ハナシというものは,喋るものですが,そのハナシの中に,喋らない部分がある。
徳川夢声『話術』(白揚社)
【目次】
総説(話の本体;話の根本条件)
各説(日常話;演壇話)
話道の泉
「第二編 話の根本条件」で,縷々述べた後に「名人」は語る。
五代目古今亭志ん生さんにおける「間」の研究_名人が「間」について語る部分を引用。( 39-43 ページ )
ハナシというものは,喋るものですが,そのハナシの中に,喋らない部分がある。
これを「間」という。こいつが実は何よりも大切なもので,食物に例えていうと,ヴィタミンみたいなものでしょうが,直接,ハナシのカロリーにはならないまでも,このヴィタミンM が欠けては,栄養失調になります。
ですから,ハナシをする場合,コトバだけの研究では足りません。
そのコトバにもたせる「マ」の研究,話している間の表情動作すべてにわたるバランスの研究,そこまで行かないと満点とはいえません。
では,その研究はどうするんだ?
答えは平凡です。
沢山の経験をつむこと,絶えずその心構えでいること,これです。
「何か”マ”の簡単に分る虎の巻は無いのかい?」
だってそんなものはありませんよ。何しろカンの問題ですからネ。
(文章は原文のまま)
今は亡き「名人」に,一つ付け加えさせてください。
それは「間」をとるには,「名人」のおっしゃる ”沢山の経験をつむこと,絶えずその心構えでいること” に加えて,天性の才能が必要である。志ん生さんはこれに該当する。
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