『フランス小話集』田辺貞之助(高文社新書)
『フランス小話集』田辺貞之助(高文社新書)
戦後戦争防止法
――永久に戦争をなくして、世界平和を樹立する方法はないものだろうか?
――そんなことわけないさ。勝ったほうが全部の費用を払うってことにすりゃ、戦争をはじめる国はなくなるだろう? (p122)
『フランス笑話集』奥平堯 訳編(社会思想社)
地獄へ落ちた性悪の母親を救うため、母親の生前の唯一の善行――餓死寸前の男に葱(ネギ)の葉を一枚くれたやった――を根拠に、聖ペテロは天国から地獄へ一枚の葱の葉を垂らしてやる。長くのびた葱の葉に母親がぶら下がってのぼりはじめると、その後を次々に罪人たちがのぼってくる。それを見た性悪の母親が、下の罪人たちを蹴落とそうとする。
『ふらんす小咄集』野内良三(旺文社文庫)
280篇中すでに紹介済みが数十篇ある、と書いてある。こういう正直なジョーク集はめずらしい。どこかで読んだことがあるようなジョークばかりの本もけっこうあるのだ。
『フランス・ジョーク集』野内良三、稲垣直樹〈旺文社文庫)
信念
一代で巨万の富を築いた実業家に新聞記者がインタヴューした。
「社長が今日あるのは、どんな信念をもってやってこられたからですか?」
「別にタイしたことではありませんよ。ただ、私の信念というのはですね、お金は二の次。様は身を粉にして働くということです」
「なるほど、そうですか。それで、そういう信念をお持ちになったお蔭でわが国でも指折りの億万長者になられたわけですね?」
「いや、そういった信念をうちの全社員に植え付けたお蔭だよ」(p32)
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