土ドラマ『嗤う淑女』
『嗤う淑女』中里七里
“稀代の悪女"=蒲生美智留(がもう・みちる)。
天賦の美貌と巧みな話術で、人々の人生を狂わせる――
野々宮恭子のクラスに、従姉妹の蒲生美智留が転校してきたのは中一の秋だった。
美智留によって、イジメと再生不良性貧血という難病から救われた恭子は、美智留の美貌や明晰さに憧れ、心酔していく。
やがてある出来事をきっかけに、二人は大きな秘密を共有するに至った。
時を経て、27歳になった美智留は「生活プランナー」を名乗り、経済的不安を抱える顧客へのコンサルタント業を行なっていた。アシスタントは恭子だ。
ストレス解消の散財によって借金を抱える銀行員の紗代、就職活動に失敗して家業を手伝う弘樹、働かない夫と育ちざかりの娘を抱え家計に困窮する佳恵……
美智留は「あなたは悪くない」と解決法を示唆するが……。
人々はどのようにして美智留の罠に堕ちてゆくのか。美智留とは何者なのか!?
奇才が描くノンストップ・ダークヒロイン・ミステリー。
【目次】
■一 野々宮恭子
■二 鷺沼紗代
■三 野々宮弘樹
■四 古巻佳恵
■五 蒲生美智留
女神なのか、悪魔なのか――
名誉、金、性的衝動…絶世の美女に成長した美智留は老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。連続する悲劇の先に待つものは史上最恐の悪女ミステリー。土曜日の深夜に刺激的なドラマが放送されていた。
土ドラマ『嗤う淑女』
2024年7月27日(土)23:40~(東海テレビ・フジテレビ系) / 全9話 / 2024夏
“どんでん返しの帝王”と呼ばれるベストセラー作家・中山七里の小説を原作とするサイコサスペンス。人生にまつわるすべてのコンサルタントをなりわいとする希代の美しき悪女・蒲生美智留が悩みや欲望を抱える人々を操り、次々と地獄へ陥れていく。美智留を演じるのは内田理央。恐怖しながらも美智留を崇拝していく従妹・野々宮恭子に松井玲奈が扮する。
【キャスト】
蒲生美智留:内田理央
野々宮恭子:松井玲奈
青木真太郎:内藤秀一郎
鷺沼紗代:小島藤子
古巻佳恵:青木さやか
神崎ドグマ:宮田俊哉
二森玲夏:円井わん
武田良平:武田航平
野々宮弘樹:前田拳太郎
麻生:大東駿介
【スタッフ】
脚本:泉澤陽子 / 継田淳
演出:松木創 / 淵上正人 / 本間利幸
【企画】市野直親(東海テレビ)
【原作】「嗤う淑女」中山七里(実業之日本社文庫)
【音楽】戸田有里子
【主題歌】「Heaven」琴音(ビクターエンタテインメント)
【オープニング曲】「BLEEDING」HYDE(ユニバーサル ミュージック)
【制作】東海テレビ 共同テレビ
東海テレビ・フジテレビ系 2024年7月27日(土)~9月21日(土)予定 毎週土曜 23:40~24:35
嗤う淑女 | 東海テレビ https://www.tokai-tv.com/waraushukujo/
このドラマでは加害者が実は巧妙に被害者であることにされて、人間社会の中で犯罪する立場にされてしまうこと。
主役は餌食になってしまう犯罪するゲストキャラクターにある。崇拝される稀代の悪女たる蒲生美智留が、とても魅力的に描かれている。全体的にドラマを観ると、物凄いことを平然と遂行してるのが見どころになっている。
しかし女性作家が娘と父親の情交場面をリアルに描くとは生々しい原作である。陵辱された少女が犯罪の根幹になっているエピソードなんで、大切なことであるんだろう。
陰湿な過去がキャラクターをクールな知的な美人にしてるようだ。この美貌を描くシーンがドラマチックであり、騙されてしまうゲストキャラクターの場面はそんなには面白味はないのだが、進行するうえで冒頭は延々と説明がされてしまう。省略されないものかと、なかなか苛立つことである。
そして殺される男性キャラクターが、ワンパターンの造形であり、欲望表現が貧弱な女性視点となるのが、飛ばし読みを加速させる。
« 散歩して | トップページ | 芥川賞は初回投票で2作上位 評価分かれた麻布競馬場作品 »


コメント