水谷豊が演じるルポライター・浅見光彦が難事件を直感と推理で解決していく
浅見光彦ミステリー
1/4(木)①平家伝説殺人事件
連続転落死事件の奇妙な符号を追え!!
浅見光彦ミステリー第1弾。「難事件を直感と推理で解決していくルポライター・浅見光彦の活躍を描く。浅見光彦を水谷豊が演じ、名探偵ぶりと茶目っ気を遺憾なく発揮している。
母親と高知に向かうフェリーの旅を楽しんでいたルポライターの光彦(水谷豊)は、甲板で教由という男から平家の落人の村・相ノ川に帰る途中なのだと話しかけられる。男が去って間もなく、悲鳴とともに男の姿が船上から消える…。一年後、光彦が乗っていたフェリーの船員が自殺をはかる。光彦の直感が2つの事件の真相を解き明かしていく。
原作 内田康夫「平家伝説殺人事件」
脚本 岡本克己
監督 藤井克彦
出演
水谷豊・・・・・・・浅見光彦
有森也実・・・・・・稲田佐和(教由の姪)
乙羽信子・・・・・・浅見雪江(光彦・陽一郎の母)
高橋悦史・・・・・・浅見陽一郎(光彦の兄・警察庁刑事局長)
松山政路・・・・・・稲田教由
泉晶子・・・・・・・浅見和子(陽一郎の妻)
1/9(火)②天城峠殺人事件
ひき逃げされた男はどこでひき殺されたのか?
ルポライターの光彦は、車の免許を取得したばかりというアイドルスターの夕紀(花輪)にインタビューした。
1ヵ月後、光彦は取材先の伊豆で朝美(加納)という女性と知りあった。天城峠で約1カ月前に車にひき逃げされた亡父・章夫(木曽)が、貼り歩いていた「下司」という千社札をたよりに、父の足跡をたどるらしい。ひき逃げ犯はわからず、死体は死後推定10日たっていた。
夕紀がマネージャーの藤田(金田)と心中した。あんなに元気だった夕紀が自殺だなんてと、疑問をもった光彦は夕紀が出演していたドラマの関係者に話を聞いた。岩手県大船渡でロケのあと、夕紀の所属事務所社長・武上(角野)、夕紀、藤田マネージャーの3人でドライブに出かけてから以後、夕紀の表情が暗くなったことがわかった。3人がドライブした途中のある神社で、光彦は「下司」の千社札を発見、朝美を呼んだ。控え目に貼ってあった千社札は父の物だという。
原作 内田康夫「天城峠殺人事件」
脚本 岡本克己
監督 藤井克彦
音楽:佐藤充彦
出演
水谷豊・・・・・・・・浅見光彦
加納みゆき・・・・・小松朝美
木曽秋一・・・・・・・小松章夫
花輪理惠・・・・・・・桜井夕紀
金田明夫・・・・・・・藤田真二
角野卓造・・・・・・・武上社長
スタッフ・・・・・・・ 内藤剛志
乙羽信子・・・・・・・浅見雪江
1/10(水)③佐渡伝説殺人事件
殺人犯として疑われた光彦は、31 年前の佐渡の悲劇をつきとめた。
ルポライターの光彦は出版社の塚原社長(牧)と酒を飲み、1人で帰宅する途中、男の死体を発見。その瞬間、何者かに麻酔薬をかがされ意識を失い、気がつくと殺人容疑で逮捕されていた。死体の身元は会社役員の駒津(由井薗)。光彦は警察庁幹部の兄(高橋)に頼んで釈放され、真相究明に乗り出した。数日後、駒津の大学時代の友人で大学教授の三輪 (石浜)の死体が佐渡で発見された。
