ら抜き言葉」用語が注目され、乱れた国語として広まった。確かに誤用であり、言葉は正しく使うべきだと言われる。

しかし関西人は日常会話において、無意識にら抜きを使ってきている。果して本当にら抜きは乱れた日本語なのだろうか。

「ら抜き言葉」について

いわゆる「ら抜き言葉」とは可能の意味の「見られる」「来られる」等を「見れる」「来れる」などのような言い方のことで、話し言葉の世界では昭和初期から現れて、戦後更に増加した言葉である。


【ら抜き言葉の氾濫で、言葉の意味が互いに通じなくなる?】


疑問:ら抜き言葉は、どうして使ってはいけないんですか? 


理由:使い続けるとあなたの話の意図を、相手が適切に理解できないかもしれないからです


Q.ら抜き言葉とは、どんな言葉遣いのことを指すのでしょうか  

「れる」「られる」は動詞の未然形につく助動詞です。「れる」「られる」が未然形につくときにその直前がア段の音になる五段活用動詞の場合は、「書かれる」「読まれる」「飛ばれる」というように、「れる」がつきます。そして、それ以外の活用の動詞には、ア段音である「ら」を入れた「られる」がつきます。
つまり、ら抜き言葉というのは、「見られる」「来られる」「食べられる」のように「られる」をつけるべきところを、「見れる」「来れる」「食べれる」というように、「れる」をつけてしまう言葉遣いのことを言います。

https://metro-noix.tmu.ac.jp/article/0008.html より

2023年8月 4日 (金)

『寝台特急はやぶさ 60分の1秒の壁』とテレビドラマ

『寝台特急はやぶさ 60分の1秒の壁』島田荘司

双眼鏡で覗きをしていた男が、豪華マンションの浴室で顔の皮をはがされた若い女の死体を発見

だが割り出された死亡推定時刻に彼女は、「はやぶさ」に乗っていた。不可能を可能にしたトリツクは何か?

時間の壁と完全犯罪に敢然と挑む捜査一課の吉敷竹史の前に、第二、第三の殺人が

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粗削りなのに精巧さを持った異色トラベル・ミステリー。吉敷刑事と旅情を感じて、解明したと思えた次の瞬間には二重底の様に驚きの真相が隠れている。トラベルミステリの体裁を踏襲しながらも、内容は本格推理ドラマとなっている。御手洗物とは別路線で、本格物と社会物とを融合した作風開拓された初期のシリーズ。


【テレビドラマ】

警視庁三係 吉敷竹史シリーズ寝台特急はやぶさ 60分の1秒の壁

鹿賀丈史主演「吉敷竹史シリーズ」第1弾。

警視庁捜査一課三係の刑事・吉敷竹史が、死者のアリバイの謎に挑む。女性が自宅の浴室で殺されたが、その死亡推定時刻に彼女が寝台特急に乗っているのを目撃されていたという。死んでいたはずの女性は、シャッター速度160で撮られた写真の中から艶然と吉敷に微笑みかける

【ストーリー】
「若い女性が死んでいる」という匿名の通報を受け、マンションの一室にやって来た警視庁捜査一課強行班三係の刑事・吉敷竹史(鹿賀丈史)。被害者の女性は浴室で顔の皮を剥がされ、目玉をくり抜かれて殺されていた。被害者は、部屋の主で所在が不明になっているホステス・九条千鶴子(森洋子)である可能性が大きい。捜査が進むうち、情報提供の電話がかかってくる。その中に千鶴子の死亡推定時刻に、「九州に向かう寝台特急『はやぶさ』の車内で千鶴子を見た」というものがあった。連絡してきた小出(坂本長利)に会った吉敷は、車内で千鶴子と一緒に撮ったという写真を見せられ愕然とする。東京で殺された女が死んだはずの時間に九州に向かう列車に乗っていた。この異様な謎を解くために、吉敷は千鶴子という女の秘密を探ろうと彼女の実家がある北海道を訪れる。


【出演】鹿賀丈史、真中瞳、賀集利樹、高橋長英、山本龍二、小倉久寛、阿南健治、大川聖一郎、吉満涼太、余貴美子、今村恵子、森洋子、風祭ゆき、安奈淳、浜田晃、酒井麻吏、稲川淳二、坂本長利、きたろう、夏八木勲 ほか


プロデューサー 千葉行利

監督 国本雅広

原作 島田荘司「寝台特急『はやぶさ』1/60秒の壁」(光文社文庫)

脚本 高田純 

2004年制作ケイファクトリー/TBS


撮影協力:九州旅客鉄道、釧路パシフィックホテル、厚木市、小田原市、西さがみフィルムコミッション、東京共済病院、シルバーアクセサリースクール 彫金家族、釧路市、クラブ・ルシェンテ、釧路空港ビル、釧路町役場。協力:フォーチュン、アイアール、サンライズアート、ブル、東通、ビーグル。

