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2023年9月30日 (土)

内田康夫サスペンス「信濃のコロンボ~死者の木霊~」BS TBS

2023/9/30()午後3:004:54

浅見光彦シリーズ国民的推理作家・内田康夫が推理作家として世に誕生した衝撃のデビュー作「死者の木霊」のドラマ化!

◆キャスト

竹村岩男(長野県警飯田署 刑事):寺脇康文

竹村陽子(岩男の妻):麻生祐未

桂木 誠(長野県警飯田署 刑事):庄野崎 

浜野理恵(五代通商 社長秘書):滝沢沙織

君江(クラブ三番館ホステス):遊井亮子

野本敏夫(五代通商 管理人):山中 

野本美津子(敏夫の妻):宮澤美保

戸沢信夫(タクシー運転手):村松利史

丸山亮介(岩男の友人 町医者):温水洋一

新井貴志(長野県警鑑識課巡査部長):嶋田久作

大森修司(長野県警飯田署 署長):西村雅彦

野本孝平(俊夫の叔父 総会屋):本田博太郎

福島太一郎(五代通商 社長):長谷川初範

沢藤栄造(五代通商 専務):小木茂光

岡部和雄(警視庁室町署 警部補):高橋克典


【番組内容】

長野県警飯田署の刑事・竹村岩男(寺脇康文)はある日、釣りに出掛けた松川ダムでバラバラ死体の一部を発見してしまう。

飯田署では死体の残りの部位の捜索が始まり、バラバラ殺人の第一発見者となった竹村は早速、部下の桂木(庄野崎謙)と捜査にあたり、妻の陽子(麻生祐未)とも"刑事コロンボ"並の推理を展開していく。

一方同じ頃、東京の室町署ではタクシーの運転手・戸沢信夫(村松利史)が「恐らく自分は死体を運んだ・・。」と訴えて出頭してくる。戸沢の供述によると室町署管轄内のオフィス街で一人の男と共に七つのダンボールを積んだのだが、男は戸沢に50万円も差し出し、長野と東京を往復させ、行き先の松川ダムの橋の上で積んできたダンボールをすべて投げ捨てたというのだ。しかも道すがら戸沢が「まさかその中身、ホトケさんじゃないですよね?」と聞くと男は「そうだよ」と返答したという。

室町署員が戸沢が男を乗せたという付近の聞き込みを行うと近隣にある五代通商株式会社という会社のビルの住込み管理人夫婦が行方不明になっていることが判明。捜査に乗り出した岡部和雄警部補(高橋克典)が管理人部屋を調べに来ると畳の下からおびただしい血痕が発見される。聞き込みから戸沢が乗せた男の風貌が管理人の野本敏夫(山中聡)と一致し、失踪した野本敏夫がバラバラ殺人に関与していると見なされる。

東京で容疑者が浮上したと連絡を受けた竹村は早速上京。岡部と合流し、敏夫の身元保証人になっているとう叔父の野本孝平(本田博太郎)の自宅マンションを訪ねる。ところが、孝平もここ数日姿が見えなくなっていることが判明。孝平の部屋を調べると敏夫が孝平から多額の借金をしていた借用書が見つかる。室町署では敏夫と孝平の間に多額の借金を巡って金銭トラブルが起こり、敏夫が孝平を殺害したとの見解に達し、失踪中の敏夫と妻の美津子(宮澤美保)を全国指名手配にする。

誰もが叔父甥間で起こった借金がらみによる単純な殺人事件と見なし、捜査は終結へと向かうかに思えたが、その見解に一人、納得出来ない竹村は執拗に捜査の手を緩めようとせず・・・。


◆スタッフ

原作:内田康夫「死者の木霊」(角川文庫)

脚本:穴吹一朗

監督:中前勇児 


寺脇康文さんのコミカルな信濃コロンボの風情は、親しみやすいキャラクターになって、楽しいドラマでした。

妻役の麻生祐未さんが旅館の女将で、原作以上に推理に対して節目ごどに深く関わってくる。完全に旦那を尻に引いて、ドンと喜劇風な存在感をだしております。


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 フジテレビ

【原作】内田康夫「死者の木霊」(講談社文庫)

【脚本】佐伯俊道

【監督】江崎実生


 竹村岩男…中村梅雀

 大森修司…里見浩太朗

 竹村陽子…原日出子

 岡部和雄…松村雄基

 平山君江…中島宏海

 沢藤栄造…三浦浩一

 浜野理恵…濱田万葉

 桂木刑事…菊池健一郎

 奥村哲雄…河原崎建三


【作品舞台/飯田市の観光スポット】https://travel.yahoo.co.jp/kanko/prefecture-nagano/area-iida/


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『死者の木霊』内田康夫(角川文庫)

信州の松川ダムでばらばら死体が見つかる。借金がらみの単純な殺人事件と見えたが……警視庁の切れ者・岡部警部と信濃のコロンボ・竹村警部が共演した衝撃のデビュー作。


長野県歌 「信濃の国」

1.    

信濃の国は 十州に  

境連ぬる 国にして

聳ゆる山は いや高く

流るる川は いや遠し

松本 伊那 佐久 善光寺

四つの平は 肥沃の地

海こそなけれ 物沢に

万ず足らはね 事ぞなき


 2.

四方に聳ゆる 山々は

御岳  乗鞍 駒ヶ岳

浅間は殊に  活火山

いずれも国の 鎮めなり

流れ淀まず ゆく水は

北に犀川   千曲川

南に木曽川  天竜川

これまた国の 固めなり


3.4.5.6番までつづく

その中で4番歌詞の中に四つの事件の場所がある。


訪ねまほしき 園原や

旅の宿りの  寝覚ノ床

木曽の桟   かけし世も

心してゆけ  久米路橋

くる人多き  筑摩の湯

月の名に立つ 姥捨山

しるき名所と 風雅士が

詩歌に詠みてぞ 伝えたる


この歌から竹村警部は、事件の解決の手掛かりを見つけるのであった。


【自作解説】によれば、作曲家の中川博之さんと将棋をしながら推理小説について語ったのが、創作のきっかけになつているという。

「なんだミステリー。トリックがなっちゃいないではないか」

「そんなことを言って、書けもしないくせに」

「そんなことはない、こんなものぐらい、書けなくてどうする」

「だったら書いてみたら」

これが処女作品の執筆へなったから、驚きの長編『死者の木霊』である。


Img_5731内田康夫

1934年、東京都北区生まれ。コピーライターなどを経て、1980年、自費出版で『死者の木霊』を発表。この作品が、「朝日新聞」の読書欄に取り上げら れ、自費出版としては異例の注目を浴び、鮮烈なデビューを飾る。その後、『後鳥羽伝説殺人事件』で、後に国民的名探偵となる浅見光彦をうみだし、押しも押 されもせぬ人気推理作家となる。浅見光彦シリーズは『棄霊島』で光彦100事件目を迎えた。また、同シリーズはドラマ化もされお茶の間でも人気の存在に。

2023年9月28日 (木)

『富豪刑事』筒井康隆(新潮文庫)

 キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた富豪刑事"こと神戸大助が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を……次々と解決してゆく。金を湯水のように使って。靴底をすり減らして聞き込みに歩く刑事もの"の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦した傑作。

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深キョンでドラマにもなって、アニメ化もされたが、原作小説が一番面白い。

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「富豪刑事の囮」

五億円強奪事件の時効まであと3ヶ月。容疑者を四人まで絞れたが、そこから先に捜査が進展せずに途方に暮れる捜査本部。

そこで神戸大助が刑事が身分を隠して、御曹司として各容疑者に接触する。大金を使わざるを得なくする工作をして、強奪した大金を使かうところを逮捕しようとする。

窮地に追い込んで行くのではなく、親しくなったところで富豪なのを見せつけて、張り合う心理に導いて使わせる富豪刑事だった。

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「密室の富豪刑事」

ある会社の社長室で社長が殺害される密室殺人事件が発生する。容疑者は被害者のライバル会社社長だが、殺害方法も証拠も掴めず捜査は難航している。そこで神戸大助は新たに容疑者の会社のライバルになり得る会社と密室殺人が起きた社長室と似た作りの部屋を造って罠を張り、容疑者がまた同じ犯行を実行するよう仕向けようとする。

罠を張るためだけに会社を設立してしまう。密室殺人なんで、本格推理小説を意識してコミカルにミステリている。作中で本格推理小説ではお馴染みの「読者への挑戦」が挿入されて、テンポよく解決する。

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「富豪刑事のスティング」

社長の子供が誘拐される事件が発生する。被害者の父親は犯人に言われて、警察に知らせずに要求された五百万円を渡したが、子供は帰されずに「もう五百万用意しろ」と電話ががきた。被害者の父親はたまりまねて今度は警察に連絡する。

捜査を開始するが、神戸大助は「五百万円を用意出来ない」という被害者や警察にやきもきする。なんとか自分が用意した金を、被害者の父親に不自然な形にならぬように渡そうとするのだった。

作中で著者の言葉として「話を面白くするために、小説中における時間の連続性を、トランプのカードをシャッフルするように滅茶苦茶にしてしまえばどうであろうか」という。そのようなプロットで、後半は進んでいく試みがなされる。札束を雑踏の中でばらまいて周囲の目を惹きつける、ドラマで繰り返しなされていたシーンが、今作ではパロディのようにされる。

