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燐寸図案

  • 実用燐寸
    実用燐寸レッテルには様々な図案があります。 ここにはコレクション300種類以上の中から、抜粋して100種類ほど公開する予定。 主に明治、大正、昭和初期時代の燐寸レッテルの図案。

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。
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2025年7月 9日 (水)

《盛夏のなかでミステリー三冊》

《盛夏のなかでミステリー三冊》

『血の収穫』

● 『ハマースミスのうじ虫』

『狩人の夜』


多くのクリエイターたちに影響を与えた長編バイオレンス小説。書名を浮かべただけで、派手な展開を思い出す。黒澤明監督が時代にして、もろに用心棒を活躍させた『血の収穫』は、SFや冒険活劇にも脚色したら想像するに荒唐無稽な世界だろう。

鉱山で繁栄した村を舞台にしてるので、ニールヤングのAfter the Gold Rushを読書音楽にして、読んだら結構バイオレンス展開とマッチした。

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血の収穫、ダシール・ハメット

ポイズンヴィルは鉱山会社社長の大物が労働争議対策として集めたギャングたちによって、支配され汚濁に満ちた市になっていた。

その浄化を望む男に呼ばれたコンティネンタル探偵社の私が市に着いた途端に、その男は殺されてしまう。その男の父親である鉱山会社社長がそのまま、市の浄化を私に依頼した銃弾飛び交う、血で血を洗う抗争を巧みに利用しながら私は市の毒に挑んだ。

ハードボイルドの巨匠ハメットの長編デビュー作。

ハメットの得意とする叙情を排した乾いたスピーディな文体で物語は進められる。荒っぽいがリアルで味のある会話や人物描写は、探偵小説にリアリズムを持ち込んだものとも評されハードボイルド探偵小説の嚆矢として、多くの作家たちに影響を与えた。


● ハマースミスのうじ虫 ウィリアム・モール

葡萄酒商会の重役キャソン・デューカーは、素人探偵を趣味としている。

人間観察家の彼は行きつけのクラブ「ケイン」で、銀行重役ヘンリー・ロッキヤーが酒を浴びるほど飲んでいる姿に興味をひかれた。その乱れぶりは、普段の謹厳なロッキヤーからは想像もつかない。酔った勢いを利用したキャソンは、ロッキヤーの不機嫌の理由を聞き出す。

 それはロッキヤーが恐喝された事実で、同性愛者だと根も葉もない噂を広めるのを阻止するのに大金を払ったという。なぜ事実無根の脅しに屈するのかキャソンの問いに、貧民街の少年を対象にした帆走クラブ設立を目前に控えて、噂が広がれば計画がおじゃんになってしまうとのこと。

 キャソンが驚いたのは、バゴットと名乗る恐喝者の用意周到さだった。小柄で眼鏡をかけたその平凡な容姿は、あまりに平凡なために記憶にも残らない。そして彼の犯罪理論は明晰極まりない。


 そして弱みを握られた被害者は、裁判で証言をすると二の足を踏む。例外ではなく、調査の結果バゴットは以前にも恐喝を働いて、被害者のグリーンハーフという男は自殺していた。再び被害が繰り返されるのを防ごうと、キャソンは調査を始めた。

 ロッキヤーの話から、バゴットがローマ時代の彫刻に興味を持っているのを知り、計画を立てる。友人の骨董商ウィリントンの協力により、バゴットが目をつけそうな彫刻を競売にかけ、おびき寄せようとする。

計画は成功して、バゴットらしき男を特定したキャソンは、その男の後をつけ住まいをつきとめた。変装して近所に作家として下宿したキャソンは、バゴットの日常を監視し、現行犯で逮捕しようとするが、バゴットはなかなか隙を見せない。


 一度脅迫した相手には二度と接触しない頭脳的な脅迫者バゴット。被害者は噂が広まるのを恐れて証言しない。この憎むべき相手に対して立ち上がったキャソンが調査に乗り出す。

 探偵役キャソンが、人間の性質に興味を持つ思索家である。最初は狡猾でつけいるスキの全くないバゴットが、徐々に人間性を露わにしていく。物理的な捜査と解剖されてゆく心理サスペンスとなる。

 ローマ美術に興味を示す美的なセンスを持つバゴットは、教養に似合わぬ世俗的欲望の持ち主的ある。認められたい、チヤホヤされたい一心でバゴットは犯行を重ねた。そして完膚無きまでに暴いてしまわれるのだった。


狩人の夜 デイヴィス・グラブ

大不況時代のオハイオ川流域。 家族のために強盗殺人を犯して強奪した1万ドルの在り処を誰にも告げることなくベン・ハーバーは処刑された。

同じ監獄に入った伝道師ハリー・パウエルは、ベンから金の在り処を聞き出そうとするが、結局果たせず釈放される。

ハリーは未亡人ばかりを狙って詐欺と殺人を繰り返す、後家殺しであったが、聖職者の隠れ蓑で、凶悪な犯行で投獄されるのを免れていた。

ハーパー家には未亡人となったウィラと9歳のジョン、4歳のパールの3人が残された。ベンが処刑されウィラが地元のアイスクリーム屋で働いて生計を立てるようになった。

或る日、クリーサップの街にハリーが突然あらわれた。ハリーの右手の親指以外の4本の指には「LOVE」、左手の方には「HATE」の、それぞれの4文字が刺青されていた。その刺青を用いた巧みな説教によって、人々に取り入る。そしてウィラと再婚して、子供たちからベンが隠した大金の在り処を聞き出そうとするのだった。

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