🔘牧歌・農耕詩 / ウェルギリウス【著】/河津 千代【訳】
ウェルギリウスの『農耕詩』第2巻は、樹木、ドウ栽培をテーマとしています。紀元前29年頃に完成したこの詩篇は、自然への深い洞察と農業技術が美しい詩句で綴られています。
1. 樹木の多様な繁殖方法
樹木が生まれる方法を「自然なもの」と「人工的なもの」に分けて説明しています。
自然に芽吹くもの(ヤナギ、エニシダ)、種から育つもの(クリ、カシ)、根からひこばえが出るもの(サクランボ、ニレ)と分類。
人工的な繁殖: 挿し木、取り木、接ぎ木など。特に「接ぎ木」については、異なる種類の木を組み合わせる驚きを強調しています。
2. 接ぎ木の技術と神秘
「スモモの木にリンゴがなり、カシの木にブドウが実る」といった、自然を人間の技術で改良する様子を詩的に表現しています。
教訓: 自然はそのままでは荒野であるが、人間の絶え間ない労働と技術によって豊かな実りをもたらすと説いています。
3. ブドウ栽培への情熱
イタリアの風景を象徴するブドウについて、詳細なアドバイスが記されています。
土地選び: 湿地を避け、日当たりの良い斜面を選ぶこと。
植え方: 兵士の隊列のように整然と植えることで、根が均等に広がり、風通しも良くなると述べています。
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『農耕詩』は2000年以上前の詩作ながら、人間と自然が格闘している描写がされております。
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