釈迦様の弟子に、周利槃陀伽(しゅりはんだか)という十大弟子がいた
『 仏説阿弥陀経』には釈迦様の弟子たちの七番目に、周利槃陀伽(しゅりはんだか)がいて、十大弟子の一人に数えられる。この人はいわゆる勉強のできないどころか、自分の名前も書けない弟子だった。
何を教えられても一つも覚えられないから、周りの人は呆れて、「小路」ではなく「愚路」といってからかった。
それでも父さんは、愚かなシュリハンドクを深く憐れみ、臨終を迎えると兄を呼んで「シュリハンドクを頼む」と弟を託してこの世を去っていった。
ある日、兄さんが急に帰ってこなくなって、 身寄りもなく、家事もできないために、生活に困ってしまう。 やっと生き延びていると、兄さんが悟りを開いて家に帰ってきて、「お前も出家しよう」 という。 シュリハンドクは、お兄さんの言われるままに出家するとお兄さんから、「三業に悪を造らず、生き物を悩ませず、正念に空を観ずれば 無益な苦は離れるべし」を覚えるように言われ何とか覚えようとした。 暗記しようとして毎日この言葉を繰り返しているのを、近くの牧場にいた牛飼いが聞くともなしに聞いて口ずさむ。 やがて3カ月が過ぎて祇園精舎で会合があり、一人一人が知らされたことを発表する。 ところがシュリハンドクの番が回ってくると、この言葉を暗唱することもできず、しどろもどろになってしまった。
その姿を見た兄さんは、これは少し厳しく言って発憤させないと、とても仏道を求めることはできないだろうと思ったを 「お前は本当に愚かだな。一句の法門も覚えられないようでは、お前のような奴は仏道修行の器ではない」と叱責した。
「私は頭が悪いために兄に追い出されてしまいました。もう家にも帰れませんし、ここにもいられません。これからどうしたらいいか分からなくて泣いていたのです」 そんなおり親切な釈迦様は、なだめる。 「悲しむ必要はない。おまえは自分の愚かさを知っている。世の中には、賢いと思っている愚か者が多い。愚かさを知ることは、最もさとりに近いのだ」
やがて釈迦様は一本のほうきと「ちりを払わん、あかを除かん」という言葉を授けられる。
それ以来は掃除をしながら、釈迦様から与えられた言葉を必死に覚えようする。 ところが「ちりを払わん」を覚えると「あかを除かん」を忘れてしまい。 「あかを除かん」を覚えると「ちりを払わん」を忘れた。 それでも掃除三昧を毎日続けた。 自分のいるところをきれいにして、身に付けているものを奇麗にして、心も清まったた。
こうして掃除三昧を20年間続ける。 その間に一度だけ、釈迦様からほめられた。 「おまえは、何年掃除しても上達しないが、上達しないことにくさらず、よく同じことを続ける。 上達することも大切だが、根気よく同じことを続けることは、もっと大事だ。これは他の弟子にみられないすばらしいことだ」
これがレレレのおじさんキャラクター原案となった、インドの出来事であります。
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