『あえのがたり』今村翔吾/小川哲/加藤シゲアキ/朝井リョウ/麻布競馬場/荒木あかね/今村昌弘/佐藤究/蝉谷めぐ実/柚木麻子
『あえのがたり』
「あえ=おもてなし」、「こと=祭り」をあらわします。 物語によるおもてなし「あえのがたり」のために集まったのは、今、もっとも新作を待たれている10人の小説家。
小説を寄稿してくれたのは、今村翔吾さん、小川哲さん、加藤シゲアキさんの呼びかけ人3名に加え、朝井リョウさん、麻布競馬場さん、荒木あかねさん、今村昌弘さん、佐藤究さん、蝉谷めぐ実さん、柚木麻子さんの10名の作家です。新人から中堅まで、いまの文芸業界で注目を集める豪華な作家陣が集結しました。
10名の作家、それぞれのタイトルと、簡単なあらすじを以下に紹介します。
朝井リョウ「うらあり」
学生最後の旅行にある島を訪れた男女4人。到着した日に夏祭りが開かれることがわかり参加すると、島の人々があたたかく迎えてくれたのだが――。
麻布競馬場「カレーパーティ」
大手広告代理店に就職して3年。少数精鋭のチームに選抜され、親睦を深めるため各家庭のカレーを持ち寄ることになった。一癖も二癖もある懇親会が始まる。
荒木あかね「天使の足跡」
私は、自分よりも長生きする話し相手がほしかっただけなのかもしれない。なのに、ミニブタも夫もいなくなってしまった。あと残っているのは、娘だけ。
今村翔吾「夢見の太郎」
20年ほど前、「入り江の左近」に拾われた太郎は、人々から信頼される人間に育っていた。「夢がある」と周囲に語って以来、太郎は主から疑いの目を向けられるようになってしまう。
今村昌弘「予約者のいないケーキ」
予約電話を受けている途中、停電が起こり、お客様の名前も、電話番号も聞きそびれてしまった! はて、このサプライズケーキは一体誰に提供すればいいのだろう。
小川哲「エデンの東」
担当編集者から届いたメールに、私は激怒した。もっとわかりやすくしてほしい、だと? 確かに、私の小説はわかりにくいと言われてきた。ならば読者に寄り添う改稿をお見せしよう。
加藤シゲアキ「そこをみあげる」
自分の犯した罪から逃げ続けてきた吉鉄がたどり着いた輪島の地。神に見放され、何一つうまくいかなかった男が、山で見つけたのは打ち捨てられた船だった。
佐藤究「人新世爆発に関する最初の報告」
プラスチックが漂着する小さな漁港に暮らすカロイは〈新聞島〉と呼ばれる無人島に惹かれていた。台風が直撃した翌日、少年が手に入れたのは自分だけの船だった。
蝉谷めぐ実「溶姫の赤門」
加賀藩主・前田斉泰への輿入れを前に、徳川の姫は思い悩んでいた。自分のため嫁ぎ先に莫大な金子を遣わせてしまう。お付きの者たちもぎすぎすしている。
柚木麻子「限界遠藤のおもてなしチャレンジ」
ブラック企業に勤める遠藤から突如届いた「インビテーションカード」。ぼろぼろのあんたがおもてなししている場合なの? 危機に集まったのは『スーパーゴリオ爺さんズ』。
(五十音順)
■タイトル 『あえのがたり』
■著者名 今村翔吾/小川哲/加藤シゲアキ/朝井リョウ/麻布競馬場/荒木あかね/今村昌弘/佐藤究/蝉谷めぐ実/柚木麻子
■発売日 2025年1月22日(水)
■判型 四六判ワイド上製
■定価 2200円(税込)
■224ページ(予定)
« 『相棒season23』第12話「細かい事が気になる患者」は、完成度の高いコメディ作品 | トップページ | 岡田将生の『御上先生』ダークな好演 »