2つの事件に関連があるとみて佐渡へ渡った光彦は三輪の死体が見つかった所に花を供える女性(鮎川)を見かけた。追跡するとある河原の地蔵に白いカーネーションを手向けた。 31年前、女の子を連れた女性の生き倒れがあり、女の子だけ大学生に保護されたと地元の人に聞いた。白い花の女性こそ31年前の女の子ではないかと思う。帰京した光彦は、駒津と三輪の共通の友人の代議士・谷田部(渥美)から呼び出される。
原作 内田康夫「佐渡伝説殺人事件」
脚本 岡本克己
監督 藤井克彦
音楽:佐藤充彦
出演
水谷豊・・・・・・・・・浅見光彦
高橋悦史・・・・・・・浅見陽一郎
ポール牧・・・・・・・塚原為男
由井薗武彦・・・・・駒津良雄
石浜朗・・・・・・・・・三輪昭二
渥美国泰・・・・・・・谷田部健司
鮎川いずみ・・・・・小林みちこ
乙羽信子・・・・・・・浅見雪江
橋本功・・・・・・・・・宮本刑事
殿山泰司 ・・・・・・・佐美屋の老人
1/11(木)④美濃路殺人事件
学童疎開が生んだ殺人事件。40年前の怨みを追うルポライター
宝石商の月岡(勝部)が宝石と現金をもったまま姿を消し、姿なき殺人と騒がれる。雑誌社に依頼されて、ルポライターの光彦も取材するが、編集長はできあがったルポに迫力がないと気に入らない。「あんたに殺人事件はむかないな」と、改めて美濃紙の取材を命ずる。 光彦が美濃で和紙を取材していると、ちかくの犬山で月岡の友人・高桑(武藤)が殺された。つづいて、月岡の死体が美濃の川に浮いた。高桑の殺された現場には1枚の和紙が残されていた。 光彦は宮城県白石産の和紙とつきとめる。月岡と高桑40年前に学童疎開したのが白石だった。光彦が二人の同級生を訪ね歩くうちに、一人の男が浮かびあがってくる。
原作 内田康夫「美濃路殺人事件」
脚本 岡本克己
監督 吉川一義
音楽:佐藤充彦
出演
水谷豊・・・・・・・・・浅見光彦
岩崎良美・・・・・・・月岡ミキ
乙羽信子・・・・・・・浅見雪江
高橋悦史・・・・・・・浅見陽一郎
勝部演之・・・・・・・月岡和夫
柳川慶子・・・・・・・月岡千代子
武藤章生・・・・・・・高桑雅文
和泉史郎・・・・・・・高桑義雄
三谷昇・・・・・・・・・古田行三
川辺久造・・・・・・沢口福男
1/16(火)⑤越後路殺人事件
連続殺人事件の上にくしくも交錯する現代の虚業と幼い日の悲しい記憶
ルポライターの光彦 は、鎌倉で10年ぶりに大学の先輩・宏(樋浦)と会う。宏は失業中だった。3日後、釣りに出た宏が水死体となって発見された。警察は自殺とみたが、宏の妹・肇子(黒木)は他殺だと確信している。宏の死を知らせにきた肇子を送って行った光彦は、血まみれで倒れている肇子の母・睦子 (鳳)を発見する。「シシ・ハマダ」といって睦子は息絶えた。兄の警察庁刑事局長・陽一郎(高橋)から光彦は、「事件に首をつっこむな」とクギをさされる。
陽一郎は、手配中の投資顧問会社社長が水死体となった事件で忙しい。睦子の遺品に新潟の小学校同級生からのはがきをみつけ、光彦は肇子と新潟へ飛ぶ。労働者風の男2人を尾行する。
原作 内田康夫「越後路殺人事件」
脚本 岡本克己
監督 吉川一義
音楽:佐藤充彦
出演
水谷豊・・・・・・・浅見光彦
高橋悦史・・・・・浅見陽一郎
乙羽信子・・・・・浅見雪江
黒木瞳・・・・・・・漆原肇子
樋浦勉・・・・・・・漆原宏
鳳八千代・・・・・漆原睦子
戸浦六宏・・・・・矢野隆一
木村元・・・・・・・谷山
1/17(水)⑥唐津・佐用姫伝説殺人事件
黄色い砂と謎めいたメモ・・・手掛かりが示す謎