『北の夕鶴〜2/3の殺人』とテレビドラマ

『北の夕鶴〜2/3の殺人』島田荘司

吉敷刑事に掛かってきた元妻 通子からの電話。再会を期待して夜行列車ゆうずる九号のホームへ向かう吉敷だったが、車内の通子の姿を見かけたとき、列車は北へ向けて出発してしまう。 

翌日に吉敷はゆうずる九号で、女性の刺殺死体が発見されたことを知る。そこは通子をみかけた号車で、所持品も通子を示すものだった。

【あらすじ】

 別れた妻の加納通子から五年ぶりにかかってきた電話は、ただならぬ気配に満ちていた。警視庁捜査一課の刑事・吉敷竹史は通子を追って上野駅へ行くが、一歩届かず通子を乗せて発車した「ゆうづる9号」を見送る。

翌日、青森署から捜査協力依頼が来るが、その事件「ゆうづる9号」で死んだ女の服装は、昨夜見た通子と全く同じもので、吉敷は急遽青森へ急ぐ。しかし死体は通子とは別人だった。

通子の現在住所である釧路に足を延ばすが、部屋は殺人事件の現場となって通子は行方不明となっていた。殺されたのは2人の女性、その夫は兄弟で、保険金目的の動機はあるものの、同じ団地の別の部屋で他の人と麻雀をしてるアリバイがある。旧知の牛越刑事の情報により、通子は容疑者として捜査の対象になっているとの話を聞きつけ、通子の救出と事件の真相解明に吉敷が乗り出す。

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列車ミステリと伝奇ミステリをひとつのドラマへまとめあげた作品。伝奇ミステリは義経北行伝説を絡めた、不可能犯罪である。犯人のみならず、死体が発見場所に存在すること自体が謎になっている。釧路の原野に忽然と建つ、3棟の不思議な形のマンションと、敷地内の夜鳴石。伝説のとおり夜鳴石が鳴き、マンション内の一室で二人の死人がでる。

通子に逮捕状というタイムリミットが設定されて、作者・島田荘司さんならではの男の矜持を賭けて謎解き。本作品のトリックは御手洗潔シリーズ用に準備されていたが、吉敷シリーズの編集者から「大トリック」を何度もせがまれて本作品になった経緯があったと後書きで述べられている。

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【テレビドラマ】

鹿賀丈史主演「吉敷竹史シリーズ」第3弾。5年前に別れた妻・通子からの突然の電話。この電話が警視庁捜査一課の刑事・吉敷竹史を大きく揺さぶる事件の幕開けだった

東京と釧路で起こった二つの殺人事件、通子がその事件の最有力容疑者となり、吉敷は愕然となる。果たして殺人事件の犯人は本当に通子なのか? 妻・通子が吉敷の元を去った理由と、彼女が背負っていた悲しい過去が明かされる。

【ストーリー】
ある夜、警視庁捜査一課の刑事である吉敷(鹿賀丈史)に5年前に別れた妻・通子(余貴美子)から電話がかかってくる。電話口で通子は吉敷に「今、東京におり、これから北海道に戻るところなのだが、自分は取り返しの付かない事をしてしまった。」と告げると一方的に電話を切った。只ならぬ様子に吉敷は慌てて東京駅へと向かうが、通子に会うことが出来なかった。ちょうどその時、吉敷は捜査一課から事件発生の連絡を受け、現場である都内のビジネスホテルへと向かう。事件はホテルの一室で、藤倉令子(水木薫)という中年女性が刺殺されていた。捜査状況の報告を聞くと、令子が殺されていた部屋にチェックインした女性は、加納通子と名乗ったらしい。しかも死体が従業員に発見される前、その女が慌てた様子で部屋から立ち去るところを目撃されており、吉敷は愕然とする。加納通子とは吉敷の元妻・通子の旧姓なのだ。捜査から通子と令子が北海道の釧路で同じ住所にある三棟並びのマンションにそれぞれ住んでいたと判明。令子の殺人に通子の関わり合いが色濃くなり、吉敷は動揺する。


【出演】鹿賀丈史、余貴美子、田畑智子、賀集利樹、伊吹吾郎、畠中洋、米山善吉、阿南健治、生津徹、なべおさみ、浜田学、水木薫、きたろう、夏八木勲 ほか

脚本:高田純・沢田昌久

演出:日向子雅彦

 TBS 2008/01/21放送


【撮影協力】くしろフィルムコミッション研究会、釧路市、シルバーアクセサリースクール 彫金家族、AZBY、ホテルレークウッド屈斜路湖、御園ホテル、釧路観光協会、北海道警察本部、JR東日本グループ、北海道旅客鉄道、釧路キャッスルホテル、屈斜路湖ホテル、釧路観光ビル、せんとぽーとりあ、ギャラリーボヤージュ、市立釧路総合病院、釧路三丁目ビル、加賀二丁目自治会、茶寮一松、相模原市。協力:フォーチュン、大晃商会、EIKO、ビーグル、サンライズアート、ブル。

