🈑🈖<BSフジサンデープライム>宮部みゆきドラマスペシャル 淋しい狩人
宮部みゆき原作、北大路欣也主演でお送りする人間の悲しさを鋭くつくミステリー。加藤あい、田辺誠一のほか須賀健太、窪田正孝ら脇を固める俳優の熱演にも注目!
4月21日 日曜 18:00 -19:55 BSフジ・181
小さな古本屋「田辺書店」の店主・岩永幸吉(北大路欣也)はかわいい孫(須賀健太)と息子の嫁(藤田朋子)と一緒に同居中。息子は既に他界していた。 息子の死は未だ事故か自殺かはっきりせず、家族に重くのしかかっているが、幸吉は孫と嫁のためにおいしい食事を作りながら日々、優しく見守っている。
ある日事件が起きる。心臓をひと突き、手には38の文字が切り刻まれた遺体が見つかる。凄惨な事件はさらに続き、全て同じ方法で殺されていた。 そんなある日、「田辺書店」に亡き父の蔵書を全て提供した安達明子(加藤あい)がある手紙を持ってやってくる。手には明子の父親が書いた未完の小説「淋しい狩人」を持っていた。10年前その作者である明子の父親は山で遭難していた。小説の中で起きる事件の内容と、今回起きた事件が酷似しており、しかも、この手紙が明子のもとに届いたという。
その手紙には未完の小説を愛し、物語の結末をよく理解している自分こそが現実世界で小説に描かれていることを表現したいと書かれていた。その続報はテレビや新聞で確認してほしいと手紙の送り主は語っているのであった。 幸吉は事件のことを息子の友人であった刑事・樺野俊明(田辺誠一)に尋ね、手紙の存在、小説の存在を伝える。すると捜査は新たな局面を迎えることとなるのだった。
果たしてこの小説に隠された悲しい事実とは。事件を起こし現代の闇に潜む本当の諸悪の根源とは、実は自分自身であるのかもしれない…。
<出演者> 北大路欣也 加藤あい 須賀健太 藤田朋子 窪田正孝 中田喜子 田辺誠一 ほか
<スタッフ>
原作:宮部みゆき(「淋しい狩人」新潮文庫)
脚本:浜田秀哉
編成企画:成田一樹、佐藤未郷
プロデューサー:菅井敦、井上竜太
監督:麻生学
『淋しい狩人』宮部みゆき(新潮文庫)
東京下町にある古書店、田辺書店を舞台に繰り広げられる様々な事件。店主のイワさんと孫の稔が謎を解いていく。連作短編集。
イワさんの田辺書店に相談に来る安達明子 21歳、デパートに努めてまだ1ヵ月。実は彼女が短大生のときに、父親の蔵書の整理をイワさんに頼んでおり、何度も彼女の家に行っている顔見知り。
相談というのは「淋しい狩人」の熱心なファンからの手紙。自分はこの未完の部分を推測できると。そして2通目の手紙、物語は完成して、実社会で自分が現実のものとして世に問う。
「淋しい狩人」は連続殺人犯の被害者たちが、ナイフで心臓を一突き方法で、息を引き取っている。一見なんのつながりもない5人が、なぜ標的になったのかを犯人が告白する前に、執筆が終わっている。
最初の新興住宅地での殺人事件に類似するかのように、八王子の公務員が胸を刺されて殺された新聞記事。2通の手紙とその記事をもって安達明子は相談に来たのだ。
恐れていた2度目の殺人事件。山下公園でOLの刺殺死体が発見される。
« 映画『地底の歌』(1956年) | トップページ | カレーにマヨネーズをかける »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント