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2024年4月10日 (水)

『死海の伏流』森村誠一

『死海の伏流』森村誠一

死体は楢の木の根元にあった。

犯され絞め殺された無惨な女の死体である――。

文芸誌編集者の亜希子は、画家から受け取った挿絵に息を呑んだ。男と密会中の美女の貌が、過日、厚木市の山林で殺されたOLの姉と瓜二つである。


絵にはモデルがあったと聞き出した亜希子は、ついに男を突き止めるが、それは姉の秘部と、この国の巨大な闇に足を踏み入れることであった――。


次々と発見される他殺体。一見、無関係と思われる事件をつないだ黒い糸。さらに、すでに解決ずみかと見えた犯罪の裏には、より大いなる謀略の意思が潜んでいた。(解説・成田守正)


作者もあとがき解説で触れてるように、世が世なら出版が危ぶまれる小説である。

人間の暴行や殺意の描写が、際どい場面が読書に苦渋させられるシーンも多い。国家防衛法と二重スパイ行為なども、日本ならではの展開なのかも知れない。

ドラマ化するにあたって、脚色を綿密にしないと放送も困難な内容でろう。


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土曜ワイド劇場 「森村誠一の死海の伏流 

姉の秘密旅行が連続殺人を呼ぶ

妹が迫る疑惑の男と女棟居刑事VS謎の遺留品」 刑事の棟居(東山紀之)が事件解決に挑む。


<あらすじ>

ある休日、警視庁捜査一課の刑事・棟居弘一良(東山紀之)は、同僚刑事・神林武人(きたろう)の娘・一子(貫地谷しほり)と共に、丹沢・日向山へ。下山してきたところ、登山道の入り口で若い女性の死体を発見する。後頭部を石で殴られて殺害されたようだったが、衣服の乱れと防御創があること、靴が脱げ、足は泥だらけという状況から、男に襲われて逃げたものの追いつかれて殺されたのではないかと推測された。身元を示すものは何も身に着けていなかったが、胸のポケットから新宿行きのロマンスカーの切符が見つかった。

まもなく死体の身元は、新宿の高級ホテルでVIP相談係として働く八切美樹(松本若菜)と判明。なぜか、ネズミの毛、蚕のサナギ、イモ、カボチャ、ニボシ、アサリの粉末といったものが衣服に付着していたこともわかった。


その頃、一子がアルバイトをしている挿絵画家・新城隆明(杉本哲太)のアトリエに、大手出版社の編集者・八切亜希(比嘉愛未)が駆けこんできた。亜希は人気ミステリー作家・女神麻耶(雛形あきこ)の連載小説のために新城が描いた、挿絵のヒロインが姉にそっくりだといい、姉とどこで会ったのかと問いかける。ここ1カ月ほど連絡が取れなくなっている彼女の姉こそ、殺された美樹だった。


一子から連絡を受けた棟居は、新城のもとへ。新城は2カ月ほど前、妻の沙衣子(森脇英理子)と共に鶴巻温泉に旅行した際、美樹を見かけたと話す。その清楚で儚げなイメージがヒロイン像にピッタリだと感じて、美樹の面影が強烈に脳裏に焼き付いたという。また美樹を見たのは、乱暴なタクシー運転手・外浦勝範(浜田学)の車を降りた直後だったとも明かす。

そして、つい先ほど、麻耶にも同じこと――挿絵のモデルとなった女性とどこで会ったのか――と聞かれたことも話す。

だが麻耶はなぜか、そのことを自身のマネージャー・一路京介(田中幸太朗)には内緒にしてくれと頼んできたという。

その後、姉の遺体と対面した亜希は、「間に合わなくてごめんね」と謎の言葉をかける。姉の死を確認しても涙を流さない亜希の姿に、神林は違和感を抱くが


そんな中、死の直前、美樹が外浦のタクシーに乗車した疑いが浮上する。そればかりか、外浦と思われる男から、沙衣子あてに奇妙な嫌がらせの電話が入ったことが判明。さらに美樹が消息を絶った日、彼女が降り立った本厚木の駅前の防犯カメラに、麻耶の車が映っていたことも発覚した

だが、その矢先、亜希の家に何者かが侵入し、美樹の部屋から、彼女がひそかに交際していた評論家・秋沢省吾(寺泉憲)に関する品が盗まれていたこともわかる。秋沢には病気の妻がおり、美樹とは不倫の間柄だった

妹の亜希、外浦、麻耶、秋沢。棟居たちが容疑者を絞り込むことができない中、また新たな殺人が発生して、事件はさらに深い謎に包まれていくのだった。

(土曜ワイド劇場公式HPより)


◆土曜ワイド劇場「森村誠一の死海の伏流」◆


◆キャスト◆

棟居弘一良  東山紀之

八切亜希    比嘉愛未

神林一子    貫地谷しほり

女神麻耶    雛形あきこ

神林武人    きたろう

新城隆明    杉本哲太

秋沢省吾    寺泉 

竹内邦子

新城沙衣子  森脇英理子

一路京介    田中幸太朗

那須亮輔    森本レオ

           ほか

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