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2024年12月14日 (土)

映画興行2024年間トップ10について

映画興行2024年間トップ10について


『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(157.3億円) 

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(116.2億円)

『キングダム 大将軍の帰還』(80億円)

『ラストマイル』(59.3億円)

『変な家』(50.5億円)

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(45.4億円)



今年の100億円超えは、年間1位と2位の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(157.3億円)と『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(116.2億円)となった。

昨年の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(140.2億円)のように、洋画からのスーパーヒットはなかった。


昨年はTOP4までアニメだったが、今年は3位に実写『キングダム 大将軍の帰還』(80億円)がランクイン。昨年5位のシリーズ前作『キングダム 運命の炎』(56億円)から興収を20億円以上アップ。


TOP10内はドラマとリンクした世界線のオリジナル脚本の『ラストマイル』(59.3億円)、YouTube発メディアミックスの映画版『変な家』(50.5億円)、小説投稿サイトから生まれTikTokで火が点いた戦争映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(45.4億円)。


TOP10圏外でも58分という劇場アニメが、20億円を超えた『ルックバック』、1館上映から300館以上に拡大して、8億円を超えるスマッシュヒットとなった自主製作映画『侍タイムスリッパー』など今年の話題作。


邦画アニメは100億円超えヒット本数をはじめ、昨年に勝るとも劣らぬ好成績。今年も社会現象的なヒットが世の中をにぎわせ、映画興行の軸となる。


テレビアニメ総集編となる劇場版『ハイキュー!! 終わりと始まり』『ハイキュー!! 勝者と敗者』(2015年)、『ハイキュー!! 才能とセンス』『ハイキュー!! コンセプトの戦い』(2017年)など公開、10億円を超えるようなヒットはない。

2020年の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』から続く、一般層がアニメを見に劇場に足を向ける流れとなる。


それ以前は、作品ごとのアニメファンが劇場鑑賞し、それでも大きなヒットになっていたが、2020年以降は同層に加えて、話題作アニメの劇場鑑賞者の裾野がマスに大きく広がっている。

今や100億円を超える劇場版『名探偵コナン』『機動戦士ガンダム』など軒並み人気シリーズが興収規模を拡大している。


邦画実写では『ラストマイル』が残したインパクトは大きい。テレビ局映画はドラマの映画化が定番となり、そのヒット規模が縮小し続けて10億円に届かない作品も増えて、シェアード・ユニバース(単体の作品が同じ世界戦にある)新たな手法をヒットにつなげた。

『ラストマイル』はテレビドラマというコンテンツから、新たなオリジナルIP創出へ向けて、成功事例となった。毎期のように話題作やヒット作を多く生み出すTBSだが、映画にも野心的な取り組んでいる。


今年の邦画の特徴は、映画業界の巨人・東宝が歴代新記録となる年間興収。

最高興収は『君の名は。』『シン・ゴジラ』などが大ヒットした2016年の854億円だが、今年は900億円前後がある。

TOP10作品を見ると、半分以上が東宝配給作品。『名探偵コナン』『ドラえもん』などの定番作品に加えて、『劇場版ハイキュー!!』『ラストマイル』『変な家』などのサプライズヒットが興収全体を獲得。

東宝の興収は、今年の市場全体の45%ほどを占めるだろう。


洋画ではディズニーの2019年以来となる50億円ヒットとなった『インサイド・ヘッド2』(53.6億円)、『デッドプール&ウルヴァリン』『マッドマックス:フュリオサ』がそれぞれ20億円、10億円を超えるヒット、社会的物議を醸した『オッペンハイマー』の15億円超えヒットなど洋画復興ある。


SF映画『デューン 砂の惑星PART2』『猿の惑星/キングダム』など期待された大作シリーズの多くが伸び悩んだ。

『ツイスターズ』『ビートルジュース ビートルジュース』を、作品クオリティに反してとくに数字が上がらなかった。


若い世代は関心の度合いが高まらない。客層が広がらない洋画の問題。

アメリカで酷評され、興行的惨敗となった『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が、日本では12億円ほどのヒットとなり、世界でも特別とされる日本映画市場の特徴。

「実に興味深い現象です。アメコミ文化が根強いアメリカだから、拒否されたと思います。アメコミ(映画)の系譜を、大きく逸脱してしまった。

日本はもっと作品本位に接した人が多かった。前作『ジョーカー』の衝撃度を期待した人も多かった。日本でも前作より大きく数字を落とした。監督は続編で同じことをやるか、日本の観客は鷹揚だった。同作の興行から、国民性を感じる。映画の多様性が多くの洋画に広がるのを期待される。

感受性が豊かな日本の国民性なのかもしれない。アニメを含めた様々な形のヒットが生まれている。今後の興行を考えるのに重要な点かも知れない。


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