藤澤清造(1889–1932)西村賢太(1967–2022)
藤澤清造(1889–1932)は大正から昭和初期にかけて活躍した私小説家・劇作家である。
西村賢太(1967–2022)は、藤澤に心酔して「歿後弟子」を自称し、埋もれていた彼の作品の復刊に尽力した芥川賞作家。二人は現在、石川県七尾市の寺院で隣り合わせに眠って、二人の関係と足跡は、以下の通り。
師:藤澤 清造(ふじさわ せいぞう)
* 生涯と作風: 石川県七尾市生まれ。貧困、病苦、不遇な境遇を赤裸々に描く私小説や戯曲で知られた。
* 非業の最期: 代表作『根津権現裏』などで高い評価を得たものの、その後は不遇を極め、1932年に東京・芝公園のベンチで凍死体として発見された(享年42)。
歿後弟子:西村 賢太(にしむら けんた)
* 出会いと傾倒: 23歳のときに古本屋で藤澤の著書『根津権現裏』を読み、自身の境遇と重なるその凄絶な内容に衝撃を受ける。
* 業績と文学: 藤澤を生涯の師と仰ぎ、「歿後弟子」を自称。数々の著作や企画(『藤澤清造短篇集』の試し読みなど)を通じて、忘れられていた藤澤清造の文学を世に知らしめる。西村自身の芥川賞受賞作『苦役列車』をはじめとする作品群も、この私小説の系譜を色濃く継ぐ。
永遠の師弟
西村賢太は晩年、七尾市の西光寺に師である藤澤の墓を建立して、自らもそこに眠るための生前墓を隣り合わせに用意した。そして2022年2月に54歳で急逝した西村は、生前の希望通り、その藤澤清造の墓のすぐ隣に埋葬される。
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