『月と六ペンス』サマセット・モーム(新潮文庫)
芸術の秋は読書の秋でもあります。
モームの小説を読むと、皮肉と愛情が、寂しさと優しさが、ひと欠けの言葉から滲み出てくる。
「月と六ペンス」は画家ポール・ゴーギャンの生涯をモデルにて、名声ないままに生涯をおくった、その友人の視点から描いてた。
【あらすじ】
ある夕食会にて出会った、冴えない男ストリックランドは。ロンドンで仕事も家庭も何不自由ない暮らしを送っていた。
しかし或る日、忽然と家族を残して失踪する。
夫人に頼まれて、私はストリックランドが滞在してるパリへ向かう。彼の元を訪ねると、駆け落ちした女性の姿はなく、一人貧しい生活するストリックランドでだった。
彼は絵を描くのを大切だと、家庭生活を捨てたという。そんな行動を批判したが意に介さない。夫人は事実を聞き悲嘆に暮れるが、タイピストの仕事から自立の道を歩みはじめる。
5年後に私はパリで生活していた。かつてローマで知り合った三流画家のダーク・ストルーヴを訪れると、彼がストリックランドの才能に深く傾倒しているのを知る。
ストルーヴに連れられストリックランドと再会するが、彼の生活は依然として貧困から抜け出せていなかった。
その後に私は何度かストリックランドと会う機会があったが、二人の間には隔たりが生じて絶縁状態となる。
クリスマス前の或る日、ストルーヴと共にストリックランドのアトリエを訪れた。そこで、重い病に冒されたストリックランドで、ストルーヴが彼を自宅に引き取ろうとするが、妻のブランチは強く反対する。だが夫に説得されてストリックランドの看病をすると、ブランチは次第に彼に好意を抱くようになり、夫を捨てストリックランドにつきそう。彼女の愛情はストリックランドに受けられず、ブランチは絶望感から服毒自殺を遂げる。妻の死を知ったストルーヴは、ストリックランドへの敬意を失くすことなく、故郷オランダに帰って行く。
ストリックランドと再会した私は、彼の生き方を改めて批判する。その後は彼と再び会わなかった。
ストリックランドの死後、別の用事でタヒチを訪れる。そこで彼と共に仕事をしたニコルズ船長に出会い、船乗りをしていた頃の話を聞く。
貿易商のコーエンは、ストリックランドを農場で働かせていた話をする。宿屋の女主人ティアレは、彼にアタという妻を斡旋した経緯を語る。彼の家に滞在したことのあるブリュノ船長は、ストリックランドの家の様子を伝える。医師のクートラは、ストリックランドがハンセン病に感染した晩年の状況を、彼の遺作は遺言によって焼却されたと証言する。クートラ医師が所有するストリックランドの果物の絵を見て、異様な魅力に深い畏怖の念を抱く。
ロンドンへ帰還して、ストリックランドがどんなな生涯をしてたのか伝えようと、ストリックランド夫人に再び会う。タヒチでのストリックランドに関する話を終えて脳裏には、彼がアタとの息子に広大な海原で船を操る姿が鮮やかに浮かんだ。
サマセット・モーム「月と六ペンス」
その①https://youtu.be/_LqfDpFwVoY
その②https://youtu.be/NKTZLq54yX0
その③https://youtu.be/7XKF37-arE4
(音が聴こにくい部分があります)
月と六ペンスの意味は、闇夜で輝きを放つ月は彼の存在と夢の隠喩で、生活に必要な六ペンスだが、大した価値もなくて彼の幸せは其処ではなくなった。
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