浅見光彦ミステリー第6弾。
ルポライターの光彦は、母親の代理として陶芸家・登陽(内藤)の個展にでかける。案内してくれた弟子の久子(遥)が、師匠の子・忠緒(新)を見る様子から、光彦は2人が恋仲だと思ったが、忠緒には婚約者がいた。
かつて登陽をけなした評論家景山が現われると、登陽は「帰れ!」とどなりつけた。しかしその夜、景山がホテルで殺されてしまう!事件を知った光彦はホテルへ向かうが、そこで奇妙な手がかりを知ることになる。
原作 内田康夫「佐用姫伝説殺人事件」
脚本 岡本克己
監督 藤井克彦
出演
水谷 豊・・・・・・浅見光彦
乙羽信子・・・・・・浅見雪江(光彦・陽一郎の母)
高橋悦史・・・・・・浅見陽一郎(光彦の兄・警察庁刑事局長)
遥くらら・・・・・・成沢久子
小野みゆき・・・・・村田さと子
泉 昌子・・・・・・浅見和子(陽一郎の妻
1/18(木)⑦備後路殺人事件
失われた記憶を求めて伝説の町を訪ねた女を死が待ち受ける。
浅見光彦ミステリー第7弾。ルポライター・浅見光彦は、義姉にだまされてお見合いをした相手の女性・正法寺美也子(丸山秀美)に好感を抱いた。
美也子は学生時代、広島へ友人と旅行、台風に遭い、がけ崩れで友人だけが死んだことを今でも苦にし、当時の記憶を無くしていた。
光彦は勇気を出して、もう一度その地を訪れてみることを勧める。そのアドバイスに従い、広島へ向かった美也子は、やがて死体で発見される。
原作 内田康夫「後鳥羽伝説殺人事件」
脚本 岡本克己
監督 吉川一義
音楽:佐藤充彦
出演
水谷豊・・・・・・・浅見光彦
乙羽信子・・・・・・浅見雪江(光彦・陽一郎の母)
高橋悦史・・・・・・浅見陽一郎(光彦の兄・警察庁刑事局長)
丸山秀美・・・・・・正法寺美也子
泉晶子・・・・・・・浅見和子(陽一郎の妻)
1/18(木)⑧琵琶湖周航殺人歌
初夏の近江路に男たちへの鎮魂歌が流れる。
浅見光彦ミステリー第8弾。琵琶湖の水を守る会会長の広岡(神山)が服毒死した。警察は自殺とみたが、湖水汚染を取材中だったルポライター光彦は、環境保護に燃えていた広岡の自殺はありえないと調べ始める。その翌日、広岡の友人だった加賀が死体で発見された。死んだ二人には、共通の友人上島(仲谷)がいた。上島の経営する開発会社は、かつてレジャー施設を計画していたが、広岡に反対されて断念していた過去があった。光彦は上島を疑うのだが・・・・
原作 内田康夫「琵琶湖周航殺人歌」
脚本 岡本克己
監督 吉川一義
音楽:佐藤充彦
出演
水谷豊・・・・・・・浅見光彦
乙羽信子・・・・・・浅見雪江(光彦・陽一郎の母)
高橋悦史・・・・・・浅見陽一郎(光彦の兄・警察庁刑事局長)
神山 繁・・・・・・広岡友則
伊藤つかさ・・・・・広岡順子
仲谷 昇・・・・・・上島俊三
水谷豊さんの主演ドラマは、確かに原作のキャラクターイメージからは体型や表情も遠い印象がある。しかしミステリードラマ作品として観たら、予想外に構成や演出が原作を読み込んでいた。
原作者さんからクレームがついて、打ち切りになったらしい。残念な浅見シリーズ番組だった。キャスティングも地味な感じするが、旅情の推理番組として考えるると手堅いとも思う選択だと思う。
新年から全8話が一気に再放送されて、長身でもなく細面顔でない水谷豊さん主演『相棒』の新作を見ながら関心しております。