« 江戸川乱歩 『悪霊』<完結版> : 今井 K: | トップページ | 『アガサ・クリスティーの謎解きゲーム』(『アガサ・クリスティーのフレンチ・ミステリー』シリーズ2 原題: Les Petits Meurtres d'Agatha Christie 2) »

2024年1月21日 (日)

以遊無窮者、彼且悪乎待哉

『荘子』逍遥遊篇

a、「天地の正に乗じ、六気の弁に御して、もって無窮に遊ぶ者は、かれはたなにをか待たんや〔以遊無窮者、彼且悪乎待哉〕。故に曰く『至人は己無く(自己に固執せず)、神人は功無く(作為を施さず)、聖人は名無し(至人は名声に関心を抱かぬ)」(P38

b、「山に神人の居るあり。五穀を食わず、風を吸い、露を飲む。雲気に乗り、飛竜に御して、四海の外に遊ぶ」(P42

2)斉物論篇

 「夫子に聞く。『聖人は務めに従事せず、利に就かず、害を違らず、求むるを喜ばず、道に縁らず、謂うことなきも謂うあり。謂うことあるも謂うなくして、塵垢と」(P81

3)人間世篇

「物に乗じてもって心を遊ばしめ、已むを得ざるに託してもって中を養わば至れり」(P119

4)徳充符篇

a、「魯に、兀者(足切りの刑に処せられた人間)王駘あり。これに従いて遊ぶ者、仲尼(孔子〕あいしく、常季〔孔子の弟子〕仲尼に聞いて曰く、『王駘は兀者なり。これに従いて遊ぶ者、夫子と魯を中分する。立ちて教えず、座して議せず、虚にして往き、実にして帰る。もとより不言の教あり、形なくして心成れる者か。これ何人ぞや』。仲尼曰く、『夫子は聖人なり。丘やただに後れていまだ往かざるのみ。丘もって師とせんとす。而るをいわんや丘にしかざる者をや』」(P135

b、「かの然るがごとき者は、はた耳目の宜きところを知らずして、心を徳の和に遊ばしむ」(P137

c、「徳長ずる所あれば、而ち形忘るる所あり。人、その忘るる所を忘れずして、その忘れざる所を忘る、これを誠忘という。故に聖人は遊ぶ所あり、而して知を孽〔災い〕となし、約を膠(接着剤〕となし、徳を接(補足)となし、工を商となす。聖人は謀らず、いずくんぞ知を用いん。斲らず、いずくんぞ膠を用いん。喪うなし、いずくんぞ徳を用いん。貨らず、いずくんぞ商を用いん」(P152

4)大宗師篇

a、「堪坏これ〔「道」〕を得て、もって崑崙に襲る。馮夷これを得て、もって大川(黄河)に遊ぶ。肩吾これを得て、もって太山の処る。・・・」(P168)〔堪坏、馮夷、肩吾は、解説によれば神仙〔神通力をもった人〕のこと〕

b、「たれかよく天に登り、霧に遊び、無極に・・・」(P180

c、「孔子曰く、『かれは方〔法律〕の外に遊ぶ者なり。而して丘〔きゅう:孔子〕は方の内に遊ぶ者なり。外内あい及ばず。而るに丘、なんじをして往きてこれを弔せしむ。丘はすなわち陋なり。かれはまさに造物者と人となりて、天地の一気(宇宙の根元)に遊ばんとす」(P180181

d、「『なんじ何を持ってかの遥蕩恣睢〔動揺したい放題〕転徒の塗に遊ばんとするか』。意而子曰く、『然りといえども、われ願わくはその藩に遊ばん』(P188


5)応帝王篇

a、「予はまさに造物者とともに人たらんとす。厭けばまた、かの莽眇〔多くの微小なもの、深遠、また軽いさま〕の鳥に乗じて、もって6極の外に出でて、無何有〔無為〕の里に遊び、以ての野に拠らんとす」(P198

b、「〔明王=賢明な君主〕名を挙ぐるなく、物をして自ら喜ばしむ。不測に立ちて無有に遊ぶ者なり〔立乎不測而遊於無有者也〕」(P200

6)外篇

a、「臧問と穀と二人あいともに羊を牧してその羊を亡う。臧に奚(なに)をか事とせしと問えば、筴を挾みて書を読むという。穀に奚をか事とせしと問えば、博塞してもって遊ぶという」(P223

b、「子貢、南のかた楚に遊びて、晋に反り、漢陰を過ぎて、一丈人のまさに圃畔(ほけい)をなさんとするを見る」今われ雕陵〔丘陵の名前〕に遊びてわが身を忘れ、異鵲〔鵲はカササギ〕わが顙〔額〕に感れ、栗林に遊びて真を忘る」(P247

c、「嘗みにあいともに無何有の宮に遊び、同合して終窮するところなきを論ぜんか。嘗みにあいともに無為ならんか」(P259

7)雑篇

a、「われわが子と遊ぶところは、天地に遊ぶなり。われこれと楽を天に遨(あそびまわる〕え、われこれと食を地に遨う」(P291

b、「なんじとともに遊ぶ者またなんじに告ぐるなし。かれの小言するところは、ことごとく人毒なり。覚(さと)すことなく悟ることなし。なんぞあい孰(つまびら)かにせんや。(P313

c、「巧者は労して知者は憂う。無能なる者は求むるところなく、飽食して豪遊す。汎として繋がざる舟のごとく、虚にして豪遊する者なり。」(P313

大濱晧:『荘子の哲学』より

E14d4484005447d3bd17ba2154f9468bBfbacdef0cfb45b1aa81aedec2ad8c1b7a150ff2604e4789868c24cb65af25fd

« 江戸川乱歩 『悪霊』<完結版> : 今井 K: | トップページ | 『アガサ・クリスティーの謎解きゲーム』(『アガサ・クリスティーのフレンチ・ミステリー』シリーズ2 原題: Les Petits Meurtres d'Agatha Christie 2) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

燐寸図案

  • 実用燐寸
    実用燐寸レッテルには様々な図案があります。 ここにはコレクション300種類以上の中から、抜粋して100種類ほど公開する予定。 主に明治、大正、昭和初期時代の燐寸レッテルの図案。

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。

最近のトラックバック

フォト