🈑京都喰い道楽古本屋探偵ミステリー 井原西鶴伝説 好色一代男に秘められた謎
お茶屋遊びで親の遺産を喰いつぶした京都の古本屋店主が、古書「好色一代男」にからむ殺人事件の謎に挑む異色のミステリー。
5月30日 木曜 16:00 -18:00 BSフジ
古本屋の大黒文治郎(榎木孝明)は、祇園のお茶屋「花牡丹」の長年のなじみ客で、女将のサヨ(秋野暢子)とは、生涯払い続けるほどの借金を背負いながらもウマの合う仲だ。京満銀行の高橋(チャーリー浜)も大黒に貸した金を返済してもらうのに一生懸命だ。
「花牡丹」の座敷で古書ブローカーの町田が刺殺され、舞妓が逮捕されるという事件が起こる。大黒は古書「好色一代男」に一千万円もの値がついた秘密をさぐる。やがてこの本を町田から買った資産家の竹内和歌子も何者かに刺殺された。和歌子の夫(寺田農)は西鶴研究で知られる学者だ。西鶴には二人目のライターがいて「好色一代男」を代作したという伝説の裏には、執念の復讐劇がひそんでいた...。
【出演者】大黒文治郎:榎木孝明 西園寺サヨ:秋野暢子 近藤刑事:柴俊夫 しのぶ:あき竹城 高橋:チャーリー浜 野呂爺:谷啓 ほか
企画:長部聡介
脚本:水野宗徳
監督:本橋圭太
プロデューサー:川西琢
制作:フジテレビ/大映テレビ
「この手口は内田康夫の小説にあったなぁ」と探偵小説好きな刑事が言うと、「浅見光彦シリーズにそんなチンケな、トリックはなかった」と、榎木孝明に劇中で語らされるなんて、なんて遊び心を持っているスタッフなんだろう。
落語文化にも知識がある、脚本家の方の知恵が感じられた。アガサ・クリスティ『もの言えぬ証人』も出てくるわ、ミステリー要素もてんこ盛り。いい加減な企画ドラマにも思えてしまいましたが、西鶴に引っかかって観て良かった。西鶴研究についてもさりげなく、とても詳しくて面白いドラマになっている。
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