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「ホテルの大富豪」

関西の暴力団と関東の暴力団ふたつ組が、談合をする情報が入った。神戸大助たちの管轄である町に、二つの暴力団組員のほぼ全員が集まるというのだ。署全体で警戒にあたるが、多すぎる警戒対象者を、どうやって扱おうと頭を悩ませる署員たち。

神戸大助は父の持物の高級ホテルに、暴力団員360人が宿泊するように誘導する。そして署員たちはホテル従業員に扮して、膨大な人数の暴力団員たちを見張ろうとするのだった。大助にとって「コーヒー一杯分くらい」の出費という金銭感覚なんである。他の宿泊施設を全部予約して、一般客には旅館を当てがう計画である。

そこに海外旅行中のアメリカでは有名な俳優夫妻が、やってきて事件に巻き込まれてしまう。

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SF作家の筒井康隆さんがミステリを主筆するのに、短編二本に一年かかっていたという。この四篇は探偵小説として、違う手口を扱って、まるまる二年かかっている。

それだけに読み飛ばせない、エンタメの要素が散りばめられて作者のサービス精神が伺える。まず湯水のようにお金を莫大につけるという刑事の設定からして、SFチックなんである。そして莫大なほどに笑える。それは資本主義社会の中では、解決されてしまうパロディにもなっている。

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初版の頃はそれほど面白いとは感じなかったけれど、今の若者たちが就職難民となって困っている状況をへて、神戸大助の活躍はすっきりさせらる。そして舞台製作の役者のように、神戸大助はさまざまな可能性を追及するキャラクターにもなっている。

ドラマ『白い刑事』テレビ朝日 

「冤罪だけは絶対許さない!」

敏腕弁護士・相良修平(安田顕)が、刑事に転職!
刑事なのに・・・容疑者の疑いを次々と晴らして白くしてしまう!?
異色な刑事が「日曜ワイド」に誕生!

相良を刑事として迎えた警察署長、東谷慎一郎(小堺一機)、ハートの強い若手刑事・渋谷美里(真野恵里菜)と共に予測不能な捜査を繰り広げる!

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【出演】相良修平(安田顕)、渋谷美里(真野恵里菜)、東谷慎一郎(小堺一機)、田中沙織(中山忍)、山下めぐみ(遊井亮子)、桜井秋絵(大島蓉子)、桜井義彦(村松利史)、小山卓夫(小須田康人)、今村明(佐藤祐一)ほか


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[あらすじ]

 相良修平(安田顕)は、起訴されるとほぼ有罪になるといわれる日本で、警察と検察がクロだとにらんだ被告人の容疑を次々と晴らし、無実=シロを勝ち取って来た、敏腕弁護士。

 白い弁護士の異名を持つ相良は、今回も町工場の社長・桜井義彦(村松利史)を殺害した容疑で起訴された派遣事務員・田中沙織(中山忍)の弁護を担当。有罪間違いなしと思われた裁判だったが、鮮やかな手腕で逆転無罪に導いた。


 その1年後、相良は富士見警察署署長・東谷慎一郎(小堺一機)の誘いもあって警察の特別職員という立場で、刑事に転身。渋谷美里巡査(真野恵里菜)とコンビを組んで、洋菓子店のオーナーパティシエ・今村明(佐藤祐一)が殺された事件の捜査を担当することになった。

 実は、事件の現場となった洋菓子店には、相良が1年前、冤罪を晴らした沙織が勤務していたのだ! 相良は、沙織が無罪確定した直後、一度無罪になった人間は二度と同じ事件で裁かれることはないという一事不再理の原則を知って謎の微笑を浮かべた光景が忘れられず、事件の真相を自らの手で確かめたいという思いから刑事になったのだった

 さっそく現場の洋菓子店を訪れた相良は、1年ぶりに沙織と対面する。相良は1年前の事件と状況が酷似していることを指摘。2つの事件には何らかのつながりがあるのではと問いかけるが、沙織は何も語ろうとせず、「正式な事情聴取なら、弁護士に相談させて下さい」と、相良に背を向ける。


 そんな中、相良と美里は犯人が現場から立ち去るときに履いていたであろう血痕のついたパンプスを発見。そのパンプスの持ち主が、沙織だと判明する。1年前、相良が冤罪を晴らした沙織は本当にシロだったのか、それとも…!? 白い刑事となった相良修平が衝撃の真相を解き明かしていく

[HPから引用]


【原作】原案:佐野洋「白い刑事」)

【脚本】安井国穂

【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(EX)

【プロデューサー】内丸摂子(東阪企画)、秋山貴人(EX))(スチール:副田宏明)

【監督】伊藤寿浩(助監督:島田晃)(記録:竹田宏子)

局系列 ANN

制作:東阪企画、EX

池田勝、出口悦寬、

【企画】(編成:西勇哉(EX))(宣伝:森  千明)(コンテンツビジネス:小川 佑亮(EX))(営業:曲尾有香(EX)

(ホームページ:テレビ朝日メディアプレックス)

【音楽】サウンドデザイン:石井和之

【音響効果】神取涼子(整音:井上公二)(音楽協力:テレビ朝日ミュージック)

【撮影技術】生野美智信、(照明:磯野雅宏)(録音:中山寿範)(VE:香山達也)(編集:末吉俊朗)(EED:佐藤利史)(技術営業:入山達彦)

HP http://www.tv-asahi.co.jp/nwide/

【美術】(装飾:加瀬豊)(持道具:我妻 智子)(衣裳:岡本華菜子)(メイク:熊谷 波江)

【撮影協力】みはし 華飾市場スタジオ、日生発條。協力:ビデオフォーカス、汐留スタジオ、京映アーツ、松竹CPルームAnge.G


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『白い刑事』佐野洋

刑事の仕事は、被疑者の容疑を黒くする材料を集めること。しかし、その嫌疑が、誘導尋問や偽証によって落とされた「冤罪」の陥穽であったなら―。「白い刑事」と呼ばれる中央署の刑事・相良修平は、弁護士や新聞記者の協力を得て、事件の隠された真相に迫る!

あふれる機知と、心に残る人生の機微。社会派ミステリーの名匠が描く八つの傑作短編。


(収録作品)相撲好きの女/有力者の夢/不利な痕跡/やさしい後輩/嫉妬深い男/鍵を握る女/似顔絵の男/女性に優しい男


佐野洋 1928年、東京生まれ。

東京大学文学部心理学科を卒業後、’53年に読売新聞社に入社。’58年に発表した『銅婚式』から作家生活に入り、翌’59年に長編第一作『一本の鉛』を書き下ろした。’65年に『華麗なる醜聞』で、第18回日本推理作家協会賞を受賞。’73年から’79年まで、日本推理作家協会の理事長を3期にわたってつとめ、’97年には第1回日本ミステリー文学大賞を受賞した。また、短編の名手としても知られ、1000編を超える秀作短編を発表している。

2023年9月27日 (水)

「あまちゃん」鈴鹿ひろ美は見事な歌声で「潮騒のメモリー」を歌宇宙人

NHKのBSプレミアムで再放送されている2013年の朝ドラ「あまちゃん」(月~土曜・午前7時15分)が27日、第153回が放送された。

 薬師丸ひろ子が演じる女優の鈴鹿ひろ美が音痴を克服できないまま、北三陸でコンサートを開催。のんが演じる主人公の天野アキ、小泉今日子が演じる天野春子が東京から駆けつけて周囲が心配する中、ひろ美は見事な歌声で「潮騒のメモリー」を歌い上げた。


 2013年の本放送では「神回」と大絶賛されたクライマックスの再放送。ドラマは東日本大震災を描いているが、放送中に福島県沖で最大震度3の地震があり「午前7時21分ごろ東北地方で地震がありました」と字幕でニュース速報が伝えられたことに「『あまちゃん』鈴鹿ひろ美が潮騒のメモリーを歌う重要な回に東北地方で地震のテロップが入るとは……」「そこにいるのは薬師丸ひろ子さんではなく、紛れもなく鈴鹿ひろ美そして、放送中に実際の地震速報が出されて心配」「このタイミングで福島の地震速報は、地震がある事を忘れちゃだめだよっていう訓示のようでこの録画も残しとこう」など様々な感想が書き込まれている。

晴れ間がでたよ

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2023年9月26日 (火)

「松田優作傑作選」10月放送BS12

BS12 トゥエルビは「松田優作傑作選」を10月に放送。映画『蘇える金狼』を3日、映画『野獣死すべし』を4日、映画『探偵物語』を5日にそれぞれ放送します。11日からはテレビドラマ『探偵物語』の放送が開始されます。


松田優作傑作選

<放送スケジュール>

■103日(火)映画「蘇える金狼」よる 730

■104日(水)映画「野獣死すべし」夕方 600

■105日(木)映画「探偵物語」夕方 600


<作品内容>

■103日(火)映画「蘇える金狼」よる 730


松田優作主演、1979年劇場大ヒットの傑作ハードボイルドアクション。

「動く標的、撃ち落とせ!」「気をつけろよ、刺すような毒気がなけりゃ、男稼業もおしまいさ―」


【あらすじ】

昼は平凡なサラリーマン、しかし夜には組織へ反逆の牙を剥く一匹の狼へと変貌する主人公朝倉哲也。彼は鍛え上げられた肉体と天才的頭脳を武器に、自らの野望を果たすべく、悪の限りを尽して大企業や暴力団へ次々と挑んでいく。そしてついに掴んだ栄光の果てに彼が見たものは


