「書き方16のタブー」(八病八疾)
書法に八病勢があるという。
以下のように分類された。
牛頭(ぎゅうとう)
竹節(ちくせつ)
鶴膝(かくしつ)
稜角(りょうかく)
折木(せつぼく)
鼠尾(そび)
蜂腰(ほうよう)
柴担(さいたん)
柴担以外は、点、一画の起筆と収筆が不自然に力が入ってごつごつする病。現れ方の違いで名前が異なる。柴担は天秤棒のようになる。
この病は古くから指摘される病で、初心者に最初に指摘する習慣的書き癖の病。
つまり自然において書字を創造していく過程で、この癖を健筆にしていくという。
書の世界には、「病筆」(悪筆)という概念がある。病筆とは、「生命感に乏しい点画」のこと。その代表的なものが、古来より整理分類されて伝承されてきた。
筆が纏まらない「折木」や「撒箒」、立たない「狐尾」や「板書」、弾力が効かない「牛頭」や「折木」・・・要するに、筆の性能を引き出す身体性に乏しい。
【八病八疾】
牛頭・折木・柴担・竹節・鶴膝・蜂腰・稜角・鼠尾
釘頭・撒箒・狐尾・墨猪・筋書・板書・布棋・布算。
上記は「書き方16のタブー」。古来より「病筆」(悪筆)とされて、「こんな書き方をすると美から遠ざかります」との戒めである。
要するに「生命感のない線は駄目」ということ。
「生命感のない線」とは、「筆墨硯紙の道具性と自分の身体性が調和しない状態で書いた線」のことである。ボコボコ、バサバサ、びちゃびちゃ…といった線。
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