なぜ今イラストレーターやアニメーター、美大生、デザイナーなど「絵のプロ」を対象とした「漫画賞」なのか
講談社ヤングマガジン編集部は、イラストレーターやアニメーター、美大生、デザイナーなど絵のプロを対象とした漫画賞『ヤンマガ画家賞』を新たに創設。
一般的に「絵のうまさ」と「マンガのうまさ」は違うと言われてきましたが、なぜマンガ家以外からリクルーティングをするのでしょうか。
イラストレーターやアニメーター、美大生、デザイナーなどを対象としたマンガ賞「ヤンマガ画家賞」を始動する
出典:MANTANWEB 2026/5/18(月)
漫画家デビューを下支えする漫画の描き方をまとめた動画も公開。新たに漫画家を志す絵のプロを広く募る。
出典:オリコン 2026/5/18(月)
エキスパートの補足・見解
そのむかし、講談社は大学の漫研を訪問してマンガ家を発掘することに先鞭をつけて実施してきた過去がありますが、それを思わせるものがあります。
おそらくこうした賞の実施の背景には、近年のマンガ市場拡大に伴う人材獲得競争の激化があると思われます。
すでにマンガ家を志している人たちは、ある種取り尽くされている状態です。
だからこそ、隣接領域からマンガで花開くかもしれない才能を探す必要が生じています。
もちろん、これまでも「イラストレーターの絵のうまさとマンガとしてのうまさは別物」とさんざん語られてきましたから、活動領域のコンバートは簡単なものではありません。しかし専門的な美術教育を受けた人間ならではの表現が、むしろ替えの効かない個性となる可能性も十二分にあります。
美大、芸大を卒業しても才能の「出口」に乏しいということを思うと、この試みが成功し、絵描きの選択肢としてマンガ家が浮上するのは、描き手にとっても望ましい方向なのかもしれません。
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