【キャスト】

朝倉哲也松田優作

永井京子風吹ジュン

清水佐藤慶

小泉成田三樹夫

金子小池朝雄

竹島草薙幸二郎

秀原河合絃司

富田加藤大樹

湯沢岩城滉一

石田加藤健一

清水絵理子真行寺君枝

桜井光彦千葉真一

鈴本光明安部徹

栗原椎谷建治

冬木江角英明

牧雪子結城しのぶ

西川朱実吉岡ひとみ


【スタッフ】

原作:大藪春彦

監督:村川透


(C)KADOKAWA1979


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■104日(水)映画「野獣死すべし」夕方 600


松田優作主演・大藪春彦原作・村川透監督。大ヒットした「蘇える金狼」の黄金トリオが再び放つ傑作ハードボイルド。


【ストーリー】

通信社のカメラマンとして、アンゴラ、レバノン、ウガンダなど、世界各地の戦場を渡り歩いた経験を持つ主人公伊達邦彦(松田優作)。彼は相棒と組んで銀行を襲撃。神を裏切るのが目的のように、次々と殺人を重ねていく……


【出演者】

松田優作

小林麻美

鹿賀丈史

根岸季衣

室田日出男


【スタッフ】

監督:村川透

脚本:丸山昇一

原作:大藪春彦


(C) KADOKAWA 1980


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■105日(木)映画「探偵物語」夕方 600


松田優作と1年半ぶりにスクリーン復帰した薬師丸ひろ子の2大スター共演で送る、大ヒット娯楽作品。


【ストーリー】

新井直美(薬師丸ひろ子)は、1週間後にアメリカに旅立つ女子大生。そして、辻山(松田優作)は彼女のボディガードを依頼された探偵。そんな2人がある殺人事件を探偵することから急接近?!果して犯人は?そして直美と辻山は


【出演者】

薬師丸ひろ子

松田優作

秋川リサ

岸田今日子

財津一郎

中村晃子


【スタッフ】

監督:根岸吉太郎

脚本:鎌田敏夫

原作:赤川次郎


(C)KADOKAWA 1983


番組ページ

https://www.twellv.co.jp/program/drama/matsudayusaku/

2023年9月25日 (月)

『地検のS』伊兼源太郎

『地検のS』伊兼源太郎

あの男は一体何者なんだ――?

湊川地検で起きるすべての事の裏には、必ずひとりの男の存在があった――湊川地検総務課長・伊勢雅行。

検事でもない総務のトップがなぜ……

「絶対悪」が見えにくい現代において、「検察の正義」とは何なのか。元新聞記者の新進作家が挑む、連作検察小説。

(図書紹介より)


連作短編形式で構成されて、湊川地検の総務課長=S=伊勢が、各話主人公となる人物へ多大な影響を与える五つの話。

湊川とは作者が新聞記者のころ派遣された、神戸中央区がモデルになっているようだ。

単身赴任してた神戸体験あるので、本書を手にしたきっかけとなる。


「置き土産」

地裁の司法記者クラブ一員の東洋新聞・沢村は、実績=特ダネをものにして本社政治部への異動を希望する記者である。

司法クラブ所属の他社記者が特ダネを出して、上司にプレッシャーをかけられる。特ダネをゲットしないと政治部への転勤はないと脅されて、必死に事件を探す。

ある小さな窃盗事件の裁判に出くわして、その裁判には地検総務課長である伊勢が傍聴していた。この裏に何かあるのではないかと、事件の真相を探っていく。そしてたどり着くのは、警察と地検による冤罪『創罪』で、世話になった刑事OBと伊勢が深く関与していた。

すべてを知った沢村は、本来あるべき無罪の記事を書かないことにする。伊勢雅行から突然に暗黙の褒美として、別件の特ダネを受けることになり、「置き土産」となるのだった。


「暗闘法廷」

女性殺害事件を担当した森本検事の検察事務官・新田耕平が主人公。被告人は裁判で訴訟引き延ばし戦法で、検事に対して曖昧な返答ばかりする。挙句に犯行を否認する。被告は自白しているが、その調書を証拠にしないよう、森本は次席検事に厳命されている。彼は湊川地検のエースで、東京地検特捜部への移動も近いという。

そんな折に伊勢雅行からの何気ないアドバイスで、事件の裏に真相が隠されてるのを察知して、検事調書を証拠申請して被告の有罪が確定する。森本は大分地検に飛ばされるが、新田はその真相を知る。伊勢のアドバイスが大きく影響して、優秀なる森本検事の証人のやくざとの駆け引きが大きな獲物を捕らえる。


「シロとクロ」

刑事事件に重きを置く弁護士事務所に就職した若手弁護士・別府直美が語り手。

彼女が担当した25歳の不良青年の傷害致死事件で、加害者は自白していた。だが警察の取り調べをこっそり録音して、法廷で証拠として提出された。違法な取り調べがあったので、無罪が濃厚となる。

しかし被告の人間性や親が被告を懲役にしてほしいと懇願するが、別府は無罪主張には躊躇してるのであった。

そんな彼女のところへ伊勢雅行が現れて、善悪と法律について何気ないアドバイスを受けたい。「被告人に過去を悔い改めた節はありますか。」別府の頭の片隅では伊勢の言葉が浮かんでいた。関係者を洗い直して、新たな証言から被告人が未だ更生していない「悪」だと確信して、被告が共謀して振り込め詐欺をしていたのを調べ上げる。果たしてシロかクロなのか?


「血」

女性検事・相川晶子が主人公である。小規模建設会社が有力政治家に贈賄した疑いで捜査を受けて、その会社に勤務する女性社員の口座を迂回した疑いがもたれ、相川が任意で取り調べるが、誰からの入金かを語ろうとしない。

その女性社員の永島亜美は札幌出身で、湊川の独身生活で苦労した経験があり、かつて子煩悩だったはずの夫から暴力を受けていた。さらに離婚話が持ち上がり、子供にも暴力をふるった夫を包丁で刺し殺して執行猶予判決を受けた過去があった。

ここで伊勢雅行が登場して、事件で悪を追及するには3つのS「正義・親身・真相」について相川に語る。かつて永島が罪を犯したときに検察事務官であった伊勢は、彼女を見続けてきたこと、再犯を犯す人間ではないのを示唆する。もう一度永島の周辺を当たり、息子から母親の事件への痛ましい真相にたどり着く。真実が必ずしも正義へと導いてはくれない、3つのSを決断が待ち受ける。


「証拠紛失」

総務課職員・三好正一は、先輩の伊勢雅行から贈収賄事件の証拠を、誰が紛失したのか調査の依頼を受ける。

彼は優秀な事務官だが将来的なことを考えて、捜査を指揮する鳥海部長から伊勢の弱みを握れば、将来を保障する話に乗ってスパイ行為ごどきもやっているという。

3日間に紛失先を探すために、関係者に聴取して、頭の中は混乱状態になっていく。

伊勢に対して抱いていた、ある種のうさん臭さの原因を知って、自分が進むべき方向を模索し続けて、ついには決断を下すのだった。

地検総務課長である伊勢は、司法試験を簡単に受かる実力がありながら、決して検事にも裁判官にも弁護士にもなりたくない、理由があったのが最終編で明らかになる。


これらはドラマ脚色次第では、テレビ番組になるようなエピソードが続いている。

モデルになっている神戸港街が、舞台になってるのも魅力ある視覚的なる背景にだろう。


伊兼 源太郎(いがね・げんたろう)

1978年、東京都三鷹市生まれ。上智大学法学部卒。新聞社勤務を経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞。著作に『事故調』『外道たちの餞別』『巨悪』『地検のS』『金庫番の娘』『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』『密告はうたう』。

https://kadobun.jp/feature/interview/8n4pbs72q5s8.html

映画『八つ墓村』BS松竹放送

数奇な運命に生まれた青年が、400年にわたる怨念息づく生地を訪れ、続発する殺人事件に巻きこまれる姿を描くホラーミステリー。横溝正史の同名小説を巨匠・野村芳太郎が映画化した超大作。

東京で暮らす寺田辰弥は、新聞の尋ね人欄を見て大阪の法律事務所を訪ね、初めて祖父の井川丑松に会うが、丑松は眼前で何者かに毒殺される。辰弥が生まれ故郷の八つ墓村に向かうと、そこで凄惨な連続殺人が起こる。

【出演】萩原健一 小川真由美 山崎努 渥美清 ほか

原作 横溝正史

脚本 橋本忍

監督 野村芳太郎

1977年公開

BS松竹9月25日(月) 20:00 - 23:00放送

初めてBS松竹放送で観たが、35ミリで撮影してる安定感がない。カメラワークやズームはグラグラして、不安定な演出をしてるというより、未熟なテクニカルにしか観えない。せっかくの俳優さんたちの演技が、低予算のテレビみたいに記録させてしまう。

2023年9月24日 (日)

筒井康隆『ロートレック荘事件』(新潮文庫)

SF作家の筒井康隆さんが書いた『富豪刑事』と『フェミニズム殺人事件』に続く3作目の推理小説。森の中の別荘で起きた殺人事件という、古典的な題材を扱っている。

本文中にロートレックの絵がカラーで8枚挿入されている。(1990年刊行)

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19世紀フランスの画家、トゥールーズ=ロートレックは、踊り子や娼婦など、下町の風俗を好んで描いて、有名なキャバレー「ムーラン・ルージュ」のポスターなども描いている。

