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2026年5月17日 (日)

ハリー・フーディーニ(Harry Houdini 、1874年3月24日 - 1926年10月31日)奇術師

ハリー・フーディーニ(Harry Houdini [?h?ri.hu??di?ni]、1874年3月24日 - 1926年10月31日)は、オーストリア=ハンガリー帝国ブダペスト出身のユダヤ人で、アメリカ合衆国で活動した奇術師。本名はヴェイス・エリク(Weisz Erik [?v?js?erik])[注 2]。

「脱出王」や「不可能を可能にする男」として知られ[1]、現在でも「アメリカで最も有名な奇術師」と呼ばれるほど認知度は高く、奇術師の代名詞ともなっている。また、飛行機や陸上競技への造詣も深く、超能力や心霊術のいかさまを暴露するサイキックハンターとしても知られる。

ハリー・フーディーニの芸名は、当時アメリカで活躍していた奇術師ハリー・ケラーの名前とフランスの奇術師ロベール・ウーダンの姓の綴り "HOUDIN" の最後に "I" を加えたもの。

略歴
生い立ち
1874年3月24日、オーストリア=ハンガリー帝国ブダペストエルジェーベト町ラーコシュアーロク通り1号(現在の七区チェンゲリ街1号)に生まれる。父はイディッシュ語を母語とするマーイェル・シャームエル・ヴェイス (Mayer S?muel Weiss) 、ラビで法律顧問を務めた。母はシュテイネル・ツェツィーリア (Steiner Cec?lia ) といった。

4歳の時に一家で米国に移住した。家庭内で話されていたのはハンガリー語、イディッシュ語、ドイツ語であった。一家が住み着いたのはアメリカ合衆国ウィスコンシン州アップルトン市である。

エリク(ハリー)本人は、生前に自分は1874年4月6日にアップルトンで生まれたと語っていた。しかし、彼の実際の出生地と出生日は、1972年になって「フーディーニ出生調査委員会報告」(The Houdini Birth Research Committee's Report) によって明らかにされた。

渡米してからは ドイツ風にエーリヒ・ヴァイス(Ehrich Weiss) と名前を綴っていた。幼馴染みと母親は彼のことを Ehrie または Harry と呼んでいた。

マジシャンの道へ
1891年にアメリカで出版された『霊媒術の暴露』(著者匿名)という霊媒のトリックを詳細に解説した本に書かれていた「縄抜け」のテクニックに興味を持ったことでマジシャンへの道を志す。デビュー前後は、従兄弟とともにコンビで興行していた。

脱出術を得意とし、各国の警察の留置場や刑務所に収監されての手錠外しによる脱出や、また凍った運河やミルク缶からの脱出を行い、話題となった。「フーディーニに脱出できない場所はない」「不死身の男」「脱出王」と大規模に宣伝するなど、マスコミを利用した売り込み技術はずば抜けた才能があり、当時のアメリカのトップスターとなった。

また、それまであったトランクからの脱出を、助手と奇術師が一瞬で入れ替わるトリックへと進化させ、奇術にスピード性と鮮やかさをもたらした。妻のベアトリス(英語版)(ベス)と行ったこの入れ替わりマジックは「メタモルフォーゼ」と呼ばれる。

俳優としても数本の映画に出演し、そのいくつかは日本などの世界各地で上映されている。最初の出演作「マスター・ミステリー」(1919年)は、ロボットが映画史上初めて登場していることでも有名。

死去
1926年10月22日、モントリオールプリンセス劇場の楽屋に訪れたマギル大学生のジョセリン・ゴードン・ホワイトヘッド[2]に、「腹部を強く殴られて耐える」芸を見せる際、フーディーニが準備していない段階で殴られたことが原因の急性虫垂炎を発症、数日後虫垂が破裂し、びまん性腹膜炎で10月31日に死亡した[3]。

事故死と認定されたため、保険金は倍額支払われた[4]。ただし、その後の研究では、殴打による外傷と虫垂炎・腹膜炎の因果関係について、懐疑的な見解もある[3]。

葬儀に参列したフローレンツ・ジーグフェルドは、棺の前で「賭けても良いが、彼はこの棺の中にもういない!」と言ったという。フーディーニは死の直前、妻ベスに対して「死後の世界があるのなら、必ず連絡をする」と伝えたが、その後何のコンタクトも無かったとベスは語っている。

