久部の舞台は「シェイクスピアへの冒涜」なのか? 『マクベス』に重ねて分析する『もしがく』
WS劇場では久部三成(菅田将暉)による『夏の夜の夢』の初日公演を翌日に控え、倖田リカ(二階堂ふみ)、蓬莱省吾(神木隆之介)らが準備に追われていた。「で、明日はうまく行くの?」とリカに聞かれると、久部は自信いっぱいに「もちろん」と断言する。
その頃、八分神社の社務所には神社本庁の清原(坂東新悟)が来ていた。風紀が乱れ、我慢の限界に達している巫女の樹里(浜辺美波)は「1日も早く出て行きたいんです」と清原に懇願する。清原は「街も変わりつつあるし、もう少し頑張ってみたらどうか」と『夏の夜の夢』のチラシを取り出す。
「楽しみにしているんです」と喜ぶ論平に対し、樹里は「シェイクスピアへの冒涜です!」と声を荒げる。
舞台の準備は着々と進むが、久部は悲観的。思い通りにはいかないのだ。そして、そのゲネプロ(通し稽古)中、突如、久部の古巣劇団「天上天下」の黒崎(小澤雄太)が乱入する。「自分の夢に他人を巻き込むな」と黒崎。だがWS劇場の人々の自由な芝居に口をつぐむ。型にはまらない“可能性の萌芽”が、そこにはあった。
こうして数多くのトラブルを乗り越え、迎えた初日。その裏で、おばば(菊地凛子)のタロットカードは「挫折、限界」を意味する「世界」の逆位置が開かれていた…。
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