筒井康隆 「わが生涯の愛読書」 仕事がらみの本を除いたオール・タイム・ベスト
安原顕が編集していた雑誌『リテレール』1992年冬号に載せられたリスト。
弓館芳夫『西遊記』(第一書房)
江戸川乱歩『怪人二十面相』(講談社)
ボアゴベ『鐵假面』(講談社)
江戸川乱歩『孤島の鬼』(春陽堂)
夏目漱石『我輩は猫である』(岩波書店)
デュマ『モンテ・クリスト伯』(新潮社)
ケッラアマン『トンネル』(新潮社)
ウエルズ『宇宙戦争』(新潮社)
アプトン・シンクレア『人はわれを大工と呼ぶ』(新潮社)
ブラスコ・イバーニェス『地中海』(新潮社)
ズーデルマン『猫橋』(新潮社)
ズーデルマン『憂愁婦人』(新潮社)
アルツィバーシェフ『最後の一線』(新潮社)
アルツィバーシェフ『サアニン』(新潮社)
サバチニ『スカラムッシュ』(新潮社)
手塚治虫『ロスト・ワールド』(不二書房)
トオマス・マン『ブッデンブロオグ一家』(新潮社)
イプセン『ペール・ギュント』(白水社)
ディドロ『逆説・俳優について』(未来社)
高良武久『性格学』(未来社)
フロイド『精神分析入門』(日本教文社)
フロイド『夢判断』(日本教文社)
カール・A・メニンジャー『おのれに背くもの』(日本教文社)
カール・A・メニンジャー『愛憎』(日本教文社)
カール・A・メニンジャー『人間の心』(日本教文社)
丹羽文雄『小説作法』(文藝春秋新社)
ヘミングウェイ『日はまた昇る』(新潮社)
ヘミングウェイ『誰が為に鐘は鳴る』(新潮社)
カフカ『審判』(新潮社)
カフカ『城』(新潮社)
A・クリスティ『そして誰もいなくなった』(早川書房)
A・クリスティ『アクロイド殺し』(早川書房)
ダシェル・ハメット『血の収穫』(早川書房)
J・フィニィ『盗まれた街』(早川書房)
P・K・ディック『宇宙の眼』(早川書房)
F・ブラウン『発狂した宇宙』(早川書房)
ブーアスティン『幻影の時代』(東京創元社)
リースマン『孤独な群衆』(みすず書房)
丹羽小弥太編集『科学革命の世紀』(平凡社)
ロブ=グリエ『新しい小説のために』(新潮社)
小林秀雄『文芸評論』(筑摩書房)
コルバート『恐竜の発見』(早川書房)
W・バロウズ『裸のランチ』(河出書房新社)
デズモンド・ハリス『人間動物園』(新潮社)
ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』(早川書房)
ローレンツ『攻撃』(みすず書房)
沼田真『植物たちの生』(岩波書店)
マルケス『百年の孤独』(新潮社)
クルーチ『砂漠の歳月』(みすず書房)
カイヨワ『本能』(思索社)
日高敏隆『チョウはなぜ飛ぶか』(岩波書店)
ユング『分析心理学』(みすず書房)
藤枝静男『田紳有楽』(講談社)
壇一雄『火宅の人』(新潮社)
小林秀雄『本居宣長』(新潮社)
カート・ヴォネガット『屠殺場5号』(早川書房)
B・オールディス『地球の長い午後』(早川書房)
フィリップ・K・ディック『ユービック』(早川書房)
山田風太郎『幻燈辻馬車』(新潮社)
アレッホ・カルペンティエール『バロック協奏曲』(サンリオ文庫)
フェレンツ・カリンティ『エペペ』(恒文社)
萩野恒一『現存在分析』(紀伊國屋書店)
ドノソ『夜のみだらな鳥』(集英社)
スタニスワフ・レム『浴槽で発見された手記』(サンリオ文庫)
バース『酔いどれ草の仲買人』(集英社)
賀川乙彦『宣告』(新潮社)
コルタサル『遊戯の終り』(国書刊行会)
カルペンティエール『失われた足跡』(集英社)
阿佐田哲也『麻雀放浪記』(角川書店)
ルーチョ・チェーヴァ『テスケレ』(河出書房新社)
安部公房『笑う月』(新潮社)
ル・クレジオ『巨人たち』(新潮社)
ミシェル・トゥルニエ『赤い小人』(早川書房)
外山滋比古『異本論』(みすず書房)
大江健三郎『同時代ゲーム』(新潮社)
フィリップ・ロス『われらのギャング』(集英社)
色川武大『怪しい来客簿』(話の特集)
『ハロルド・ピンター全集Ⅰ』(新潮社)
ロジェ・グルニエ『シネロマン』(白水社)
ウディ・アレン『羽根むしられて』(CBSソニー出版)
プイグ『蜘蛛女のキス』(集英社)
マルケス『族長の秋』(集英社)
ノースロップ・フライ『批評の解剖』(法政大学出版局)
T・イーグルトン『文学とは何か』(岩波書店)
W・イーザー『行為としての読書』(岩波書店)
ジェラール・ジュネット『物語のディスクール』(書肆風の薔薇)
ユング『元型論』(紀伊國屋書店)
ロラン・バルト『テクストの快楽』(みすず書房)
ハイデガー『存在と時間』(中央公論社)
久間十義『マネー・ゲーム』(河出書房新社)
河合隼雄『昔話と日本人の心』(岩波書店)
色川武大『狂人日記』(福武書店)
ラカン『フロイトの技法論』(岩波書店)
ラカン『精神病』(岩波書店)
井上ひさし『四千万歩の男』(講談社)
バルガス=リョサ『世界終末戦争』(新潮社)
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』(東京創元社)
ミラン・クンデラ『不滅』(集英社)
アンリ・トロワイヤ『大帝ピョートル』(中央公論社)
ジョルジュ・ペレック『人生使用法』
●エッセイとして読書録として年代別に、まとめられたのが、『漂流 本から本へ』である。朝日新聞のインターネットに連載された記事を出版刊行された。
『漂流 本から本へ』筒井康隆(朝日新聞出版)
第一章 幼少時代 一九三四年~
第二章 演劇青年時代 一九五〇年~
第三章 デビュー前夜 一九五七年~
第四章 作家になる 一九六五年~
第五章 新たなる飛躍 一九七七年~
多岐にわたる分野を読破されて、当初は好奇心からミステリーや冒険小説に関心をよせて、SF小説の深みにどっぷりつかりつつ、演劇や心理学を探求している。人間としての成長が、追体験できる構成となっている。
やがて反小説となるフランスの前衛文学、マルケスなどの魔術リアリズムに触れて、作家活動にも影響をされたことが分かりやすい。
元々は演劇青年だったことから感情移入して、世界観を築いていて作家となった経由は「漂流」のごとく変幻自在にあった。
書名をみると大半は自分も影響を受けた図書なので、懐かしくも感慨深い。
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