10代の頃に足を骨折して、足の発育がそのまま止まってしまい、大人になってからも足だけは子供のままの長さだった。


そんなロートレックの絵のコレクションが飾られた別荘「ロートレック荘」に、持ち主である実業家の木内夫妻と招待客の美女と青年たちが楽しく過ごしていた。

だが2発の銃声が轟いて、木内夫妻の娘の友達が、何者かに撃ち殺されてしまった。


物語の語り部は、ロートレックと同じように、怪我によって下半身の成長が止まってしまった28歳の画家、浜口繁樹である。

8歳の時に繁樹の怪我の原因を作ってしまい、その後悔から20年間ずっとそばにいて献身的に支えてくれている同じ年の従兄弟と共に「ロートレック荘」を訪れた。

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そこで起こってしまった連続殺人事件。一体誰が、何のために美女たちを次々と殺していったのか。


〈おれ〉は工藤忠明の運転する車で「ロートレック荘」に向かっていた。

工藤は「今ならなあ。君の絵の二、三枚の値段であの会社の破産、救えたのにさ」(8ページ)と悔しそうにいう。


〈おれ〉たちの父親は、かつて貿易会社を経営していたが、6年前に破産してしまった。そうして売りに出された別荘を買ったのが、木内文麿だった。 


最近はロートレック荘と呼ばれるようになった建物が、行く手に現れる。流れるような曲線、新印象主義の美術品に見られるような装飾、アーツ・アンド・クラフツの影響下に生まれたドイツのアール・ヌーヴォー、正しくはユーゲントシュティールという洋式の華麗な建築物である。鉄柵の門は開かれていた。車は前庭の芝生の中に弧を描いている道を走ってポーチの階段下で停車した。(13ページ)


木内夫妻と娘の木内典子、その友達の牧野寛子と立原絵里が、〈おれ〉たちを出迎えてくれた。木内典子、牧野寛子、立原絵里の3人は24歳で、いずれ劣らぬ美人ぞろいだ。


みんなでロートレックのコレクションを眺めている所へ、「ああ。社長。どうも突然お邪魔をいたしまして。購入品目のご決裁に急を要したものですから」(34ページ)と木内文麿の会社の社員、錏和博がやって来る。


どうやら錏和博は、社長令嬢である木内典子に思いを寄せていて、大した用でもないのに来たようだ。


別荘の持ち主は変ったが、馬場金造はそのまま別荘番として残っていて、子供の頃から知っている〈おれ〉と再会出来きたとてもうれしそうである。

「昔、わたしが坊っちゃまをおんぶして、あの森の中をよく散歩したこと、まだ憶えてらっしゃいますか」
「そうだったなあ」
 ちょっとためらってから、金造は言った。「今は森林浴なんてふうに申すそうですが、およろしければ、またあのようにして、森の中をご案内いたしましょうか」
 そうなのだ。おれは二十八歳になった今でもあの頃と同じからだで、六十一歳の金造に背負われ、森の中を散歩することができるのだった。
(中略)
「だけど、ぼくはもう二十八だからね」無理に笑って見せ、おれは言った。「やっぱり、おんぶは照れくさいよ」
「いやあ、これはやはり、そうでございましょうなあ」金造も泣き笑いをしながら大声で言った。「そうでしょうとも」(46~47ページ)


今では自分の運命を受け入れている〈おれ〉だが、かつては悲観して自殺すら考え、憂鬱な時を過ごした。

そんな16歳の夏に、別荘の柱にひそかに隠された拳銃モーゼル・オートマチック三二口径を見つけた。6発の弾が装填されている。

前の別荘の持ち主ドイツ人貿易商が護衛用に柱に隠しておいた拳銃。誰にも言わないままそのままにしておいたことを思い出して確認すると、今でも柱の中にあった。


食事の席では、〈おれ〉が撮ろうとしている映画のことや、木内文麿の娘の結婚などが話題となる。

映画の資金繰りを考えれば、財政力のある木内典子と結婚するのがいいが、心優しく端正な牧野寛子が「わたしのおうちは貧乏で、映画のお金なんてとても出してあげられないんですもの」(79~80ページ)と気持ちを打ち明けてくれた。

そんな牧野寛子を愛おしく思った〈おれ〉はその夜、いっそ既成事実を作ってしまおうと結ばれた。


 翌朝、食堂でコーヒーを飲んでいると、2発の銃声がした。一体何事だろうと、慌てて階段をかけ上がると、音を聞きつけて工藤忠明も部屋から出て来た。

そうして音のした部屋へ皆んなで向かうと、そこは牧野寛子の部屋で、バルコニーのガラスが割れて、ネグリジェ姿の牧野寛子は血だらけで倒れていた。


 牧野寛子はすでに何んの表情もなく、眼は閉じていた。腹部にふたつの穴があいていた。血はまだ流れ続けていた。バルコニーからガラス越しに撃たれたのはあきらかだった。
「死んだ」と、おれは言った。
 死者の顔を見つめたまま、おれはなかなか信じられなかった。数時間前に愛しあった肉体が、今は意志も感情もなく物体としてころがっていた。(87ページ)


木内典子は銃声がしたすぐ後に、森の中に逃げて行く犯人を見たと言う。

初めは外部の犯行だと思われていたが、警察の捜査によって、使われた拳銃がモーゼル・オートマチックであることが判明して、それを知った〈おれ〉はぎょっとする。

どうやら凶器として使われたのは、柱に隠されていた拳銃に間違いない。


「あそこにあの拳銃が隠されていることを知っていそうな者はおれ以外に誰と誰だろう」(114ページ)と、誰が何のために牧野寛子を殺したのかを考え始めた〈おれ〉。


しかしやがて、第2、第3の殺人が起こっていってしまうのであった。

はたして、「ロートレック荘」で起こった連続殺人事件の犯人は一体誰なのか!?


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普通のミステリとは違う作品なだけに、本格的なミステリファンからは、馴染めないトリックとなっているようだ。しかし『文学部唯野教授』の実績作品として読めば、作者の創作意図に近ずくことができると思う。

「文学部唯野教授」が、前日未到の言語トリックで読者に挑戦するメタ・ミステリー。

この作品は二度楽しめます。(単行本の表紙)

一般読者に対するエンタメとして書かれているものの、内実はアンチロマンのような文学実験がされている。

〈おれ〉が何者なのか? 

謎解きのヒントはプロローグから晒されていた。

「推理小説史上初のトリック」(文庫本裏表紙)

2023年9月22日 (金)

 朝ドラ「らんまん」の週サブタイトル

第1週バイカオウレン、第2週キンセイラン、第3週ジョウロウホトトギス、第4週ササユリ、第5週キツネノカミソリ、第6週ドクダミ、第7週ボタン、第8週シロツメクサ、第9週ヒルムシロ、第10週ノアザミ、第11週ユウガオ、第12週マルバマンネングサ、第13週ヤマザクラ、第14週ホウライシダ、第15週ヤマトグサ、第16週コオロギラン、第17週ムジナモ、第18週ヒメスミレ、第19週ヤッコソウ、第20週キレンゲショウマ、第21週ノジギク、第22週オーギョーチ、第23週ヤマモモ、第24週ツチトリモチ、第25週ムラサキカタバミ、第26週スエコザサ

「らんまん」も最終回が来週放送となっている。震災が起きて、草花のコレクションを収める家を大泉町へ建てることになった。

キウイ🥝食べる

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2023年9月21日 (木)

浅見光彦シリーズ イーハトーブの幽霊 <BSフジサスペンス劇場>9月22日放送

12時〜14時BSフジ放送。

宮沢賢治で知られる岩手県花巻市を舞台に、賢治の作品にからませた連続殺人事件が起きる。

「イギリス海岸」「さいかち渕の毒もみ」「銀河鉄道」と、花巻での事件に浅見光彦が宮沢賢治の世界を想い巡らせて、つかみ難い真実を捜査する。

<出演者>
浅見光彦:榎木孝明
郡池愛:平山綾
小林刑事:綿引勝彦
大杉清隆:大和田伸也
大杉トシ:未來貴子
葛西警視:浅野和之
笠野良介:綾田俊樹
郡池侑城子:白石まるみ
浅見陽一郎:西岡徳馬
浅見雪江:野際陽子


『イーハトーブの幽霊』内田康夫

『旅と歴史』の編集長に花巻祭りの取材を命じられ、宮沢賢治が理想郷の意味を込めてイーハトーブと名付けた岩手県花巻市を訪れた浅見光彦だったが、彼の到着後に宮沢賢治ゆかりの地である「イギリス海岸」「さいかち淵」で相次いで二人の男の殺害死体が発見される。しかも被害者の一人は死の直前に「幽霊を見た」と周囲にもらしていた……。浅見光彦、靄の彼方に潜む幽霊の正体を追う! 

