『映画言語』マルセル・マルタン著(みすず書房)
映画表現の方法として、映画言語は本質な製作と、技術的な問題を合わせて、必要なことを扱っている。
🔘美学のこと、映画製作者は新しい表現の発見に、大切な役割を果たすことにある。
🔘技術のこと、新技術の発明は映画の芸術的進歩に影響する。撮影カメラワークは、演劇の美学から解放し、音響効果は空間的な深さを可能とした。
🔘社会的なこと、大衆の要望は映画製作のジャンルを押し広げて、トーキー→天然色→シネラマなど進展をさせている。

映画というものを商業的に生産品、そして人々が消費するだけの娯楽であることをひとつの言語として捉えなおし理論的に本書では並べらせている。
「映画の実態は、人に話して解らせることが出来ないようなものである」ルネ・クレール
「映画は光の音楽である」アベル・ガンス
「映画とは、世界を蒸留するものである」アンリー・アジェル
映画の霊感・動き・映像機能が、大衆の全精神に心理、感情、美学的な満足だけには帰し得られない深い印象を与えるならば、その映画作品は生命を宿している。
フランス映画1943-現代. マルセル・マルタン 著, 金子敏雄:訳(みすず書房1957)
こうして噛み砕いて、本書を紹介しても稚拙なことが露わなもので、古い文献の堅さがなんともならない。
何故なら著者が生きた時代には、映画は技術的にも未熟であり、扱う内容も稚拙な娯楽作品だった。
それだからそこそ当時の映画の骨格が露わなもので、そこから高いメディアに向かっていく可能性について、現在よりも丹念に思案されて其れが新鮮にも想える。
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