「乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび」芦辺拓 - KADOKAWA
『乱歩殺人事件〜悪霊ふたたび』
乱歩の未完の傑作が完結! 犯人・密室・謎の記号の正体とその向こう側
江戸川乱歩のいわくつきの未完作「悪霊」
デビュー百年を越え、いま明かされる、犯人・蔵の密室・謎の記号の正体。
そして、なぜ本作が、未完となったのか――
乱歩の中絶作を、芦辺拓が書き継ぎ完結させる! そのうえ、物語は更なる仕掛けへ……。
「乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび」芦辺拓 [文芸書] - KADOKAWA https://www.kadokawa.co.jp/product/322310000776/
1923年(大正12年)に「二銭銅貨」でデビューし、探偵小説という最先端の文学を日本の風土と言語空間に着地させた江戸川乱歩。満を持して1933年(昭和8年)に鳴り物入りで連載スタートした「悪霊」は、これまでの彼の作品と同様、傑作となるはずだった。
謎めいた犯罪記録の手紙を著者らしき人物が手に入れ、そこで語られるのは、美しき未亡人が不可思議な血痕をまとった凄惨な遺体となって蔵の2階で発見された密室殺人、現場で見つかった不可解な記号、怪しげな人物ばかりの降霊会の集い、そして新たに「又一人美しい人が死ぬ」という予告……。
期待満載で幕を開けたこの作品はしかし、連載3回ののち2度の休載を挟み、乱歩の「作者としての無力を告白」したお手上げ宣言で途絶した。
本書は、『大鞠家殺人事件』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した芦辺拓が、乱歩がぶちあげた謎を全て解き明かすと同時に、なぜ「悪霊」が未完になったかをも構築する超弩級ミステリである。
芦辺拓 1958年大阪市生まれ。同志社大学卒業後、読売新聞大阪本社に入社。1986年、「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に入選。1990年、芦辺拓のペンネームで書いた『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。以降は主として本格ミステリを執筆し、ほかにジュヴナイルやパスティーシュの執筆、アンソロジーの編纂も手がけるが、その創作の原点には14歳で出会ったSFがあると自覚している。
代表作は素人探偵で弁護士の森江春策を探偵役とするシリーズで、2023年4月現在74冊を数える著書のうち25冊を占める。スタンドアローンな作品としては『紅楼夢の殺人』『スチームオペラ 蒸気都市探偵譚』『奇譚を売る店』『楽譜と旅する男』などがある。2022年、『大鞠家殺人事件』で第75回日本推理作家協会賞と第22回本格ミステリ大賞を受賞した。
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