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〈新装版刊行によせて〉新名 新

〈目次〉

プロローグ

第一章 イギリス海岸にて

第二章 花巻祭りの夜

第三章 毒もみの好きな局長さん

第四章 復讐する少女

第五章 銀河鉄道の惨劇

第六章 美しき修羅

エピローグ

自作解説


宮沢賢治の多くの作品は一般人が好かれる物語ではないと、浅見光彦と作者は語る。花巻でも分かり難い人物ではないと、作中に登場するキャラクターにも言わせている。確かに『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』など以外の作品を、青空文庫で検索すれば一般うけはしない内容である。

内田康夫さんも執筆するにあたって、確認されたのかも知れない。

取材した花巻には、冒頭場面にJAZZ BARが登場する。実在していた店で、無愛想なマスターもその筋では有名な人がモデルとなっている。

プロットもなく猛烈な勢いで書かれているだろうと、思われるストーリーである。二週間くらいで原稿を脱稿させたと、作者もあとがきで述べているほどだ。これはハードカバーではなく、Kindleで半日くらいで読むに適した作品かもしれない。

浅見光彦シリーズ 蜃気楼 BS TBS 2023/9/22(金)午前9:59~ひる12:00

和漢薬に関する取材を進めていたルポライターの光彦は、刑事局長の兄・陽一郎の知人の紹介で、薬科大学の教授・高津雅志の話を聞くことに。高津は学長の娘と婚約中の人物だった。そんな折、光彦は、浅見家とは数十年来の付き合いとなる富山の薬売り・梶川尋助の誘いを受け、富山を訪れることに。これには母親・雪江も同行を申し出る。蜃気楼見物を楽しんだ後、魚津で光彦たちは梶川優子という女性と出会う。そこに優子の祖父が殺された、との知らせが。その祖父とは、なんと梶川尋助。さっそく調査を開始した光彦は優子と共に、尋助の足取りをたどることにした。やがて、光彦らは尋助が赤レンガ博物館を訪れていたことを突きとめる。館内の喫茶店員の話によると、尋助は知り合いらしき若い女性に声をかけていたという。


辰巳琢郎と沢村一樹が同時に出演してる浅見光彦シリーズ。

(この他にも沢村一樹と榎本孝明が浅見光彦と犯人役で出演してるフジテレビの浅見光彦シリーズ番組もあるようだ)


【出演】

辰巳琢郎浅見光彦(ルポライター)

村井国夫浅見陽一郎(光彦の兄・警視庁刑事局局長)

加藤治子浅見雪江(光彦の母親)

山本郁子浅見和子(陽一郎の妻)

井上彩名吉田須美子(浅見家のお手伝い)

織本順吉梶川尋助(配置薬業)

小田茜梶川優子(尋助の孫娘)

沢村一樹高津雅志(薬科大学教授)

杉山亜矢子和泉冴子(ファッションデザイナー・本名:多田真弓)

大場泰正幹瀬由起仁(同・冴子の恋人)

川原和久朝岡シゲル(高津雅志と幹瀬由起仁の友人)

竹内都子高宮明美

小宮孝泰大山

冷泉公裕/湯浅実/山野史人/有川博/和泉敬子/山本道子/村田則男/福寿淳/町田政則/安食剛/草野由記子/鎌田佑香里/片山雄介/寉岡瑞希 ほか

原作:内田康夫『蜃気楼』(講談社刊)  

脚本:石原武龍 山内宗信

1998年 フジテレビ 

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富山と東京を往復する薬売りの老人が、舞鶴で遺体となって発見される。取材で富山の魚津に滞在中の浅見光彦は、殺される直前の老人と会った後に行方をくらませた謎の女性を追う。東京のファッション業界の関係者であった彼女も、また命を奪われ、さらに第三の犠牲者が──。蜃気楼の街・魚津から旅立ち、都会で失速した夢のかけらが、光彦の胸を刺す。果てしなき哀感漂う長編ミステリー。


「雪まじりの季節風に閉ざされたきびしい冬から目覚めて、春の訪れを告げる蜃気楼を見たとき、魚津の人は何を想うのだろう。いつかこの海辺の町を離れて、夢の城を見つける旅に出る-と、幼い日の・・・は思ったのかも知れない。」

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2023年9月20日 (水)

『ミステリーと言う勿れ』TBSドラマ

『ミステリーと言う勿れ』全12話

1 変わり者の大学生が殺人容疑、真実は人の数だけある!

episode 12  遠藤憲一 松山博昭

2 奇妙なバスジャックその目的は episode2 永山瑛太 ヒコロヒー 金田明夫 森下能幸 森永悠希 佐津川愛美

3 遂にバスジャック解決編犯人は誰だ!? 哀しき復讐

4 記憶喪失の爆弾魔、爆弾はどこへ?爆発を食い止めろ  

episode 5 柄本佑 品田俊介

5 奇妙な入院生活! 22年前の未解決事件が動き出す

episode 6 小日向文世 相島一之 松山博昭

6 放火殺人に潜む闇、子供を救う炎の天使謎の女性の目的は!?

episode 78 岡山天 早乙女太一 今井悠貴 阿部博行(共同演出:松山博昭)

7 炎の天使編完結炎の天使の正体とは驚愕の真実が明らかに

松山博昭

8 ミステリーナイト開幕殺すのか?殺されるのか?

episode 10 佐々木蔵之介

池内万作 田口浩正 渋谷謙人 相沢秀幸

9 ミステリーナイト真相編恩人を殺したのは誰だ

10 ファイナルエピソードさようなら、ライカさん  

episode 9 志田未来 堀部圭亮 松山博昭

11話 物語はいよいよクライマックスへ蘇る殺人鬼妹の死の謎

episode 2.53 北村匠海 船越英一郎 松本若菜

最終話 手紙に隠された秘密暴かれる妹の死の真相、真実は一つじゃない

関めぐみ 高畑淳子


特別編 天然パーマのおしゃべりな大学生が帰ってくる  

epsode15失われた時を重ねて 篠原涼子 塚地武雅 志尊淳 松山博昭


映画『ミステリと言う勿れ』でテレビニュースが流れるシーンに、アナウンサー役柄で佐々木望さんが声の出演をしております。

原作コミックス『ミステリと言う勿れ』の「広島編」(2巻〜4巻)では広島弁のセリフの方言翻訳もされている。

2023年9月19日 (火)

【BS⽇テレ】⽕曜22時枠で「髙村薫スペシャル 連続ドラマWマークスの山」が無料初放送!上川隆也主演で9月19日(火)スタート!

<番組概要>

【タイトル】あなたに魅せるドラマ 髙村薫スペシャル 連続ドラマW「マークスの山」

【放送話数】全5話

【放送開始】2023年9月19日(火)22:00~23:10 ※初回拡大

【放送局】BS日テレ

【出演・スタッフ】

合田雄一郎/上川隆也

加納祐介/石黒賢

根来麻美/小西真奈美

水沢裕之/高良健吾

加納貴代子/鈴木杏樹

佐野国男/大杉漣

高木真知子/戸田菜穂

林原雄三/小日向文世

原作:髙村薫「マークスの山」(講談社文庫)

監督:水谷俊之、鈴木浩介

脚本:前川洋一

音楽:澤野弘之

制作協力:東阪企画

製作著作:WOWOW

【番組HP】https://www.bs4.jp/marksnoyama/

<ストーリー>

閑静な住宅街で起こった元暴力団員・畠山(池田成志)の殺人事件。事件の担当となった捜査一課七係の合田雄一郎警部補(上川隆也)は、生前の畠山の足取りを追うが糸口を掴めずにいた。時を置かずして、法務省官僚である松井(矢島健一)が殺されるという事件が起こるが、その傷口は畠山の事件のものと酷似しており、事件は連続殺人へと発展したかに見えた。だが警察上層部からは「合同捜査はなし」という不可解な命令が下る。合田は大学時代の同期であり元妻の兄でもある東京地検検事・加納(石黒賢)に事情を求めるが「上の命令に従え」と拒まれ、合田たちの捜査は困難を極めていく。

 一方、医療刑務所を出所した謎の青年・水沢(高良健吾)は、恋人であり看護師の真知子(戸田菜穂)の元に身を寄せていたが、彼が時折漏らす「暗い山」という言葉の影には何かしら秘密めいたものが感じられていた。

 「週刊潮流」の記者である根来(小西真奈美)は、建設会社社長の佐伯(佐野史郎)の贈賄容疑を取材していたが、編集長の滝沢(相島一之)から畠山の殺害事件を追いかけるよう命令を受ける。

 そして、行き詰る捜査の中で浮上した参考人の中には、畠山の前科事件の公判を担当した弁護士の林原(小日向文世)もいた…。

 巧妙に張り巡らされた“組織の圧力”。意地とプライドにかけて“見えない敵”を追い続ける刑事たち。果たして「マークス」とは、いったい何なのか?

