『最後から二番目の恋』最終回《またいつの日か…鎌倉で》
『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)は、大人の恋心の機微を描いた小泉今日子&中井貴一主演の月9ドラマで、6月23日(月)に最終話となり幕を下ろした。
古都・鎌倉を舞台に、テレビ局のプロデューサー・吉野千明(小泉)と、市役所の職員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディ。
2012年に第1期、2014年に第2期が放送され、実に11年もの時を経てオリジナルキャストが再集結した第3期だった。
《またいつの日か…鎌倉で》は、千明と和平が2人きりで語り合うラストシーンで挿入された言葉。
かつて泥酔状態でプロポーズしていたのを確認して、気持ちを通じ合わせたものの、やはり結婚せず正式に付き合うのもなく終幕。
お互いに一番大事に想っている存在だからこそ、恋人や夫婦になってしまうと、いつか “別れ” が訪れるのではないかという恐怖心があり、いまのままで隣に居続ける結末。
けれど和平が「いつか、心がとけて、怖さが薄くなったら、一緒に暮らしましょう」と持ちかけ、千明が照れながらも承諾するハッピーエンドだった。
■このエンディングを観て、『最後から二番目の恋』というタイトルの意味が変わっていること。
もともとは “いつか別れが来ることが前提の恋” という意味あいだったはずだが、千明と和平の最後の会話で、これからもずっと一緒にいることを確認したため、本来のタイトルの意味は形骸化された。
本作の脚本家・岡田惠和氏は第3期の最終話でタイトルに違う意味を持たせている。
最終話のサブタイトルは《いくつになっても、未来に恋していたい》。そして終盤に千明によるナレーションで、「未来の自分に恋をし続けよう。60歳、楽しいことがまだまだ、まだまだ、絶対ある」と語られた。
タイトルにある “恋” を、男女の恋愛についてではなく、未来への希望といった意味に置き換えている。
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