『貴賓室の怪人・飛鳥編』内田康夫
『貴賓室の怪人・飛鳥編』内田康夫
浅見光彦に豪華客船「飛鳥」での世界一周クルーズ取材の依頼が舞い込んだ。しかし、出航直前、浅見は「貴賓室の怪人に気をつけろ」という謎の手紙を受け取る。そのうえ、貴賓室であるロイヤル・スイートの一室には作家・内田康夫までもが乗っていた。ただならぬ予感をはらみながら、船は大海へ華々しく出航した。だがその後、船内では数々の怪事件が発生する―。絶対不可能な状況の中、犯人はどうやって犯行に及んだのか。浅見光彦と岡部和雄、二人の名探偵が船上の“罪と罰”に迫る!浅見光彦が初めて海外へ飛び出した記念碑的長編。2002年刊行。
スポンサー不明のままで、浅見は名指で豪華客船飛鳥世界一周クルージングの取材をすることになった。出発前に差出人不明の「貴賓室の怪人に気をつけろ」と封筒が渡された。乗船すると内田康夫夫妻もロイヤルスイート・クラスで歓迎されて、エコノミーの浅見は気付かれないようにした。
そして同室になった村田満が、香港上陸後行方不明になる。飛鳥は出航したが、船内にて遺体で発見された。シンガポールから乗船した岡部警部と共に推理を働かせることになる。
実際に作者が飛鳥での世界一周クルーズをしてるので詳しく描写されて、読者が場船してる気分になるように展開される。船上旅情にも愉しみがあって面白い。
浅見光彦が血液型B型とはシリーズで、何度か書かれているが、作者も同じ血液型なんだろうと思う。食事の場面になると美味しいものに対する集中力が逞しい。自分の体現からすれば、料理人の優れてるのはほぼB型なんである。マンガやアニメでも作画能力が異様に上手いのは確実にB型。専門の分野に注いでいる神経はちと半端じゃないと、O型のあけんからん隙間だらけな自分は関心するのであった。
浅見光彦シリーズでは旅情ミステリーとして取材されているのだけど、あからさまに仕事だと分かるような土地の描写もある。ベストセラー作家なので、目をつぶってしまう作品もあり、B型なんだなぁと思う。
しかし旨いことに人を楽しませる技は、格別なんで本書の見どころは、ゴージャスな観光気分にさせられる。そして浅見が内田康夫とどのように、飛鳥客船内で距離を取ったりしてのかがスリリングな見どころ。まさに想像力と数百円である。
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