「てるてる坊主」という名前にも、深い意味があります。
1. てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のように 晴れたら 金の鈴あげよ
2. てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ
わたしの願いを聞いたなら あまいお酒をたんとのましょ
3. てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ
それでも曇ってないてたら そなたの首をちょんと切るぞ
1番と2番は、「願いを聞いてくれたらお礼をする」、3番は「聞いてくれないのなら罰を与える」という内容だ。神祭りにおいても、「お礼」と「罰」はつきもののようだ。
てるてる坊主は、雨乞いや雨止めの儀式の人身御供
てるてる坊主は、人間に代わって晴天を天に祈る祈祷師とも、人身御供であるとも、晴天の神であるとも考えられる。雨乞いや止雨の祈祷師という考え方であれば、童謡のように、失敗すれば「首をちょんと切」られるのも仕方のないことかもしれない。また、掃晴娘は雨を止めるために差し出された人身御供ともいえ、てるてる坊主は人身御供の代わりと見ることもできる。
古くから、生きた人間の代わりを差し出した例はある。
たとえば奈良市に鎮座する倭文神社で毎年10月に斎行される蛇祭りは、神が村を荒らさないよう人身御供を出していた名残とされる。ある年英雄が身代わりになったところ、神の正体は大蛇だった。そこでこれを退治したのだが、現在の蛇祭りでは「人身御供」と呼ばれる神饌を供えている。人身御供は芋茎に餅などを刺して人の姿を模したもので、その名の通り人身御供の代わりとなるものだ。てるてる坊主は、あるいは、晴天の神であるとも考えられる。もし、てるてる坊主が神ならば「首をちょんと切る」のはあまりにも不敬に思われるかもしれない。
「てるてる坊主」という名前にも、深い意味があります。
**「坊主」とは?**
仏教の僧侶を意味する言葉
修行を重ね、神仏と通じる存在
精神的な支えとして人々から敬われていた
つまり、天気を晴らす力があると信じられていた「僧侶」にあやかって、てるてる坊主という名前がついたわけです。
また、仏教的な“因果応報”の考えから、願いが叶わなかったら処罰を与えるという文化が育まれたとも言われています。
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