2023年9月18日 (月)

筒井康隆さん「最後の作品集」刊行

 2023924日に89歳の誕生日を迎える筒井康隆さんが、「最後の作品集」となるかもしれない掌編小説集を111日に発表する。タイトルは『カーテンコール』(新潮社)


 筒井さんが「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者いわく「信じていません!」)と言う本書は、この3年ほどで書いた25篇の掌編(ショートショート)を収録している。前作の短編集『ジャックポット』(新潮社)は実験的な作品が多かったのに対し、今回はエンターテインメント性が強い作品が中心で、まさに読者への最後の挨拶のような一冊になっているという。

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 収録作品の一つ「プレイバック」は、『時をかける少女』『文学部唯野教授』『パプリカ』など筒井さんの代表作の主人公たちが、病床の筒井さんを訪れるというストーリー。このほか、深夜に総理大臣をインタビューする「官邸前」、大蛇に育てられた美少女を描く「白蛇姫」、小さな人魚とのキュートな恋愛譚「横恋慕」、ひとり息子の伸輔さんの死の直後に書いた「川のほとり」などが収録されている。

 2016年の『モナドの領域』(新潮社)を「最後の長篇」と言ったのち、長篇小説を書いていない筒井さん。作家業を引退するわけではないが、もしかしたら本書が本当に「最後の作品集」になるのかもしれない。

  • 書名:カーテンコール
  • 監修・編集・著者名:筒井 康隆 著
  • 出版社名:新潮社
  • 出版年月日: 202311 1
  • 定価: 1,870円(税込)
  • 判型・ページ数:四六判・256ページ

  • ISBN 9784103145363

筒井康隆ミステリーの世界

筒井康隆さんの探偵小説は、出版された時には退屈な内容だと感じていた。

しかし最近ミステリードラマと原作小説を読み比べて分析する機会あって、制作と創作の側から考えるシフトになった。

坊ちゃん育ちの探偵『富豪刑事』は、思いの外に思案と展開構成された完成度である。

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郊外の瀟洒な洋館で次々に美女が殺される『ロートレック荘事件』も、史上初のトリックで読者を迷宮へ誘う。二度読んで納得、前人未到のメタ・ミステリーだつた。筒井康隆さんは分野超えて、書ける作家であったのだ。探偵小説の骨格を外すことなく、パロディの精神が描かれているのが素晴らしい。

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『フェミニズム殺人事件』は夏の南紀、サロン的雰囲気にみちた高級リゾートホテルで起きた連続殺人。警察の厳重な警戒の中、また1人、密室殺人の犠牲になる

奇抜なトリックを駆使した推理小説。これは何故かちゃんと読んだ記憶がない。文庫本で購入して楽しく分析しましょう。

2023年9月17日 (日)

傑作ミステリー『特選サスペンス 事故調』字幕放送 BSテレ東

傑作ミステリー『特選サスペンス 事故調』字幕放送 BSテレ東

2023917() 1200分~1400

人工海岸で男児が生き埋めになる陥没事故が発生。市長・権田邦夫(岸部一徳)は元刑事の市職員・黒木浩一(小澤征悦)に極秘で原因を探るよう特命を下す。そこには事故を隠蔽しようとする思惑があった。黒木の調べで様々な事実が発覚。さらに黒木のもとに陥没は殺人未遂だとの告発文が届く。真相を隠蔽しようとする動きと、事故の真相をリークしようとする動き相反する力がうごめく中、黒木がたどり着く衝撃の真相とは?


出演者

 黒木浩一小澤征悦

 権田邦夫岸部一徳

 佐川誠西村雅彦

 長田花恵西田尚美

 阿南聡袴田吉彦

 宮前有里平山あや

 椎名圭佑北村有起哉

 中村靖信梶原善

 升嶋崇乃木涼介

 佐藤秀樹堀内正美

 俵屋耕造品川徹

 島崎勝吉蛭子能収

 桑島一郎近江谷太朗


【原作】伊兼源太郎(角川書店)

【脚本】ブラジリィー・アン・山田

【監督】木川学

テレビ東京 2015年制作


どちらかというと社会的に硬派な原作を、ドラマ放送したのは中々の製作姿勢が伺える番組。原作者の伊兼 源太郎さんの経歴が、新聞記者をされてたり独特なんで、テレビっぽくなくて、あまりドラマにはされてないようだ。


伊兼源太郎『事故調』角川書店

志村市が管理する人工海岸で陥没事故が起き、ちょうどその時に運悪く砂浜を歩いていた少年が穴に飲み込まれてしまい、意識不明の重体になる。

 まだ事故の原因が判明していないことを理由に謝罪を行っていない市に対して批判が集まり、外部の専門家から成る事故調査委員会の設置が決まる中、広報課の黒木が権田市長からある特命を受ける。

 それは県警の捜査一課にいた経歴を活かして、市への打撃を最小限にする目的で事故原因を探ってくれというものだった。

穏便に仕事を終わらせようと粛々と物事を進めていたが、届いた告発文から、事故には重大な見落としがあると気づいてしまう。


伊兼 源太郎(いがね・げんたろう)

1978年、東京都三鷹市生まれ。上智大学法学部卒。新聞社勤務を経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞。著作に『事故調』『外道たちの餞別』『巨悪』『地検のS』『金庫番の娘』『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』『密告はうたう』。

https://kadobun.jp/feature/interview/8n4pbs72q5s8.html

2023年9月16日 (土)

日曜劇場「VIVANT」 最終回!79分SP あの日見た、夢の終わりに…

2023/09/17(日)21時〜22時19分

愛を探す冒険がついに完結!

40年の時を超えた、大逆転劇!そして親愛なる父との別れ…

考察隊の皆様に感謝!全ての伏線を回収いたします。

「私は、別班の任務としてここに来ました」乃木(堺雅人)が別班を裏切っていなかったことが判明。撃たれた別班員たちは急所を外されていて、日本で生きていた。事実を知って激昂するノコル(二宮和也)。そして、乃木の言葉に、刀を抜くベキ(役所広司)。過酷な運命を乗り越えた親子。40年の時を超えた宿命の物語の結末は―

日本と中央アジアを駆け巡る、予測不能なアドベンチャー!壮大スケールの物語が描いていくのは、緻密に繊細に重なり合う人間関係。誰が敵で、誰が味方なのかもわからない、考察必至の完全オリジナルドラマ。

【出演者】堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司、音尾琢真、花江夏樹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、Erkhembayar Ganbold

プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織

原作・演出:福澤克雄

演出:宮崎陽平、加藤亜季子

脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈

音楽 千住明

◇番組HPhttps://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/

◇twitter @TBS_VIVANT

https://twitter.com/TBS_VIVANT/

◇instagram

@tbs_vivant

https://www.instagram.com/tbs_vivant/

2023年9月15日 (金)

業務スーパー販売『インスタントスープ ガパオ〈ホーリーバジル〉』

タイ料理でおなじみのハーブ、ガパオ(英語ホーリーバジル)を使ったインスタントスープ。スパイシーな刺激感と爽やかな清涼感が両立したアジアンな風味。この辛さは本格感を重視するなら優秀な選択肢かも。

濃厚で風味豊かな本格ガパオスープ、子供の口には刺激が強いかもしれない。

13食入り。)

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『インスタントスープ ガパオ〈ホーリーバジル〉』は粉末スープが、3食分入って内容量は45g137円と格安なんです。総力祭という感謝セールで99円で今月買えます。

個人的にはアジアンスープは奥行きのある味わいなので、和風に半分くらいに薄めても充分に美味しく感じます。45g6食から8食くらいな濃さが、なんともデープなガパオくんです。というかアジアの人々の歴史を想うような、とても旅行感あるスープであります。トリップしてしまいました。

たぶん異国分野を受け入れ体制ある人の口には、美味しい未知な味覚分野に入ると思いますよ。

食品値上げの状況でも食文化についての拘りが、神戸物産の世代が変わって驚く進展してる。学ぶことが多いです。このとこ業務スーパーの輸入食品には、格安で今迄にない個性的な販売に注目してます。

https://mitok.info/?p=245636

2023年9月14日 (木)

晴れた空

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2023年9月13日 (水)

ヒューマニエンス「“虫” 地球のもうひとつの主人公」

NHKBS 9/1317:0018:00


動物のなかで地球最大勢力となったのは「虫」だ。私たちとはまったく違う戦略で、変幻自在の進化を成し遂げてきた。「虫」の生き方を知れば、ヒトとは何かが見えてくる!?

地球上で最大勢力の動物、100万種以上といわれる「虫」。その生き方には、驚くべき進化の戦略が秘められている。例えば、短命で多産だからこそ、大胆な遺伝子変容を素早く起こせる。また血管を持たない内臓システムは、恐竜の遺伝子を奪い取るという荒業も可能にしたという。さらに、小さな脳でも高度な知性を生み出すことができる集合知。「個」より「集団」で繁栄を遂げた「虫」たちの戦略から、ヒトがとるべき道を妄想する。


【司会】織田裕二,藤井彩子,【出演】ヤマザキマリ,【解説】横須賀市自然・人文博物館学芸員内舩俊樹,大阪大学微生物病研究所教授岩永史朗,東京大学前先端科学技術研究センター所長神﨑亮平ほか

2023年9月12日 (火)

『ファミリーヒストリー 草刈正雄~初めて知る米兵の父 97歳伯母が語る真実とは~

『ファミリーヒストリー 草刈正雄~初めて知る米兵の父 97歳伯母が語る真実とは~』(NHK総合 午後1150分~深夜102分)が、919日(火)に再放送される。

生まれた時から母子家庭で育った草刈正雄。父は日本に滞在していたアメリカ兵で、母からはずっと「朝鮮戦争で戦死した」と聞かされ、写真さえ見たことがなかった。多くを語らぬまま母が亡くなって13年。正雄は番組への出演を通じて、父を知ろうと決心した。

名前のスペルが分からず、父方を探す取材は難航を極めるが、ある追加情報が決め手となり、父の親族にたどり着く。「父と母はどのように出会い、どんな関係を紡いだのか」、そして「なぜ自分と母のもとを去ったのか」。97歳になる父の姉が初めて70年前の秘密を告白する。

正雄はNHKのスタジオでアメリカのロケ映像を見て、初めて父の顔写真と対面。名前は「ロバート・H・トーラー」。ロバートは福岡の空軍基地に駐留していた。母・スエ子と偶然出会い、恋に落ちたと思われる。しかし、ある時から2人は別々の人生を歩むことに。

