負けるが勝ちを、スポーツの日に!
正反対な「勝つ」と「負ける」の意味なのに「負けるが勝ち」ってどういうこと。
矛盾する2つのことが組み合わさった諺。
「無意味な争いは相手に勝利を譲る方が賢明」
「負けるは勝ち」は犬棒カルタに描かれていた。江戸時代中期に上方で流行したカルタが江戸にも伝わり独自の進化をした。
江戸時代いろはカルタは、和歌の基礎を嗜む必要があった。 それに対して上方カルタは商人階級がアレンジしたと考えられる。
「負けるは勝ち」という価値観は兵法に由来する。中国南北朝時代の『兵法三十六計』では、最後の戦略とされるのが「走為上」。 つまり「走り逃げることを最上とする」という考え方があった。
「全師避敵。左次無咎未失、常也」
全軍を無傷なまま戦争を回避せよ。混乱なく行い、何も失わないのが兵法の基本である。
隣国と争えば互いの兵力は低下して、第三国が漁夫の利を得る。 自国の発展を願うなら戦争を避けよ。 群雄割拠のときの常識と伝えられた。
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