【トマソン芸術】不動産に付着し実用性を失った「無用の長物」的な建築
超芸術トマソン
赤瀬川原平らが不動産に付着し実用性を失った「無用の長物」的な建築。
階段の先が行き止まり、2階の壁にドアだけが残る等、用途はないが綺麗に保存された物件を指す。元巨人の選手名に由来し、都市のユーモラスな「無用の美」として愛されている。
【トマソンの特徴】
「無用の長物」: 本来の機能を失っており、存在しても何の意味もない。
美しく保存: ゴミや廃材とは異なり、無用なまま、街の風景としてしっかり残っている。
「超芸術」: 芸術家の意図で創られたものではなく、観察者が「発見」することで初めて芸術になる。
由来: 1980年代に活躍した巨人軍の4番打者、ゲーリー・トマソンが名前の由来(高額の契約をされながら三振を連発したため、「役に立たないが、そこにいる」という皮肉から)。
【トマソンの代表的な分類】
赤瀬川原平の『超芸術トマソン』では、様々なが分類されている。
無用階段: 登った先に何もない、行き止まりの階段。第1号は「四谷階段」。
高所ドア: 2階の外壁にドアだけがあり、開けると即落下する。
原爆タイプ: 隣の家が消滅し、家の形が壁に影のように残ったもの。
無用庇: 窓や出入り口がない場所に存在する庇。
無用門: 壁に繋がっていない、ただ立っているだけの門。
この概念は赤瀬川原平らが結成した「路上観察学会」の活動に大きな影響を与え、都市の再発見として今も愛好されている。
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