また、父方の伯母やいとこの存在とともに、父が朝鮮戦争から生還していたという驚きの事実も判明する。

『ファミリーヒストリー 草刈正雄~初めて知る米兵の父 97歳伯母が語る真実とは~』
NHK
総合
2023
919日(火)午後1150分~深夜102

2023年9月10日 (日)

「ボンジュール!辻仁成のパリごはん」一挙放送

「パリごはんSP」の前に連日、過去作6本の「パリごはん」を放送して、最後に最新第七回目。新作の前に過去作一挙再放送。


「ボンジュール!辻仁成の春のパリごはん」
BSP911日(月)午前6:157:14
初回放送 2021618

「ボンジュール!辻仁成の秋のパリごはん」
BSP912日(火)午前6:157:14
初回放送 20211030

「ボンジュール!辻仁成の冬のパリごはん」
BSP913日(水)午前6:157:14
初回放送 2022223

「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2022春」
BSP914日(木)午前6:157:14
初回放送 2022617

「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2022夏」
BSP915日(金)午前6:157:14
初回放送 2022923

「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2022秋冬」
BSP916日(土)午後1:001:59
初回放送 2023217

「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2023春」
BSP/BSK 「パリごはん2023SP」(9/16土曜20:00~21:29)
今回が、初回放送になる、新作です


Design Stories | 作家 辻仁成主宰~海外で暮らす日本人から学ぶ、ライフスタイルマガジン

https://www.designstoriesinc.com/

子どもに人気は「規格外の10B鉛筆」…文字が太く、見栄えがいい

最近は2Bから6Bが主流で、10B12Bという鉛筆もある。鉛筆の濃さは、日本産業規格(JIS)によって、9Hから6Bまで17種類に分類されている。Hはハード(硬い)、Bはブラック(黒い)を意味し、黒鉛の量が多いほど黒く濃い。

この規格を超えた鉛筆が次々に登場している。三菱鉛筆の「ハイユニ」の10Bや、ドイツの文具メーカー「ステッドラー」が2019年に発売した12Bも販売している。

アニメ制作では鉛筆が主流であり続けて、濃い鉛筆は人気だろう。パソコン以上に鉛筆は求められている世界もある。


子どもに人気は「規格外の10B鉛筆」文字が太く、見栄えがいい : 読売新聞

https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20210429-OYT1T50134/

2023年9月 9日 (土)

日曜劇場「VIVANT」祭り!第1部 緊急生放送SP 堺雅人&阿部寛&二宮和也 第2部 第9話79分SP 明かされる驚愕の真実!

VIVANT』キャスト生出演!ディレクターズカット版SPダイジェストの秘蔵映像と共に出演者が撮影秘話を語る一夜限りの生放送!


今夜は19時から日曜劇場「VIVANT」祭り!第1部は2時間半にわたる緊急生放送150分SP!

出演者による生トークや、秘蔵の未公開シーンを公開!さらにディレクターズカット版のスペシャルダイジェストをお届けするなど、一夜限りの特別企画盛りだくさん!

これまで作品をお楽しみ頂いている方も、今日からご覧いただく方も楽しめる、豪華150

[MC] 川島明(麒麟)、田村真子(TBSアナウンサー)

[出演者]堺雅人 阿部寛 二階堂ふみ 二宮和也 松坂桃李 ほか


2130分〜

日曜劇場「VIVANT」祭り!第2部 第9話79分SP 明かされる驚愕の真実!

父の息子への疑念。宿命の兄弟の対立。そして、父の過去とテント誕生の秘密とは―?


テントは、テロや犯罪行為を他から請け負うことで収益を得て、その金でバルカ国内の孤児たちを救っていたことが判明。

そんな中、ベキ(役所広司)はノコル(二宮和也)に、ノコルが運営する会社で乃木(堺雅人)を働かせるようにと指示を出す。果たしてベキの真意は

ベキのもと、協力体制を敷くことになった宿命の兄弟

乃木が知ることとなる、父の過去とテント誕生の秘密。そして、テントの真の目的とは―


日本と中央アジアを駆け巡る、予測不能なアドベンチャー!壮大スケールの物語が描いていくのは、緻密に繊細に重なり合う人間関係。誰が敵で、誰が味方なのかもわからない、考察必至の完全オリジナルドラマ。


【出演者】堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司、


音尾琢真、花江夏樹、Barslkhagva BatboldTsaschikher KhatanzorigNandin-Erdene KhongorzulErkhembayar Ganbold


【音楽】千住明

スタッフ

プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織

原作・演出:福澤克雄

演出:宮崎陽平、加藤亜季子

脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈


【公式ページ】

◇番組HP

https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/

twitter

TBS_VIVANT

https://twitter.com/TBS_VIVANT/

instagram

@tbs_vivant

https://www.instagram.com/tbs_vivant/

ETV特集 リハビリで生きなおす

Eテレ 99(午後11:00 ~ 0:00

「寝たきり状態から回復したい」「もう一度自宅で暮らしたい」。様々な思いを抱いて全国から患者がやってくる和歌山・那智勝浦町立温泉病院。行われているのは極限まで追い込むリハビリ。患者に最適なメニューを求めて、日々試行錯誤する専門医や療法士たち。自らと向き合い、時に励まし合う患者たち。「この世のものとは思えない」と語られる厳しいリハビリの先に何を見るのか。地方都市の片隅で紡がれる生きなおしの物語。


【語り】余貴美子

=======

ETV特集

https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/

放送

[Eテレ] 毎週土曜 午後11:00

再放送

[Eテレ] 木曜 午前0:00 水曜深夜

2023年9月 8日 (金)

【特集ドラマ】犬神家の一族 ETV今夜放送

ミステリー小説の金字塔を前後編3時間のボリュームでドラマ化。ばく大な遺産をめぐり湖畔の屋敷で起こる謎の連続殺人。名探偵・金田一耕助が動きだす!

スケキヨの不気味なマスク!菊人形と生首!湖から突き出す足!横溝正史の原作を映画テイスト満載で映像化▼

戦後すぐ、財界の大物・犬神佐兵衛が他界。そして、ケガのためマスクで顔を覆った孫の佐清が復員する。だが、期待を裏切る遺言状に一族は反目、ついに第一の殺人が▼

【出演】吉岡秀隆,古川琴音,金子大地,南果歩,堀内敬子,芹澤興人,野間口徹,皆川猿時,小市慢太郎,倍賞美津子,大竹しのぶ,渋谷謙人,菅野莉央,今井悠貴,大津尋葵,永沼伊久也,遠山俊也,坂田聡ほか

【原作】横溝正史,【脚本】小林靖子

【特集ドラマ】犬神家の一族 前編

2023/09/08 20:15~21:44

【特集ドラマ】犬神家の一族 後編

2023/09/08 21:44~23:15

2023年9月 7日 (木)

『平城山を越えた女』内田康夫

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大和と京を結ぶ「奈良坂」で消息を絶った女を探す浅見光彦は、文人縁の宿「日吉館」を訪れる。その矢先、ホトケ谷で変死体が発見され、仏像ファンの編集者・美果共々、警察に嫌疑を掛けられる羽目に……。三度盗難に遭った「香薬師仏」が招く悲劇を、歴史ロマンに彩られた筆致で描く著者屈指のミステリー。【内容紹介】


プロローグ

第一章 写経の寺にて

第二章 奈良の宿・日吉館

第三章 香薬師仏の秘密

第四章 厄介な容疑者

第五章 消えた「本物」

第六章 日本美術全集

第七章 菩薩を愛した男

第八章 秋篠の里の悲劇

エピローグ

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京都〜奈良を舞台にした旅情ミステリー。

文芸編集から美術書編集への移動を内示された、阿部美果は気分転換に京都〜奈良の寺巡りの旅に出る。

京都の寺で写経をしていると、或る老人と出会う。仏像に魅せられて一人旅に出た娘が、行方不明になり探していた。娘の書いた写経がないか調べたいらしい。

その場に居合わせた浅見光彦は、娘の居所を探すなら彼女が泊まったホテルで、聞き込みをすべきだと。同じホテルに泊まる予定の美果が、ホテルの従業員に聞くことになる。

確かに泊まっていたが、その後のことはわからない。気になった浅見は、ホテルを変えてきて美果に会う。話を聞いた浅見は突っ込み不足なので追求して、ホテル内の料理屋で失踪した娘が、女性と会食したのがレシートから判明する。

奈良の谷で他殺体が発見されて、警察が捜査する。新聞で知った美果は失踪した女性ではないかと、その父親へ電話するが要領を得ない。どうも父親という人物と、名刺の人物とは別人のような気がする。

ホテルで聞き込みをしてたのが原因で、美果と光彦は警察からマークされる。

奈良の名物旅館「日吉館」閉鎖の噂で、取材に来ていた光彦は、泊まっていた美果に案内されて取材を無事終えた。

美果の印象を弥勒菩薩に似ていると、浅見は記事にも書いた。それが縁で事件に興味ある大学教授が、関わって話が展開していく。

戦時中に日吉館近くにあった新薬師寺の秘仏、香薬師仏盗難事件があり、いまだ行方は不明である。教授は学徒出陣する前に日吉館に泊まり、仲間が秘仏盗難したのに気づいていた。首謀者は今や一流企業の社長で、失踪した娘の父だと男が名乗った名前は、その社長の部下だった。

香薬師に惑溺した男が、それに似た女性に異常な愛を持つようになって、浅見はいくつかの事件の背後に気づいてゆくのだった。


秋艸道人

「あおによし ならやまこえて」 

「あまごもる ならのやどりに」

2023年9月 6日 (水)

