ドクターx現場で支えてきた西田敏行さん
映画「劇場版ドクターX」が今月公開されて、興行成績を上げている。
テレビ朝日の人気ドラマシリーズが完結した。天才的な腕を持ち組織に属さず、病院を渡り歩く大門未知子の誕生秘話が初めて明かされ最大の危機に挑んだ。
2013年第2シリーズから病院の重鎮・蛭間重勝役で支えてきた西田敏行さんが76歳で10月に他界した。
「ドクターX」シリーズのレベルの高いアドリブで作品にさらに面白さを生み出したり、撮影終了後にはスタッフ、出演者を食事に誘って現場を引っ張ていた。西田さんが劇場版完成後に掛けてくれた言葉が内山プロデューサーの胸に響いた。
「“素晴らしい映画だ”と言ってくれました。ドクターXでは12年間、何度も打ち上げや飲み会の席があったんですけど、初めて、その言葉で泣いてしまって。映画人としてもシリーズを主役でお持ちの大スターの方に“立派な映画だよ”と言っていただけたことがうれしくて、自分では気づかなかったけれど、不安とこれが最後というような、いろんな思いがあって号泣してしまいました。これで自信を持って皆さんに見ていただけるという安どもありました」
「出演者の方々に“金言”をまぶしていた姿をよく見ていました。“セリフは覚えちゃだめだ。食べろ!”と“生っぽい言葉”でいうように出演者の皆さんに伝えていて、その結果、ライブ感が出てすごいなと思っていました」という。「ただ、こちらとしては本を作っても、アドリブでどんどん変えられるので“本当に勘弁してください”って言うことがあったんですけれど“さとP(内山氏)、大丈夫だから。最後は戻すから”って。実際、全然違うアドリブが始まるけど、最後は次の人のセリフが受けられるように戻っていました。切っても編集してもちゃんと台本の意味に戻ってきてるんです。結果、絵で見ると面白い。プロデューサーとの私にしてみれば一番刺激的で面白いところでした」
メロンのシーンが有名になったのは、西田さんと岸部一徳さんのアドリブのやり取りで面白い場面になっている。スキップして帰るマネージャーを見送る院長は、何とも滑稽である。
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