『棟居刑事の代行人』森村誠一(中公文庫)
結婚式当日に新郎が失踪する事態に、イベント代行業者の降矢浩季は「新郎代行」を懇願された。
披露宴までは乗り切ったが依然、新郎の島崎は現れずに結婚は解消となる。
新婦の志織は降矢の亡き妻に瓜二つであり、互いに惹かれ始める。
一方で警視庁捜査一課の棟居刑事は、連続老女襲撃事件の犯人を追っていた。捜査を進めるうちに、失踪した島崎の車に辿り着くのだが…。
絡み合う二つの事件。棟居刑事と、元自衛隊レーンジャーの猛者でもある降矢の前に姿を現した、強大な敵の正体とは!?
志織は何度か命を狙われて、降矢は仕事を兼ねて護衛する立場となる。かつて彼女が取材した時のカメラマンが、事故にあっていたことからも、加害者が大きな組織である可能性があった。その取材記事の中に降矢が、日付に注目した。どうやら志織は高級車と接触していた記憶がよみがった。傷をつけてしまったのに、逃げるように走り去ったという。その車には三人が乗っていて何らかの事故を起こしていた車体だった。うとうと志織はクレームをつけられず、車種なども覚えてなかった。しかし相手は2人を認識していたスチェーションである。記事を書いた雑誌は発行部数が多いから、素性をたぐったのかもしれない。正当な防衛について降矢は考えて、楽観でな志織を何とか守ろうとする。無法に命を奪われた亡き妻と瓜二つの女性を、護り切れなかったら、妻を二度失った気がするであろう。
後半は新興宗教からの狙撃が続いて、展開が弛緩してしまう。棟居刑事の活躍もほとんど付けたしのようで終わるのであった。
★★★
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