「ミステリと言う勿れ特別編」は9月9日にフジテレビ系で午後9時から放送

菅田将暉が主演映画「ミステリと言う勿れ」の公開を記念して、99日にフジテレビ系で「土曜プレミアム映画公開記念『ミステリと言う勿れ特別編』」(午後9時~1125分)の放送予定。

伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆、鈴木浩介、遠藤憲一らも出演する。

主人公・久能整(くのう・ととのう)が膨大な知識と独自の価値観による、時に優しく、時に鋭い持論を淡々と述べているだけで、登場人物たちの悩みも事件の謎までも解かれる新感覚ミステリー。 

田村由美原作は「月刊フラワーズ」(小学館刊)で2016年に連載され、累計発行部数1800万部を突破。

「特別編」では2022110日に放送された連続ドラマのepisode1に一部新撮を加えたリブート版。

原作コミックス11巻で描かれているタイムカプセル編を放送。天達春生准教授ゼミの仲間・相良レンから日当1万円の変なバイトに誘われた整が、30年前に埋められたタイムカプセルを探し出すストーリー。

episode1で整は大学の同級生・寒河江健が遺体で発見された事件で、殺人の疑いをかけられてしまう。大隣警察署の風呂光聖子巡査、池本優人巡査、青砥成昭警部、薮鑑造警部補から聴取を受ける。

「特別編」では新たな視点が加えられる。原作ファンに人気を集める×レンの知られざる出会いのエピソード。


「ミステリと言う勿れ特別編」は99日にフジテレビ系で午後9時から放送。

映画「ミステリと言う勿れ」は915日から全国公開。なお、2022年に放送した連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」全12話はTVerFODにて順次無料配信中。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8f52ca1767939c9ce090fbc83a0e61dfa15f0ebc

2023年9月 5日 (火)

100分de名著“シャーロック・ホームズスペシャル” 

(1)名探偵の誕生

名探偵ホームズが世に初めて登場した「緋色の研究」。ささいな外見の特徴から初対面のワトソンをアフガニスタン帰りの軍医だと見抜く推理力に読者たちは喝采を浴びせた。


実は名探偵ホームズには実在のモデルがいた。作者ドイルが医学生時代に出会ったジョゼフ・ベル教授。患者の表情や身体の様子からたちどころに病状を言い当てるベル教授からドイルはホームズを発想する。当時のロンドンは猟奇的な事件が横行、不安に駆られた人々はそんなホームズに待望のヒーロー像をみたのだ。第一回は、どのようにしてこの名探偵が誕生したのか、そして人々の圧倒的な支持を受けたのはなぜかを考察していく。


【講師】京都大学大学院教授廣野由美子,【司会】伊集院光,安部みちこ,【朗読】山寺宏一,【語り】小口貴子


https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/schedule/


(2)事件の表層と真相

シャーロック・ホームズ・シリーズでは、ささいな出来事の裏に大きな犯罪があり、重大事件と思われた出来事が実は平凡な人間の弱さから発しているという皮肉が描かれる。


赤毛の人だけを募集して不思議な仕事を依頼する奇妙な出来事の裏に巨大な犯罪が潜んでいたという顛末(てんまつ)を描く「赤毛組合」。恐ろしい誘拐事件にみえた犯罪が、実は妻に自分の秘密を隠すために行われた夫のとっさの行為だったことを描く「唇のねじれた男」。事件の表層と真相の反転をドイルは見事に描いていく。第二回は、人生や出来事が一筋縄ではいかない多層的なものだというコナン・ドイルの洞察に迫っていく。

雲高気静

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雲が空高く浮かんでいる。空気は心行くまで澄んで、物悲しい程である。

清らかに澄んだ秋の情景。露が角のある小さな玉のように結ばれて、輝いている。

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2023年9月 4日 (月)

スーパーブルームーンが続いている。

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今年最大の満月🌕です。

2023年9月 3日 (日)

『アストリッドとラファエル』シーズン3もうすぐ

今シーズンのアストリッドは、「司法警察員」の資格を得るために警察学校に入学するが、教官のアンヌ・ラングレから厳しい指導を受けてついに不登校になってしまう。

そんなアストリッドのもとにラングレ教官が現れて、実はアストリッドの亡くなった父親の恋人だったのを告白した。アストリッドにとっては苦手なことだらけの試験にどう立ち向かうのでしょうか。


そんな一方で事件は待ったなし。第6回は写真家ジョナタンが自宅で死亡しているのが発見されて、心臓には杭のようなものが打ち込まれていた。アストリッドは、大量に出血したはずなのに周辺に血痕が見当たらないことを指摘する。首には牙でかみついたような傷痕があった。検視の結果は体内の血液はすべて抜かれていた。

さらに被害者は東欧マフィアから多額の借金をしていたと分かる。その後に被害者は「黄金の血」と呼ばれる希少な血液型の持ち主だったと判明する。

フランス発のドラマはアメリカ消費メディアとは違って、人間が考えて生きるストーリーになってます。これが国営放送で観れることに意義あると思いませんか。


『アストリッドとラファエル』

シーズン1・・・全9話(NHKでは第1話を前編&後編で放送、全10話)

シーズン2・・・全8

シーズン3・・・全8

シーズン4・・・全8話(予定)

シーズン3は全8話で、最終回の放送は910日(日)になります。


917日(日)からは、イタリアの医療ドラマ『DOC(ドック) あすへのカルテ』が始まります。

2023年9月 2日 (土)

ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)

主人公・九条里奈(松岡茉優)を殺したのは一体誰なのか、意外な人物にまで黒幕説が浮上している。

生徒たちと本気で向き合う女教師を主人公に据えた学園ドラマ。主人公の九条里奈は生徒思いの教師ではなかった。むしろ生徒たちと寄り添うことを諦め、卒業式には少しの涙も流さないような教師だった。


卒業式の日、突然誰かに突き落とされた里奈は、気づけば一年前の始業式に戻っていた。いったい彼女の身に何が起きたのか、なぜ殺されなければならなかったのか。わかっていることはただ一つ。里奈を殺害したのは、自身が受け持っていたクラス――3D組の「誰か」だった。


自分の死の未来を変えるために、生徒たちと本気でぶつかっていくが、いまだに犯人の目星はつけられていない。


現在クラスのリーダー格である相楽琉偉(加藤清史郎)、彼とともにクラスを牛耳る西野美月(茅島みずき)、謎多き哲学的な生徒・星崎透(奥平大兼)など、犯人候補がみうけられる。


しかし黒幕が3D組の誰かだとは限らない。里奈のタイムリープを知って、誰よりも彼女を支えてる夫の九条蓮が黒幕である可能性もあり得る。


彼女自身は蓮が一度離婚を切り出したからこそ「こいつが裏切らなければな」という。だが本当に黒幕だった場合、夏穂の発言は今後の行く末を暗示する伏線になっているのかも知れない。


5話で開催された文化祭で、彼は文化祭に足を運んでおきながら、里奈に会いにいくわけでもなく、3D組を訪れて教え子の鵜久森叶(芦田愛菜)に声をかけていた。

そして第6話で鵜久森もタイムリーパーであることが判明して、物語終盤で何者かに呼び出され命を落としてしまう。これはショッキングなラストシーン。


その何者かと対峙して「あなたがこんなこと……」と怪訝な表情を浮かべる。


さまざまな考察ができる『最高の教師』、物語が第2章に突入して今後の展開も見逃せないドラマとなっている。


毎週土曜日の夜、日本テレビ放送中。

2023年9月 1日 (金)

『薔薇の殺人』内田康夫

浅見光彦の遠縁の大学生・聡が女子高生誘拐の嫌疑をかけられた。一目惚れして家まで後をつけていたという彼に呆れる浅見だが、濡れ衣を晴らそうと行方不明になった文絵の家を訪れる。そこに届いた脅迫状には、文絵の出生の秘密をばらすという内容があった。文絵は人気俳優・三神洋と「宝塚」出身の女優・鳥越美春との秘めやかな愛の結晶だったのだ。数日後、文絵が遺体で発見され、浅見は真相を追って乙女の都・宝塚へ向かう。

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光彦へ押しかける学生キャラが、なんとも救いのない奴で、苛つきます。

「そうですねえ、しかし、どうせいただくならビールのほうがいいな。出来ればキリンの一番搾り、無ければ何でもいいです。つまみはいりませんが、キャビアなんかがあると幸せ・・・・・・」
浅見は話の途中で応接室を出た。
(アホじゃないのか、あいつー)
このクソ忙しいのに、何だってあんな風来坊みたいなやつのためにビールを選ばなければならないのかと思うと、腹が立つのを通り越して、われながら情けなかった。

(『薔薇の殺人』より)

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17年前の宝塚に事件の始まりがあった。文絵の命が宿された日々も宝塚にあった。花の香り、香水のにおい、女たちの熱気に包まれて、浅見は身の置きどころもない。

温泉地であった宝塚は、古い街並みと新しく発展した街並みが混在して特有の景色になっている。

「あとがき」によれば、『紫の女・殺人事件』のゲラ校正が終わらず、ホテルでカンズメになってしまって、宝塚周辺は担当編集者に任せたらしい。現地に何度も行った者としては、残念な描写が多い。歩いてないで、データで書いたのがわかってしまう。売れっ子作家の追い詰められた仕事なんですね。

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燐寸図案

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