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2024年2月20日 (火)

西村京太郎 『伊豆の海に消えた女』(光文社文庫)

「西村京太郎トラベルミステリー 伊豆の海に消えた女」

特急踊り子160分間の殺意!遺書と指紋の罠十津川警部vs謎の5人の美女)」


<あらすじ>

レストランチェーンの社長・高原雅之(比留間由哲)が高級マンションの自室で刺殺された。捜査をはじめた十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(愛川欽也)は、事件前日に被害者のオフィスに片山と名乗る女性から電話があり、「結婚しないなら殺してやる」という物騒な伝言を残していたことを聞く。

調べてみると、高原は4人の女性と交際していたことが判明。4人のうち、片山みゆきというイベントコンパニオンの行方がわからなくなっていた。


その頃に東京駅から発車した『踊り子105号』の車内では、サングラスをかけた謎の美女(井上和香)が、隣席の若い商社マン・酒井修(渋江譲二)に声をかけていた。女はモデルの生田くみ子だと自己紹介する。会社をサボってひとり伊豆の下田温泉に向かっていた酒井に、魅惑的な笑みを向けた。

一方みゆきの住むマンションの大家の情報から、彼女が静岡・下田の出身と知った十津川らは、故郷に向かっている可能性が高いと考えて、静岡県警に写真を送って手配を要請。すると、みゆきは熱海駅で若い男と一緒のところを駅員に目撃されていたことがわかった。

その男女こそサングラスの女と酒井で、2人は熱海駅で踊り子号から各駅停車の展望車『リゾート21』に乗り換えていた。静岡県警の小山警部(今井雅之)らは終点の下田駅で到着を待ち構える。ところが、なぜか2人は下田に姿を見せなかった。

実は、女と酒井は、下田のひとつ手前の蓮台寺駅で降りて宿泊していたのだ。みゆきを追うため下田にやって来た十津川たちは宿に急行するが、2人はすでにタクシーに乗り込み、爪木崎という断崖に向かっていた。そして、十津川らが駆けつけたときには崖の上には女の姿はなく、高原さんを殺したのは私です。死んでおわびをします。片山みゆきという書き置きだけが残されていた! 

駐車場でタクシー運転手と共に彼女を待っていた酒井によると、女は突然「ひとりにしてほしい」と言い出し、崖に残ったのだという。酒井は、彼女が昨日からずっとサングラスをかけたまま何かにおびえた様子だったこと、タクシー運転手から下田では昨日東京で起きた殺人事件に関する警察の検問が行われていることを聞くと、ひどく動揺していたことなどを証言する。

それを聞いた十津川は、みゆきの自殺は警察の追跡をかわすための偽装で、自殺へと追い詰められていく犯人像を印象付けるために酒井を利用したのではないかと怪しむ。だが、翌朝、岩礁からみゆきの水死体が見つかり、事件は被疑者死亡で解決したかのように思えた。

しかし、十津川の直感どおり、事件はまだ終わっていなかった。2週間後、同じ爪木崎で、高原の交際相手のひとり、銀行員の秋山圭子(松永京子)が絞殺体となって発見されたのだ!

最初の事件の被害者である高原に続き、その交際相手の4人の女のうち、2人が死んだ。この一連の事件の真犯人とその目的とは、はたして…!?

(土曜ワイド劇場公式HPより)



では、続きから(一部、あらすじと重複あり)

秋山圭子に引き続き、探偵の野崎が殺害された。高原の妹夫婦に疑惑が向かう中、妹夫婦が何者かから呼び出されたことを知る十津川警部。

何でも高原死亡後に「お前たちが犯人だ!!」と告発する手紙が届き対応に苦慮していた所に「助けてやるからここへ来い」と場所を指定した手紙が届いた。

妹夫婦を告発した手紙が、秋山圭子によるものであった。圭子は犯人を知っていたわけではなく、疑わしいと思われる人物全員に告発状を送って、すべては犯人を炙り出す為だった。

しかも探偵の野崎が圭子に雇われてボディーガードをしていた。

ここで圭子が告発状で犯人を特定して、脅迫する際にボディーガードとして野崎を連れて行ったが、仕事をせず圭子殺害をネタに真犯人を脅迫して殺害されたと推理する。

そして高原の妹たちは、犯人の隠れ蓑に利用されているに過ぎない。


そんな中に殺された高原と津田明江が五年前に、北海道で強盗殺人事件を起こしていたのが判明する。

だが検証してみた結果は、現場の遺留指紋が適合せず、現在の津田明江は犯人ではないと分かる。

強盗事件の犯人は二人組、ひとりは高原としてもうひとりは誰なのか?


片山みゆきがイベントに出ずっぱりで管理人に渡した海産物土産カマスが買えなかったと分かる。

土産カマスを買った人物が他にいると考えた十津川はナオミ・セキグチ(関口奈緒美)という女性を調べると指示する。

結果は片山みゆきを名乗り、死亡した人物がナオミ・セキグチという日系アメリカ人であった。

本物の片山みゆきが生きていると察した十津川は、津田明江にその情報を洩らす。早速、車で動き出す明江は事故に遭ってしまう。

事故後に意識を回復した、明江に詰め寄る十津川であった。

現在の明江がB型はB型でもRHプラスとRHマイナスとで、過去の明江と血液型が違うことを指摘して、現在の明江が本物の片山みゆきだと追及する。


本物の片山みゆきは事件の3ヶ月前から津田明江と入替り生活する一方、ナオミを騙して、自分の役を演じさせ高原を殺害して警察の容疑を片山みゆきに集中させていた。

当初の計画ではここでナオミを国外逃亡させる予定だったが、ナオミが豹変しみゆきを脅迫して勢い余って殺害してしまった。

その直後に今度は秋山に脅迫されることになり、これも殺害して次に探偵の野崎に脅迫され殺害したのだった。


すべての発端は、みゆきが高原への想いから明江に詰め寄ろうとしたことだった。みゆきが訪ねた際に明江は倒れ込んでそのまま息を引き取る病死だった。

なし崩し的にそのまま明江になり変わったみゆきは、高原から明江あてに半年ごとに大金が渡されているのを知る。実は本物の明江と高原こそが五年前の強盗事件の犯人であった。高原は真相を知る明江に怯え、大金を渡し関係を維持していた。

事情がよく呑み込めないものの高原に秘密がある、と察したみゆきは高原に明江の代わりに自分を愛するよう迫るが、拒否されたので殺害したのだった。


こうして事件は解決する。

「明江がすべてを見越して高原を道連れに死ぬべくみゆきを利用したのでは」と十津川は思う。

頷く亀井―――終わり


【出演者】
高橋英樹、愛川欽也、井上和香、宮本真希、映美くらら、森本レオ、山村紅葉、井川晃一、伴杏里、今井雅之 ほか
【原作】西村京太郎 『伊豆の海に消えた女』(光文社文庫)
【脚本】岩下悠子
【監督】村川透

【テレビ朝日放送】


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西村京太郎 『伊豆の海に消えた女』(光文社文庫)

東京南青山の高級マンションで、プレイボーイの青年実業家・高原雅之が刺殺された。十津川警部と亀井刑事の捜査で、五人の女の名前が浮かんだ。その一人、モデルの片山みゆきは、伊豆下田に向かったまま行方不明、石廊崎から身を投げたか、水死体で発見。さらに一人が天城峠で殺され……伊豆を舞台に次々起こる殺人。十津川警部の推理が冴えるトラベル・ミステリー。

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