ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』文庫版が6月26日に発売。新潮文庫の夏のフェア「新潮文庫の100冊 2024」の目玉新刊の一冊として刊行される。
46言語に翻訳されて5000万部を売り上げている世界的ベストセラーが、50年の時を経て待望の文庫化。宿業を運命づけられた一族の、目も眩む百年の物語。
著者は自作を黒澤明監督が映像化を熱望したが、NETFLIXが2022年にノーベル平和賞受賞40年を祝して『百年の孤独』の映像化の権利獲得を発表。
著者の生地をモデルにした不思議な村「マコンド」を舞台にした数世代にわたる一族の物語で、奇想天外なエピソードが延々と続くが、不思議な中毒性があり、読後には大どんでん返しで奇妙な感動に包まれる。
世界の名だたる作家たちが賛辞を惜しまず、その影響下にあることを公言している名著中の名著。
ガブリエル・ガルシア=マルケス
1927年コロンビアの小さな町アラカタカ生まれ。ボゴタ大学法学部中退。「エル・エスペクタドル」紙の記者としてヨーロッパに渡り、ジュネーブ、ローマ、パリ各地を転々とする。
1955年に処女作『落葉』を発表。67年に『百年の孤独』を発表。『族長の秋』『予告された殺人の記録』『コレラの時代の愛』『迷宮の将軍』など次々と歴史的傑作を刊行。
82年にはノーベル文学賞を受賞した。キューバで社会主義政権を樹立したフィデル・カストロと深い親交を結び、アメリカ連邦捜査局から長年監視されたが、ラテンアメリカ世界では英雄的な作家であり、2014年に逝去した際には祖国コロンビアで国民が三日間にわたって服喪した。
本年3月にはガルシア=マルケスが生前最後に取り組んだ遺作『出会いはいつも八月』が世界中で刊行され、日本でも旦敬介による翻訳で出版されたばかり(新潮社 刊)。ガルシア=マルケスの作品では珍しい、リアリズムに立脚した作品で、著者が最後まで新しい挑戦を続けていたことがわかる必読書となっている。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの歴史的傑作『百年の孤独』文庫版が6月26日に発売決定。今年の「新潮文庫の100冊」の目玉新刊として刊行
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『百年の孤独』では小説世界を超えてしまった、架空のマコンドという土地が、まるで実在する描写がされております。ずっと雨が降って止まない世界を考えたりします。
ブラッドベリが書いたSF『刺青の男』に似た、架空の宇宙を現実として捉える世界。不時着したロケットから、惑星を探査するけど雨風が降りしきりパイロットたちは、雨という予想外の継続に、惑星探査を遮られてしまいます。
水によって脱力して、水分が物理的に七変化することを考えさせられます。まず三変化する基本・液体→気体→個体→を繰り返す。固体になると体積が増えるのは、他の多くの物質とは異なる水の性質。
これは「魂の変化に相似」するレポートを、かつて書いた記憶がある。�万物に利沢を与え育て上げて、水自体は利を争おうとしない。
魂の試練は水の変化に通じてる世界。
春雨が降りしきる朝に、マルケスの世界へ、想いを馳せるのでした。
『長雨 The Long Rain』ブラッドベリ
4人の男が雨の中を歩いていた。その惑星では絶対に雨が降り止まない。一行はロケットが不時着した地点から、太陽ドームを目指してジャングルの小道を歩いていたのだった。
疲労は限界に近づいていた。雨のせいで眠ることができないのだった。
ようやく太陽ドームが見えてきた。しかしそれは不時着したロケットだった。金星の怪獣が起こす電気嵐のせいでコンパスが狂っていた。
隊員の1人がパニックになって走り出し、電気に撃たれて焼死した。3人は歩き続けた。ようやく本物の太陽ドームにたどり着いた。しかし、そこは既に廃墟になっていた。金星人の攻撃を受けたのだ。金星にはあと一つしか太陽ドームがない。一行は出発したが、途中でピカードが発狂して失神した。放っておけば雨が肺に入って死ぬだろう。シモンズが拳銃でピカードを撃ち殺した。20分歩いてもドームは見えなかった。シモンズは耳をやられていた。彼はここで死ぬと言って座り込んだ。隊長は出発した。あと5分歩いて見つからなかったら海に入って死のうと考えた。そのとき、太陽ドームを見つけた。ふらふらになりながら辿り着くと、中には暖かい太陽が輝いていた。【FIN】
https://www.youtube.com/watch?v=r3plY22K8
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