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2023年8月 3日 (木)

『灰の迷宮』吉敷竹史シリーズ

『灰の迷宮』島田荘司

新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ。アッと驚く犯人像。鬼才が放つ新機軸の本格推理。

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島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。

1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。

国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。

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【テレビドラマ化】

鹿賀丈史主演「吉敷竹史シリーズ」第2弾。ある日突然起こった路線バス爆発事件。捜査を始めた吉敷はこの爆発事件が、迷宮入りしかけている半年前の事件に結びついていると気付く。桜島の火山灰が舞う鹿児島で起きた悲劇の真相を、怒りと悲しみに打ち震える吉敷が解き明かす!

【ストーリー】
東京郊外で、ホームレスの光岡(井之上隆志)によるバス爆破事件が発生。バスに乗り合わせていた男・佐々木(安藤一夫)が瞬時に避難を呼びかけたおかげで乗客たちは爆発前に避難できた。しかし車外に飛び出した佐々木は、通りがかった他の車に接触してしまい不慮の交通事故で死亡する。警視庁捜査一課の主任刑事・吉敷(鹿賀丈史)らの捜査が進むと、逮捕された光岡が取調べで「バスに火を点けるよう死亡した佐々木に頼まれた。」と供述。光岡が供述通り佐々木から報酬を受け取っていたことが立証され、証言が事実だと判明する。
その後吉敷は、佐々木の財布から発見された新聞の切れ端から、半年前に迷宮班行きにされた東京湾岸ホテル墜落死事故に佐々木が関与していると気づく。吉敷はその事故で墜落死した山本一郎と名乗る男(江良潤)と佐々木とのつながりを探るため鹿児島へ向かい、佐々木が常連だったクラブのホステスの恵美(星野真里)と出会う。

原作ではまだ元妻は登場してない第二作なのだが、大きな役回りを持って脚色されている。テレビドラマのシリーズとしては原作者の持ち味を考えられたものであろう。


【出演】鹿賀丈史、真中瞳、賀集利樹、伊吹吾郎、小倉久寛、阿南健治、大川聖一郎、余貴美子、温水洋一、有福正志、安藤一夫、朝加真由美、橋爪遼、星野真里、夏八木勲 ほか


プロデューサー 千葉行利

監督 国本雅広

原作 島田荘司「灰の迷宮」

脚本 高田純


2006年制作 

ケイファクトリー/TBS

2023年8月3日再放送BS TBS


【関連記事】

松本清張スペシャル 共犯者零画報

http://zerogahou.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-1a8e46.html

2023年8月 2日 (水)

『血痕は語る』坂井活子

『血痕は語る』坂井活子


殺人事件や強姦事件など、様々な事件を解決する糸口となるのが被害者や加害者の残した物を鑑定する科学捜査である。尿、血液からDNAまで、鑑定歴30年の科学警察研究所女性鑑定官が特に印象の深かった事件を語る。 

〈時事通信社200111月〉


【坂井活子】東京生まれ。共立薬科大学薬学部薬学科卒業。神戸大学医学部生化学第二教室の立ち上げ時に、技官として在室する。国家公務員試験上級職(薬学)合格後、1971年に警察庁技官として科学警察研究所入所。以後、研究員、主任研究官、法医学第二研究室室長を経て、1997年より部付主任研究官。

専門は血液・体液の性状、血液型、DNA型の鑑定。


【ドラマ化】

月曜ゴールデン「血痕4 警科研・湯川愛子の鑑定ファイル 家族写真に飛び散った血しぶき!殺された父 犯人は家族か?!遺された血痕の奇妙な形が意外な真相を導く!親から子への永遠の愛」(2013年617日初放送)


<あらすじ>

湯川愛子(竹下景子)と朋美(三船美佳)母娘は、久しぶりに群馬県高崎市にある愛子の亡夫の墓を訪れた。そして、2人は夫の知人、宇田川源治(内藤剛志)が経営する古い写真館の前を通りがかった。

その翌日、前日に宇田川の写真館で家族写真を撮った森島家の主人、幹夫(谷川昭一朗)が、何者かに殺されたことを知り、愛子は驚いた。幹夫は妻・静江(古村比呂)、長男・洋一(加藤良輔)、長女・香織(秋月三佳)との四人家族。独りよがりで暴君のように振る舞う幹夫は家族から疎ましがられていた。またハンマーのような鈍器が凶器だと推定されたが、現場に残っていなかった。

群馬県警の刑事、須藤彰俊(篠塚勝)と藤永耕平(佐渡稔)は、家族による犯行ではないかと疑う。父親に反発していた洋一を怪しく思い取り調べるが、洋一にはアリバイがあり、静江と香織には犯行当日の行動に不明な点が残った。

証拠と証言が乏しい事件の手掛かりを得ようと、県警は中央警察科学研究所に現場に残った血痕の鑑定を依頼する。依頼を受けた杉山晴彦室長(ベンガル)は愛子と助手の佐野利行(吉川裕朋)を派遣。

愛子は三日月形に残った一つの血痕に着目し、直径9ミリのボタンのような物が現場に落ちていたのではないかと指摘する。

一方、須藤刑事は、静江と香織が宇田川写真館に出入りをしていたという情報を得る。そして宇田川が2人に頼まれて幹夫殺害に及んだのではないかと疑惑を深める。宇田川のシャツのボタンが取れていたことも疑わしいポイントのひとつだった。

そんなある日、戦場カメラマンだった宇田川の作品展が開かれ、愛子は朋美とともに訪れる。すると宇田川が会場で倒れ、入院してしまう。

須藤刑事が病室を訪れ、宇田川に静江と香織との関係を聞くと、宇田川は自分の犯行だと自供。その言葉通りに凶器が発見された。

これで事件解決かと思われたが、愛子は三日月形血痕の正体が気にかかり、実験を繰り返し検証を続けるが・・・。 

(2023年8月2日BS TBS再放送)

<キャスト>

湯川愛子:竹下景子 

湯川朋美:三船美佳 

森島香織:秋月三佳 

森島静江:古村比呂 

森島洋一:加藤良輔 

森島幹夫:谷川昭一朗 

須藤彰俊:篠塚  

藤永耕平:佐渡  

杉山晴彦:ベンガル 

佐野利行:吉川裕朋 

宇田川源治:内藤剛志 ほか


2013年制作 東阪企画/TBS

プロデューサー 横山千賀

監督 堀川とんこう

脚本 小木曽豊斗

ドラマ原作「血痕は語る」坂井活子

2023年8月 1日 (火)

西村京太郎サスペンス 探偵左文字進10「悪魔と天使」

水谷豊主演「探偵左文字進」シリーズ第10弾。美しい人妻の、毒殺事件を招く危険な依頼…。左文字が華麗な変装とともに潜入捜査で犯人を追いつめる。今回の水谷の変装は、久しぶりの女装。しかも、登場人物にそっくりにならなくてはいけないという難題に挑戦する。

BSTBS 2023年8月1日昼再放送

【ストーリー】美しい女・諸星万里江(三浦理恵子)が左文字事務所にやって来た。万里江の相談は“夫の諸星一馬(小木茂光)が何で稼いでいるのか実態がわからないので、身辺を調査してほしい”というものだった。怪しいと思いながらも、左文字(水谷豊)はその仕事を受ける。その時、部屋の外で悲鳴が起こった。事務所から飛び出した一同は、エレベーターの中で男が死んでいるのを発見する。口の臭いを嗅ぐとアーモンド臭がすることから、どうやら青酸カリでの窒息死らしい。早速やって来たのは、警視庁の矢部警部(布施博)と吉田刑事(伊東孝明)。調べによると、亡くなったのは国税調査官の中島次郎(奈良坂篤)という男のようだ。中島が殺されたのは、万里江がやってきた時間と一致するが…。二転三転とするが、左文字は後半で大推理して、万里枝の母を調べる旅へ出るのだった。

【出演】水谷豊、三浦理恵子、戸田恵子、小木茂光、山村紅葉、吉野公佳、西田健、伊東孝明、湯江健幸、黒田福美、真実一路、奈良坂篤、日向明子、五月晴子、布施博 ほか

プロデューサー 森下和清、浅野敦也

ディレクター・監督 松原信吾

原作 西村京太郎

脚本 橋本以蔵

主題歌「エンジェルSTREET」歌・水谷豊

制作 テレパック/TBS 2006年

朝ドラ『あまちゃん』は本放送を観てなかったので、今週はドキドキです。

朝ドラ『あまちゃん』は本放送を観てなかったので、今週はドキドキです。

小泉今日子と薬師丸ひろ子の初対面シーンから、始まりました。

 ひろ美が春子の声を聴いて「私と似ている気がする、声が」と言い出したり、春子がかつて歌手の夢をかなえられなかったことを「あそこで見切りをつけたから結婚してアキが生まれたんです。むしろあなたには感謝してます」と語ったりするなど、今にもひろ美の影武者だった事実を公表しそうになっている状況に、アキは極度の緊張に耐え切れず「うわあーーー!」と叫び出す。

アイドル界で歌舞伎のように、奈落の世界があったとは。薬師丸さんは歌唱力より、演技として歌ってだのが素晴らしい才能でした。

初めからリズム感あったキョンキョンとは、対照的ですね。

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