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2024年5月13日 (月)

東京人2024年6月号 特集「つげ義春と東京」画業70年 

画業70年を迎える漫画家のつげ義春さん。立石、錦糸町、大塚、伊豆大島、そして1966年から現在まで約60年間暮らす調布――。つげさんの半生を振り返りながら、作品に描かれた東京。


グラビア誌面をたっぷりレイアウトされた、記事や対談が優れております。

『ガロ』以外の作品を数年ぶりに読んで、発表当時に見逃していたコマや描写を心新たにしました。

特集記事はつげ義春マンガのガイドラインとしても、編集スタッフの熱意を感じられた。

【収録記事】

「座談会」くめども尽きぬマンガの泉

つげ忠男(漫画家)×佐野史郎(俳優)×高野慎三(編集者)

秘蔵写真! つげ忠男が撮った1968年の立石 


つげ義春の東京

立石「大場電気鍍金工業所」「少年」「やもり」「海へ」

錦糸町「池袋百点会」「隣りの女」

大塚「チーコ」「別離」

浅草「義男の青春」

伊豆大島「海へ」


調布 長嶋親子が歩く「無能の人」の舞台

長嶋有(小説家)×長嶋康郎(古道具「ニコニコ堂」店主)

▼1969-1973 つげ義春が撮った東京


「インタビュー&エッセイ」

村上もとか「紅い花」/よしながふみ「ほんやら洞のべんさん」/向井康介「別離」

水辺のほうへ 文・川本三郎

作品に息づく、在りし日の調布

多摩武蔵野の地形から読む

もっとつげ作品を知るキーワード

房総/赤線・青線/貸本/湯治場/写真/職人/夢/文学/ユーモア 

https://natalie.mu/comic/news/572125

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つげ義春さんは写真を元にして、背景を描いていた。舞台にリアリティーを求めて、キャラクターは個性的ではあるが簡素に描いている。

これは水木プロでアシスタント以上のマンガ作業していた経験から、確固たる技法として『ねじ式』などにも反映されている。

兄を尊敬した忠男さんのマンガ作法も、自分で撮影した写真が背景元として描かれていた。 

今回の特集には1968年頃の立石の写真がたくさん掲載されて、つげ忠男作品の原風景に触れられる。都会の片隅にも裏ぶれた赤線地帯の跡地や、血液銀行、安アパートなどが写されていた。「ガロ」にも掲載されたことがない、貴重な活写資料である。

よれよれになった社会の裏ぶれた街で、果敢に生きた無頼漢たちを思い出す。低予算映画作品のような世界に生きた、独特なキャラクターたちにはモデルがいたと、作者からの対談発言があって頷いてしまいました。

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