プリニウス『博物誌』では、農業と天文学の関係を分析して述べている。水星、金星、火星、木星、土星を識別、観測す水準にあったローマ天文学、その由来は農業の暦から発達したと述べて四季の星座に沿った農業暦を書いている。
プリニウス『博物誌』では、農業と天文学の関係を分析して述べている。水星、金星、火星、木星、土星を識別、観測す水準にあったローマ天文学、その由来は農業の暦から発達したと述べて四季の星座に沿った農業暦を書いている。
「春の星座と農作業」「夏の星座と農作業」「秋の星座と農作業」と作種子の蒔き時と星座の位置などを機能するようにしるしてた。
『博物誌』に大ダコが登場するのは、スペイン南端ジブラルタルに近い町の養魚場で、なかなか想像すると興味深いことである。食べるか食べられるかの舞台,
『こんなところでタコとぶつかるなんて、だれにも信じられないことだった。番人たちは怪物と相対峙しているかのような気分だった。実際、そいつは恐るべき息づかいで犬どもを悩ましつつ、触手の先を鞭のように打ちふったり、大きな腕を棍棒のように振りまわしたりしたのである。ひとびとは幾本もの銛を打ちこんで、ようやくそいつを仕留めることができた。』
怪物は想像の産物が多く、人間との関わりを考えると無駄に楽しいことがある。渋澤龍彦さん好みの空想の生き物などの記述であろう。
アピス(Apis)エジプトの神牛 スフィンクス(Sphinx) 毛が褐色で胸に一対の乳房がある獣。 ドラゴン(Draco) トリトン(Triton 半人半魚の姿をした海神。 ネレイス(Nereis) 半人半魚の姿をした海の精霊。
バシリスク(Basiliscus)) フェニックス(Phoenix) アラビアに生息し、大きさは鷲ぐらいで、頸まわりは金色、尾は青く、薔薇色の毛が点々と混ざり、体は紫。
(第10巻第2(2)章第3 - 5節) ペガサス(Pegasus) エチオピアに生息する翼の生えた角を持つ馬。(第8巻第30(21)章第72節、第10巻第70(49)章第136節) ユニコーン(Monoceros) インドに生息し、馬の体、鹿の頭、象の肢、猪の尾を持ち、額の中央に黒く、長い一本の角が生えている獰猛な獣。(第8巻第31(21)章第76節)
これは「博物誌」の一部分。古代ローマの博物学者プリニウスが著した世界最大級の自然誌事典『博物誌』全三十七巻。 天文地理から動植物や鉱物などにわたる一大奇書に魅せられ、怪物や迷宮や畸など幻想的な異世界を逍遥する渋澤さんが語る。
「独自の科学的な観察眼と私は書いたが、どうやらそんなものは薬にしたくも『博物誌』のなかにはないと思ったほうがよさそうだ。あきれてしまうくらい、プリニウスは独創的たらんとする近代の通弊から免れているのであった」
「なんとまあ、見てきたような嘘を書くものだろうかと、私たちはつくづくあきれてしまう。けつを捲っているのか、とぼけているのか、それとも本気で信じているのかは、だれにも分からない。なんという無責任! すでにこれは文学である」
現代のイタリア人が既に興味を失っている部分へ、渋澤さんはスポットを敢えて当てて、幾重にも掘り下げて遊戯するのだった。三島由紀夫も驚き絶賛した、退廃的な好奇心と非科学的なことへの美術的なアプローチであろうか。
澁澤龍彦『プリニウスと怪物たち』は『私のプリニウス』復刊と併せて数年前に企画された、文庫オリジナル新編集で、内容重複は1編もないアンソロジーらしい。
現実世界では何の役にも立たないような、プリニウスの知識や雑学が何だか忘れられた夢想のようで、とてつもない好奇心を焚きつけられる。
ヤマザキマリさんが描いてる「まだまだ日本人なら他国人より理解できるローマ世界がある…それを思う存分表現したい」という『プリニウス』の漫画作品を、巨匠フェリー監督が幻想映画をハリウッドとは全く異なる方法で、CGなど使わずに巨大なセットで撮影することを想像しながら読み耽りたい。とりみきさんの背景画と仕上げ作業が作品のクオリティを高めている。
古代ローマの物学者プリニウスの『博物誌』に出てくる火とかげや海坊主、大山猫など、幻想的な動物たちを集めた新アンソロジーは、澁澤ファンがよだれを流して喜んでしまうような素晴らしい内容であった。
ぼくが学生時代には限定刊行のハードカバー単行本でしか、澁澤龍彦は読めなかった。ほぼ代表的な文献が文庫本や電子署名などで、刊行されていることが非現実的でもある。
澁澤世界は未来へマンガや映像化される、発想や着眼に充ちているようでファンタジーだ。
https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309412887/
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