サイキックハンターとして
最愛の母の死去に伴い、当時大流行していた心霊術(スピリチュアリズム、交霊術)信仰へ傾倒する。だが、奇術師としての知識と洞察力からじきにそれらがトリックだと気付き、これを暴くことに熱心に取り組んだ。フーディーニは本物の霊能力者に会うことで死んだ母親と交信をしたかったものの、プロの奇術師であるフーディーニを欺けるような霊媒師など存在するはずがなく、その怒りからサイキックハンターの道を歩んだといわれている。

心霊術を調査するために、アメリカの科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』が学者らによる調査委員会を発足させたときにも委員として参加し、奇術師としての知識と才能を駆使して、超能力者や心霊能力者のいかさまを見破ることに貢献した。なお、インチキ霊媒師の手口を暴き、その技を改良して自分のパフォーマンスに応用できるという役得もあった。

心霊術の擁護を行なっていたアーサー・コナン・ドイルと一時親交を結んでいたが、フーディーニは手紙の中でドイルを「(高い知性を持つにもかかわらず)非常にだまされやすい人物」と評している。

トリビア
弟もセオドア・ハーディーン(Theodore Hardeen)という芸名で同じく奇術師をしていた。
ハリウッドにあるマジックの殿堂マジックキャッスルの2Fレストランの一角に、フーディーニの部屋がある。この部屋で食事をすると、フーディーニの霊がやってくるという仕掛け部屋になっている。
とある脱出ショーで、元船員の作家ウィリアム・H・ホジスンに縛られ脱出に苦労した。フーディーニは「あの男にだけは二度と縛られたくない」と語ったという。
ラヴクラフトに『迷信の癌』の執筆を依頼したがフーディーニが病没したので中断されてしまった。後に未発表の原稿が見つかっている。
フーディーニが登場するフィクション
小説
『ロンドンの超能力男』ダニエル・スタシャワー著 - ロンドンを舞台にフーディーニがシャーロック・ホームズと共演する。
『名探偵登場』ウォルター・サタスウェイト著 - イギリスを舞台にフーディーニがコナン・ドイルらと共演。
『ポーをめぐる殺人』ウィリアム・ヒョーツバーグ著 - アメリカを舞台に、フーディーニがコナン・ドイル、エドガー・アラン・ポーの幽霊と共演。
『神秘結社アルカーヌム』トマス・ウィーラー著 - コナン・ドイル、ラヴクラフト、アレイスター・クロウリーらと共演。
『ファラオと共に幽閉されて』ハワード・フィリップス・ラヴクラフト著 - フーディーニがエジプトでの体験を語るという体裁。当初はフーディーニ名義で発表された。
『殉教』星新一著 - ショート・ショート。死者と会話できる機械を発明した科学者がフーディーニに言及する。
映画
『魔術の恋』 - 1953年。トニー・カーティス主演。伝記映画だが、結末部分は事実に基づかない。
『フェアリーテイル』 - 1997年。コティングリー妖精事件についての映画。妖精実在派のコナン・ドイルに対し、批判派の人物として登場する。ハーヴェイ・カイテルが演じた。
『フーディーニ/天才魔術師の生涯』 - 1998年。TVムービー。ジョナサン・シェック主演。
『奇術師フーディーニ ?妖しき幻想?』- 2007年。ジリアン・アームストロング監督。ガイ・ピアースがフーディーニを演じた。

サリン・ゼタ=ジョーンズ最新作!!
実在した伝説の奇術師フーディーニとの駆け引きに挑む―
『シャーロット・グレイ』のジリアン・アームストロング監督が贈るロマンティック・サスペンス。奇術師のフーディーニ(ガイ・ピアース)と、超能力者を騙る女性(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の危険な関係を描く-。
<ストーリー>偉大な奇術師フーディーニ(ガイ・ピアース)は、他界している母の“最期の言葉”を言い当てた者に高額の賞金を与えると宣言する。これを聞きつけた、いかさま霊能者のメアリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、娘のベンジー(シアーシャ・ローナン)と共謀し、“最期の言葉”をあらゆる手段を使って入手しようとする。しかし、フーディーニにはシュガーというマネージャーが付きっきりで、なかなか計画がうまくいかない。いつしか、フーディーニとの間に恋愛感情が芽生えていたメアリーは、彼への気持ちと賞金の間で揺れ動く。いよいよフーディーニの母の霊を呼ぶという段階になり、メアリーが彼を裏切れないと中断しようしたその時、娘ベンジーにフーディーニの母の霊が舞い降り、驚愕の事実が明らかになる・・・。

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